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ビジネスマンなら知っておきたい 「AIがもたらす未来」

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Chapter4 AIによる犯罪対策

ここからは、AIの活用による社会の変化について見ていきます。Chapter 1のアンケートでは、犯罪・テロ・災害対策や医療・健康管理におけるAIの活用に期待するという意見も見られました。 それでは2020年、私たちの周りの社会では、どのようにAIが活用されているのでしょうか。

警察官を支援する犯罪発生予測システム

警察官を支援する犯罪発生予測システム

AIの活用が期待される分野のひとつが犯罪対策です。たとえば、警察官が街を巡回する際、これまでは警察官個人の経験や勘に頼る部分が大きくなっていました。 しかし、2020年には、警察官は「犯罪発生予測システム」を用いて、犯罪の発生する場所・時間を予測できるようになるでしょう。

犯罪発生予測システムでは、AIが過去の犯罪発生データベースから犯罪の発生場所・時間、そのときの周辺状況などを学習。 犯罪発生の可能性を予測すると、地図上に犯罪発生の時間帯、エリア、予測される犯罪の種類を出力し、通知してくれます。 警察官は、システムが示す犯罪発生確率の高い場所を重点的に巡回することができ、犯罪検挙率も現在より高くなると考えられます。

それでは、2020年における米国のとある警察官の物語を見てみましょう。

フレッドさんは米国フロリダ州に住む35歳の警察官。人一倍正義感の強いフレッドさんだが、かつては自身の犯罪検挙率が低いことに悩んでいた。 しかし、5年前に彼の所属する警察署が最新鋭の犯罪発生予測システム「クライム・テラー」を導入したことで状況が一変する。

2020年も12月にさしかかったある朝、フレッドさんは署に出勤すると、クライム・テラーを立ち上げ、同僚たちと今日のパトロール計画を練り始める。 すると、システムは本日発生する可能性の高い犯罪とその時間、場所、発生シミュレーションを提示してきた。

クライム・テラーによると、正午過ぎにダウンタウンにあるデパートのフードコートで窃盗事件が発生する可能性が高いという。 「なるほど、クリスマスシーズンでにぎわうデパートで、プレゼントを買いに来た客が昼ごはんを食べている隙に、買った商品を盗まれてしまう、というわけか」。 彼は時間を見計らってデパートにおもむき、物陰から警戒に当たる。

15分後、楽しそうに食事をしている親子のそばに1人の怪しい男が近づいていく。親子は食事と会話に夢中で、背後に置いた買い物袋に忍び寄る魔の手の存在には全く気が付いていないようだ。 親子が食事を終え、片付けをしようと席を立った次の瞬間、男は買い物袋を手に取り、全速力で走り出した。

あっけにとられ、立ち尽くしたままの親子。通常ならばこのまま逃げられてしまうが、逃走経路には一部始終を目撃していたフレッドさんが待ち構えており、あっけなく犯人を捕まえた……。

犯罪発生予測システムを用いることで、このように犯罪が発生する前に警察官が現場に駆けつけることが可能になります。 さらに、新たな犯罪の発生傾向や、街の環境変化も把握できるようになるほか、予測に対する実際の結果をフィードバックして学習させることで、システムの予測精度を上げることもできます。

2020年にはベテランの経験や勘がなくても犯罪の発生を予測することが可能になり、警察官の早期育成にも貢献できるようになるでしょう。

インテリジェント監視システムで万引き対策

2020年には、小売店においてもAIを活用した犯罪対策が行われることになります。 万引きの発生をリアルタイムに予測し、店員に通知する「インテリジェント監視カメラ」は、書店を始めとするさまざまな店舗に導入されることでしょう。

現在、万引きの被害は小売店にとって、経済的に大きなダメージを与えるものとなっています。深刻な万引き被害により倒産に追い込まれる「万引き倒産」という言葉もあるほどです。 万引き防止のために監視カメラを設置する店舗も増えていますが、抑止力としては役立つものの、万引きの発生をリアルタイムに捉えることはできず、被害を受けることもしばしばあります。

インテリジェント監視カメラでは、映像に映る人の格好や動き、表情をリアルタイムに認識。 さらに、システム内のAIが怪しい人物の姿や行動の事例を学習しているため、万引きを起こしそうな不審者の行動を感知し、店員にリアルタイムに通知できます。 その結果、店員やサービスロボットが不審者に話しかけることで、被害が発生する前に万引きを食い止めることが可能になるのです。

また、インテリジェント監視カメラから収集された不審者のデータが全国の店舗からクラウド上に蓄積され、幅広い事例を学習することで、判断の精度をさらに向上させることもできるでしょう。

次は、災害・テロ対策で活用される2020年のAIについて紹介します

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公開日:2017年2月8日

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