第7回 コミュニケーション能力向上術|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズをご利用ください。

田中ウルヴェ京のビジネスパフォーマンス向上! メンタルトレーニング実践講座

文=田中ウルヴェ京

第7回 コミュニケーション能力向上術

気持ちをベストな方法で伝える
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「もっとこうしたらうまくいくのに」「こういう事情だって説明したのになぁ」。上司や部下に対して、本音を我慢して飲み込んだり、勇気を出して伝えたら誤解されてしまったりした経験はないでしょうか。仕事上のコミュニケーションで大事なのは、どんな相手にも正確に自分の気持ちを伝えることです。コミュニケーションのよしあしが、仕事に影響することは、広く知られています。今回は、より良い関係で仕事をするために、コミュニケーション能力を向上させる方法をお届けします。

まずは正確に伝える方法「アサーティブコミュニケーション」について説明します。アサーティブとは「断定的な」という形容詞。名詞にすると「アサーション」となり、「主張」とか「断言」という意味になります。日本語で「断定」や「主張」と考えてしまうと、少し強い印象がありますが、アサーティブコミュニケーションは、自分の思いを正しく伝えるコミュニケーションスキル、あるいはビジネススキルの1つとして、今注目されています。コミュニケーションスキルがビジネススキルの大事な項目の1つとして挙げられていることを考えると、それほど多くの人が、気持ちを伝えることの難しさを感じているということでしょう。難しくしているのは、ずばり人の感情。思いが強すぎて攻撃的な口調になってしまった、遠慮や勇気のなさから明確に表現できなかった、感情が導く結果は、このどちらかに分類されることが多いようです。

アサーティブコミュニケーションのポイントは、論理的な考え方と感情のコントロールです。代表的な方法の1つに「DESC法」があります。これはDescribe(状況を描写する)、Express(気持ちを表現する)、Suggest(改善策を提案する)、Consequence(結果を知らせる)の、頭文字をとったものです。

たとえば、ある若手社員Aさんは、会議で、意見をしようとすると、必ず、特定の上司から、途中で話をさえぎられてしまう、という事例があるとします。Aさんが「DESC法」を使って理想的なコミュニケーションをとると、下記のような伝え方になります。

D:「すみません、まだ僕の意見が途中ですが、話がさえぎられているようです」
E:「最後まで意見を発表したいのですが」
S:「もう少し若手の意見も取り入れてみてはいかがでしょう」
C:「そうすれば、オープンな雰囲気の良い会社になるのではないでしょうか」

理想的ではありますが、これができたらいままで悩んではいないでしょう。逆に、日本で、このようなコミュニケーションを続けていては、上司にもイヤな思いを抱かせてしまうはずです。おそらくAさんが実際にできるアサーティブなコミュニケーションは、下記のようなものでしょう。

D:「あの~、すみません、ちょっと、まだ僕の意見の発表の途中なんですが」
E:「いつもご迷惑ばかりかけてるんで、今回はがんばって考えてみたんです…」
S:「申し訳ありませんが、最後までお聞きいただき、もしもダメなご提案をしてしまったのであれば、どこがダメだったかを教えていただきたいんです」
C:「そうすれば、そのアドバイスを活かして、次はもっといい意見が出せるように努力することができると思いますので…」

これくらいなら、がんばれそうだと思いませんか? DESC法は、そのままでは机上の論理に終わってしまうかもしれません。しかし本気で伝えようと思い、普段の自分らしい言葉で表現すれば、いっそうの効果をもたらすことでしょう。コミュニケーションのテクニックは、本気で伝えたいという気持ちがあってこそ、はじめて活きてくるものなのです。

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