第4回 上手に気持ちを切り替える「セルフトーク」術|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズをご利用ください。

田中ウルヴェ京のビジネスパフォーマンス向上! メンタルトレーニング実践講座

文=田中ウルヴェ京

第4回 上手に気持ちを切り替える「セルフトーク」術

モチベーションを自在に操る
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普段の生活の中で無意識のうちに心の中でつぶやくことを「セルフトーク」といいます。トップアスリートはこのセルフトークを巧みに操って、つらい練習を乗り越え、試合中のモチベーションを最適な状態に保っています。セルフトークを学び、コントロールの仕方を身につければ、気持ちの切り替えが上手になり、緊張する時、苦手なことに取り組む時でも、前向きに仕事に取り組めるようになります。今回はそのセルフトークの操縦方法をお届けします。

セルフトークを日本語訳すれば、ずばり「独り言」のこと。そう単純に説明してしまうと「自分は独り言なんて、ほとんどいわない」という方もいらっしゃるかもしれません。しかし声に出すことだけでなく、ふと頭に浮かぶ言葉もセルフトークの1つなんです。

セルフトークは、基本的には意識せずに発せられるものです。たとえば、大きな商談がまとまった時に心の中でつぶやく「よっしゃー」、深夜までかかって書類をようやく仕上げた時にため息とともに吐き出される「やれやれ」。大きな刺激があった時はもちろん、日常のほんのささいなことに対しても、人は何らかの感想を持ち、言葉として頭の中にイメージしています。

セルフトークは無意識に表出する「自分の本音」。自分自身を知るための、有効な手がかりの1つです。セルフトークに耳を傾け、自分がどんな精神状態にあるのか、どんなふうに状況を捉えているのか、客観的に分析することはとても大切なこと。それはたとえば肩こりを感じた時、原因はなんだろう? と普段の生活を振り返って原因を探し、パソコンを使う時間を減らしたり、マッサージをしたりといった対処方法を考えるのと同じことだからです。

スポーツと同様、メンタルも弱点や傾向など、「己」を知らなくては効果的なトレーニングはできません。腫れて赤くなったり、筋肉がついて強くなったりと、変化が目の前に見えてこないメンタルの状態を教えてくれるのが、ほかでもない自分自身の無意識の声 セルフトークなのです。

「独り言なんて、自分はいわない」と思っていた人は、痛みや喜びなどに鈍感になっているのかもしれません。仕事も人生も、そこに意味があると感じるから楽しく生きていけるわけです。それを感じなくなるのは、自らを固い殻の中に押し込めるようなこと。人になかなか感情を伝えられない人も、せめて自分には本音を聞かせてあげてください。それがセルフトークをコントロールする第一歩です。

まずはいつもの1日を、少しだけセルフトークを意識して過ごしてみましょう。気がついたセルフトークは、メモに書き留めていく、ICレコーダーに録音するなど、どんな方法でも構いません。一言一言について口にしたときの精神状態も含め、すべて記録していきましょう。たとえば、同じ「困っちゃうな」という言葉でも、前向きにうれしい悲鳴として口にしているのか、本当に困惑しているのか、それで全く異なる言葉になりますよね。

そうして1日分のセルフトークのうち、後ろ向きなものをまとめて見てみると、おそらくある傾向が見えてくるはずです。「どうせ私なんか」「いつも失敗ばかり」という落ち込みがちな言葉が多い「イジイジ系」か、「なぜ他の人は」「もっと私は評価されるべき」というような怒りが強い「イライラ系」か、大きく2つのタイプに分かれるようです。

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