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久瑠あさ美のメンタルトレーニング講座 第5回 一流が行っているメンタルトレーニング術とは ~川崎宗則選手のしなやかなメンタルと松井秀喜氏のおおらかなメンタル~ 久瑠あさ美のメンタルトレーニング講座 第5回 一流が行っているメンタルトレーニング術とは ~川崎宗則選手のしなやかなメンタルと松井秀喜氏のおおらかなメンタル~

第5回のテーマは一流のアスリートが行っているメンタルトレーニング術についてです。常に結果を求められ、結果を残すことで人々に夢を与えるアスリートたちは、どのようなメンタルトレーニングを行っているのか。実際に私がトレーニングを行ったプロ野球選手の川崎宗則さんを例にして解説します。また今回は、2012年末に引退会見を行った松井秀喜さんのメンタルについても分析します。

※本文中に使用されている 川崎宗則氏の「崎」は、正しくは「山偏に竒」と表記します。

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引退会見からメンタルを読み取る 引退会見からメンタルを読み取る

昨年末、松井秀喜さんが20年間のプロ野球人生を終えました。会見をテレビで見た方も多いのではないでしょうか。この会見の様子を見て、ストレスフリーのメンタルタイプを持つ彼らしい発言が多々ありました。

その一つは、会見中に一度も悔しい、つらいといったネガティブな言葉を発しなかったこと。20年間の野球人生を振り返り、素晴らしい指導者やチームメートと一緒にプレーできたことを「一番大きな誇り」と表現しているように、自分の人生を大局的に肯定しています。これは、おおらかで敵をつくらないストレスフリータイプらしい発言といえます。また、「感謝の気持ちを伝えたい」と何度か口にしたように、常に現在の状況を肯定して生きる姿勢の現れです。その一方で、波風を立たせるのを好まず、失敗のリスクを背負うことを避けるストレスフリータイプらしい発言もありました。

このタイプの人は、先のことを言及すると目標達成のハードルが上がってしまうため、先の目標を語るのを避けたり、目標を下げたりする傾向があります。先のことは分からない、だから決めないのです。高い目標を持たないために、入団することや引退することが目的となってしまっていたようにも受け取ることができます。強運で、類いまれな能力を持つスター選手らしい、自己肯定感の高い安定した会見ではありました。

しかし、世界を舞台に戦ってきた彼ほどのスター選手が、引退後に何がしたいのか、何をしようと思っているのかという未来を一環として語らないことに違和感を覚えた方もいるのではないでしょうか。人に影響を与える、感動的なプレーを魅せる、これらのことを追及している選手にとって、最後の記者会見は最高の美学を多くの人に見せる場でもあるはずです。悔しかった思い、やり切れない思いだったとしてもそこに美学は宿ります。その何かが未来を作り出すのですから。彼にしか話せないような情熱や想いを語ってもらえると、多くのファンに夢や元気を与えることができたのではないかと感じました。

個々に合わせたトレーニング 個々に合わせたトレーニング

一流のアスリートと一口にいっても、それぞれに異なったメンタルを持っていて、選手によってトレーニング術も異なります。ここでは、私がメンタルトレーニングを行ったアスリートの一人、川崎宗則選手のメンタルトレーニング術についてお伝えします。

私が彼と初めて会ったのは2006年のことです。川崎選手の第一印象は、謙虚でひたむき、加えて周囲を和ませる調和力のある人。そして、繊細でしなやかさを感じさせる人柄が印象的でした。2006年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝のキューバ戦での負傷がきっかけとなりシーズンの始動が遅れたことで、打率が低迷を続け、彼は軽いスランプ状態に陥っていました。私が川崎選手から連絡をもらったのは、そんな時でした。そこで同年の夏頃、川崎選手とのメンタルトレーニングを始めたのです。

盗塁王のタイトルからも分かるように、彼の持ち味は天性の感覚とスピードです。感受性の強いメンタルは、柔軟性に富んだプレースタイルにも反映されていました。一方で、そのひたむきさと周囲に対する気遣いから、プレーで結果が出ない時には責任を背負い込みがちな面がありました。時にはそれがプレーにおいて力みとなって、彼の持ち味が発揮できないこともあったのです。

私は彼とのメンタルトレーニングを開始する時に、繊細なメンタルを「弱さ」ではなく、「しなやかな強さ」として捉え、プレーに生かす方針を固めました。

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