Chapter 4 コーチングの「4本柱」を学ぶ|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズをご利用ください。

スキル1つで、職場の空気が劇的に改善する『コーチング』でモチベーションUP

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

123456789

前編中編後編

Chapter4 コーチングの「4本柱」を学ぶ

中編からはコーチングを行うためには具体的にはどうすれば良いのか。より実践的なテクニックをご紹介していきます。
まずコーチングには、全てのテクニックに共通する大事な「4本柱」が存在します。これはChapter3で説明したセッションの基本的な流れの中で必ず守ってほしいものであり、 どんなケースでも共通する大事な行動、テクニックです。しっかりと理解し、覚えておいてください。

(1) 聴く

(1) 聴く

コーチングの効果を上げるためには、クライアントがオープンに話をできるような環境を作ることが大事。そのためには相手が安心して気持ちよく話ができるような聴き方、反応の方法を身につける必要があります。

相手に意識を向ける

コーチングで相手の話を聴くときは、相手の言葉に表れていない感情や思いまで感じ取ることが求められます。何か他のことを考えながら話すなどもってのほか。相手にきちんと意識を向け「傾聴」を行うことで、相手の言葉やちょっとした感情の変化を感じ取ることができます。

リアクションを丁寧に

クライアントに信頼感を与え、気づきを深めてもらうことがコーチングの目的。そのためには、相手の話を聴くときのリアクションにも気をつけましょう。相手を観察し、相手がストレスを感じない程度に視線を投げかける「アイコンタクト」や「うなずきとあいづち」は、「ちゃんと興味を持ってあなたの話を聞き、理解していますよ」という情報を送ります。
また、相手の言葉をそのまま繰り返して伝える「オウム返し」というテクニックがあります。例えば「彼のことを、仕事の面で尊敬しているんです!」と言われたら「そうなんだね!」と答えるのではなく「尊敬しているんだね!」と答えます。そう繰り返すことで、「きちんとコーチが受け止めてくれている」という実感とともに、「彼のように仕事を行いたいなあ」という気づきを発言者自身にももたらすことができるのです

ペーシングとミラーリング

やけに騒がしい人や、驚くほどスローペースな人と会うと「話しづらいなあ」と思うことはありませんか? 人は話すペースや極端に〝ノリ〟が違う人とはコミュニケーションがしづらいもの。コーチングを行う時は、この点に留意してテクニックを用います。相手の呼吸、話すスピード、声のトーン、大小、高低をなるべく合わせていきましょう。これを「ペーシング」といいます。また、人は相手に何か共通点を見つけると親近感がわくもの。身ぶり手ぶりや座り方の態度を相手に合わせ、表情の変化に対して時分の表情を合わせることで共感を伝えることができます。これは「ミラーリング」といい、相手の共感や安心感、信頼感を呼び起こすことができるのです。

(2) 承認

(2) 承認

コーチングでクライアントのモチベーションを上げる大きな要素の一つが「承認」です。クライアントの内面的な資質、成長や変化をキャッチして「承認」することで、クライアントに確固たる自信を与えることができます。 しかし、単なるお世辞ではクライアントの心には響きません。またコーチはクライアントを承認した際、相手がその言葉をどう受け止めたか、きちんと観察しておく必要があります。クライアントの身ぶりや手ぶり、表情をしっかり観察して、キャッチできるようになりましょう。

(3) フィードバック

(3) リソースの発見

コーチングではクライアントが自ら話してそれを反すうしたり、コーチから受けた質問について考えることで気づきを得ていきますが、コーチが感じたことをフィードバックしてもらうこともまた、大きな気づきのきっかけになります。私たちは日頃外の世界に目を向けているので、他人のことには気がついても、意外と自分のことには気づかないもの。知らず知らずのうちに自分自身の感情にフタをし、冷静なふりをしようとしてしまうこともビジネスの現場ではよくあることです。
そんな時、例えばコーチから「怒りを抑えている感じがします」「不安そうな感じがします」というフィードバックを受けたらどうでしょうか? いつも自分の感情を抑えてしまうクライアントであれば、そのフィードバックにより本当の心の声が引き出されるでしょう。フタをしていた感情が開放され、自由になることができるのです。

(4) 質問する

(4)アクションプランの作成

コーチングにおいて、この「質問」こそがクライアントの新たな気づきを引きだし、可能性を広げる魔法のツールとなります。
例えば「今の仕事は好きですか?」と聞かれると答えは「YES/NO」の2択。しかし「今の仕事のどんなところが好きですか?」と聞かれたらどうでしょうか。自分の内面と対話するうち、さまざまな要素が浮かび上がってくるはずです。前者をクローズド・クエスチョン、後者をオープン・クエスチョンといいます。
このオープン・クエスチョンの中でも、特にクライアントの本質に光を当て、クライアントの心を動かす質問を「パワフル・クエスチョン」といいます。例えば、例の会話を見てみましょう。

クライアント: うちの会社、残業が多いんです。しかもここ2年ほど給料も上がってないし、ボーナスも気持ち程度だし、イヤになります。
コーチ: それで、あなたはどうしたいのですか?
クライアント: もっと待遇のいいところに行きたいんです。
コーチ: そのためには、どうするといいと思う?
クライアント: そのためには、もっと自分の市場価値を上げなくてはいけませんし、どうしたらいいのかと……

被害者的な考えに陥っているクライアントに対し投げかけられた「それで、あなたはどうしたいのですか?」という質問は、そのシンプルさ故に自発性を引き出すのに大変有効です。このように、質問はシンプルであればあるほど大きな気づきを引き出します。
また、相手に質問を投げかけることで願望を具体化して行ったり、相手のものの見方や価値観を変えていくこともできます。これらは全て、どう質問を投げかけ、相手の内面に「気付き」を起こすか、で実現するのです。コーチングにおける「質問」の重要性がお分かりいただけたかと思います。

いかがでしょうか? どのテクニックも、そんなに難しいものではないはずです。 しかしこれらはコーチングの基本中の基本であり、身に付ければコミュニケーション全般にも応用することができます。

では次に、「ほめる・励ます」テクニックを身につけましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

前のページへ123456789次のページへ







公開日:2014年8月4日

本記事の内容は公開当時のものです。本コラムに関するご意見等ございましたら、日立ソリューションズまでお問い合わせください。