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【平成の世にサムライを探して】第126回 石坂産業株式会社 代表取締役社長 石坂典子「闘争から和解へと至る13年間の熱い日々」

人間の生活や生産活動から生み出された廃棄物は誰かが処理をしなければならない。その仕事を引き受けてきたのが産業廃棄物処理事業者である。地域からの激しいバッシングを受けて父が創業した産廃事業を生まれ変わらせた石坂典子氏。二代目社長となってからの13年間、石坂氏を支えてきたものは何だったのだろうか。そして、彼女が考えるこれからの産廃事業の在り方とは。

逆風からの再生

石坂典子(いしざか のりこ)プロフィール

1972年東京都生まれ。
アメリカに短期留学後、石坂産業に入社。
2002年に取締役社長に就任する。
ISO14001などの国際マネジメントシステムを導入し、会社の改革を断行。
里山再生への取り組みが評価され、同社は2012年に日本生態系協会のJHEP(ハビタット評価認証制度)で最高ランクの「AAA」を取得。
13年には経済産業省の「おもてなし経営企業選」に選ばれる。
他に「掃除大賞」「文部科学大臣賞」なども受賞している。
二児の母。

子どもの頃、父の職業を友達に知られるのが恥ずかしかった。「ゴミ屋の娘と遊んじゃだめ」。そんな心無い言葉を口にする大人もいた。高校卒業後の短期のアメリカ留学を経て、父が経営する産業廃棄物処理会社、石坂産業に入社したのは20歳の頃だ。会社に入ってみて、父の仕事を恥じていた自分を恥じた。社員たちは皆、廃棄物の処理に一生懸命取り組んでいた。多くの人がやりたがらない仕事を必死でやっているこの人たちは日本の誇りだ。そう思った。

1999年、その誇り高い仕事を全面的に否定される事件が起こった。埼玉県所沢市のいわゆる「ダイオキシン騒動」である。所沢産の葉野菜から高濃度のダイオキシンが検出されたというテレビのニュース番組の報道を受けて、所沢地区の最大手の産廃事業者の一つであった石坂産業は、地域住民からの集中砲火を浴びることとなった。

「地域を汚染する会社は出ていけと言われました。もっとひどい言葉で罵られたことも何度もありましたね」

現在、石坂産業の社長を務める石坂典子氏はそう振り返る。

石坂典子氏
石坂典子氏

ダイオキシンは廃棄物の焼却によって発生する。実際にダイオキシンを排出していなくても、「焼却すなわち悪」が世間の見方だった。結果、その2年ほど前に大規模な投資をして新たに建設した焼却施設を使い続けることは難しくなった。廃業を求める訴訟まで起こされるに至って、石坂産業は窮地に陥った。石坂氏が二代目社長に就任したのは、そんな激しい逆風が吹き荒れるさなかのことである。あえて火中の栗を拾った理由を、彼女はこう説明する。

「会社をどうしたいのか私は父に聞きました。すると父は、会社をつくった理由をとつとつと話し始めたんです。将来、子どもたちが食うに困らないようにこの会社をつくった。自分の跡は子どもに継いでほしいと思っていた。でも、それももう難しいかもしれない──」

初めて聞く創業者の思いだった。普段は人に決して弱みを見せない父が、沈んだ顔で弱音を吐く。その姿を見て、やるのは自分しかいないと思った。

石坂典子氏

「父の3人の子どものうち、当時社員だったのは長女の私だけでしたから、私が何とかしなければならないと思いました。その場で、『私に社長をやらせてほしい』と頼み込みました」

不安はなかった。「絶対負けない」という強い闘志だけがあった。最初は首を縦に振ろうとはしなかった父に懇願し、社内の反対意見を押し切って社長となったのは2002年のことだ。石坂氏は30歳になっていた。

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