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【第九十六回】柏レイソル ゲームキャプテン 大谷秀和「戦いの中でつかんだ勝利の条件」

2009年にJ1からJ2に降格。しかし次のシーズンにJ1に昇格し、さらに翌年もJ1でリーグ優勝を果たした柏レイソル。そのような快挙はいかにして実現したのか。延々と続く厳しい戦いの中で、選手たちはどのようにモチベーションを保ち、いかにして結果を出してきたのか。柏レイソルのキャプテン、大谷秀和選手に、「勝てるチーム」に求められる要素について聞いた。

キャプテンとしての優勝への道

大谷秀和(おおたにひでかず)プロフィール
1984年生まれ。
中学・高校時代は柏レイソルユースに在籍し、2003年にトップチームに昇格。
08年には、プロ6年目でチームのキャプテンに選ばれた。11年には、Jリーグ初となるJ1昇格1年目での優勝の立役者となる。ポジションは守備的MF。

※黒字=大谷氏

── 昨年は、J2からJ1に昇格していきなりの優勝という快挙を成し遂げました。優勝チームでキャプテンを務めるのは、重責だったのではないですか。

「キャプテンとしてどんなことを心がけましたか」みたいなことをよく聞かれるんですが、特に意識してやったことはないんですよ。去年の場合だと、僕がゲームキャプテンで、北嶋(秀朗)さんがチームキャプテンという分担になっていて、北嶋さんはけっこう厳しく言うんですけど、僕は選手に対してほとんど何も言わないんです。一方に厳しく言う人がいて、一方にあまり言わない人がいる。そんな感じでバランスが取れているのが、チームとしていい方向に向かったのかもしれません。

── キャプテンは、自分のことだけじゃなくて、チーム全体を考えなければいけません。

それは僕だけじゃなくて、チームのメンバー全員がそうです。去年のレイソルはすごく大人のチームで、試合に出る人も出ていない人も、チームが勝つために自分は何をすればいいかってみんな考えて動いていました。だから、キャプテンとしてはすごく楽でしたね。監督もよく言っているんです。「試合に出ていない選手が、これだけしっかりトレーニングをしているチームはなかなかない」って。すべての選手が常に戦う準備をしていたことが、優勝できた一番の理由だと思います。

── 23歳からキャプテンを務めていますが、最初にキャプテンになった時はたいへんだったのではないですか。

大谷氏とJ1優勝クラブに贈られる優勝シャーレ当時の監督に「キャプテンをやってくれ」と言われた時は、「本当ですか?」と聞き返したのをよく憶えています(笑)。チームの半分くらいは自分より年上でしたから、正直戸惑いましたね。でも、上の人たちも話を聞いてくれる雰囲気があったので、すごくやりやすいチームでやらせてもらえたと感謝しています。

── J1とJ2では、試合の時のプレッシャーも戦い方も違います。J2から上がってきてすぐにJ1を制覇することができたのはなぜなのでしょうか。

プレッシャーの面では、むしろJ2の方がたいへんでした。J1にいたチームだからJ2では勝って当たり前、と思われていたし、僕らを倒して上に行くというモチベーションで挑んでくるチームも多かったですから。でも、その難しい環境で勝ち続けて、勝ち癖みたいなものを身に付けることができたのがよかったんだと思います。

練習内容は、J2で戦っている頃とJ1に上がってからも何も変わらないんですよ。監督が言うことも何も変わっていません。結局は、継続してやってきたことが身に付いているということなんでしょうね。

攻撃向きでないことに早く気付いてよかった

── もともと、「自分が自分が」という我が強いタイプではないのですか。

違いますね。小さい頃はフォワードで、自分で点を獲る選手だったんですけど、だんだんとポジションが後ろの方に下がっていきました。でも、自分がフォワード向きじゃないことに早く気付いてよかったです。日本代表でもプレイしていた玉田(圭司、現:名古屋グランパス)さんをユース時代に間近で見て、「これはものが違いすぎる。攻撃の選手ってこういう人たちばかりなんだ」とびっくりして、自分には無理って思ったのを憶えています。

── チームとして重視しているのも、オフェンスではなくディフェンスですか。

チームでの練習風景(写真中央が大谷氏)チームの力をなかなか出し切れないコンディションの時ってあるじゃないですか。でも、悪い時は悪いなりに最善を尽くさなければならない。そういう時は、まずは守備に力を入れることにしています。僕個人も、ポジションがボランチ(守備的ミッドフィールダー)なので、感覚や動きが普段よりもよくないという感じがする時は、まず守備に集中することで自分を立て直しています。

それから大切なのは、90分間全体を通して考えることですね。前半が駄目だったら、後半に改善していけばいい。それは、少し前のレイソルに欠けていた考え方だと思います。J2に行って、みんながそういう視点を身に付けたことで、これだけ勝てるようになったんだと思ってます。

── 流れが悪い時間帯があっても、最後に勝っていればいいわけですね。

そういうことです。どんなにチームの調子がよくても、どちらかが90分間一方的に優勢に立てるということはないですからね。だから、すごく押されている時は、ディフェンスラインの選手同士で試合中に話したりするんですよ。「あっちは絶対後半までもたないから、勢いが落ちてくるのを待とう」って。そう考えられれば、必要以上に焦ったりせずにすみますから。

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