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IoTがビジネス環境を変革する? IoTによる産業革命に乗り遅れないため、ビジネスパーソンが今すべきこととは?

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Chapter4 IoTで変わる車と社会 - 市場を制する者は?

IoTで変わる車と社会 - 市場を制する者は?

2015年に米国Google社が自動運転カーを市街地で走らせたことは世界中で大きな話題となりました。日本でもトヨタ、日産をはじめとする自動車メーカーが研究を続けています。 自動運転カーのメリットのひとつは高度なセンサーによる「安全制御」。車と車の距離、あるいは障害物との距離を一定に保ち衝突を防ぐ技術で、人の急な飛び出しにも対応できるよう研究が重ねられています。

車がインターネットにつながると、位置や状況をすぐに把握できる利点があります。飛び出し、事故の多い道路といった情報がクラウドに蓄積されることで、道路状況をより細かく把握できるメリットも生まれます。 物流企業がトラックに搭載しているドライブレコーダーとIoTを連携させれば、安全運転を正確に評価できるほか、配車状況、荷物の配送状況などもリアルタイムで確認できるようになります。 この結果、物流のさらなる効率化が期待できるでしょう。なお車には後から搭載すれば良いので、自動車メーカー以外の企業にも大きなビジネスチャンスが残されています。

自動運転カーは車のあり方を再定義する

米国シリコンバレー発の電気自動車「TESLA(テスラ)」をご存知でしょうか。インターネットでアップデートできるコンピュータを搭載した、インターネットと常時接続する車です。 ガソリン車のような大きなエンジンは積んでおらず、モーターとバッテリーのみでスポーツカーレベルの性能を発揮します。つまり特殊な技術が必要なエンジンを製造できないメーカーでも、今後は自動車産業への参入が可能になるということです。

エンジンのいらない車は、そのスペースを省略できるために小型化が進み、製造コストも抑えられます。 将来的には10万円ほどで購入できる「パーソナルモビリティ」が大量に生産されるようになり、スマートフォンのように1人1台といったレベルで普及することが予測されます。

ペーパードライバーのように運転に不慣れな人でも、自動運転カーなら運転の不安から解放されます。ドライバーは移動の時間を自由な時間として楽しむことができるようになるでしょう。 そうなると車は単なる移動手段ではなくなり、エンターテイメント空間へと変わります。車に乗ると目的地まで自動で向かうため、車内で化粧をしたり、朝食をとったりと、自由な時間を過ごすことが可能になるのです。

全ての車が自動運転カーになったら?

では、全ての車が自動運転カーになったら?自社のビジネスを発展させる上で、このような想像は大事です。 現在、世界中で走っている11億台超の車が新たにインターネットに接続するようになり、その経済効果は計り知れません。新たなエンタメコンテンツや、移動中の車でしか楽しめないサービスなどが立ち上がるでしょう。

自動運転カーの分野を制するのは、自動車メーカーでしょうか、それともコンテンツホルダーでしょうか。 自動運転には人工知能が必須で、かつエンタメ分野のコンテンツの需要も伸びますが、現在の自動車メーカーにはどちらの分野にもアドバンテージがありません。 一方で、車の外枠の製造は簡単になります。つまり、自動車産業におけるシェア争いは一度リセットされる可能性が高いのです。

自動運転カーの研究や実証実験は世界中で行われていますが、道徳の問題や法律の在り方など、考え方は国民性に依存します。 日本でも、自動運転カーについては賛成派と反対派に分かれています。車が誤動作したら危ない、ぶつけた時に誰が責任をとるんだ、というのが反対派の意見です。

しかし人工知能に学習させるデータは実用化を通じて蓄積されていくので、実用化が遅れれば車に関する人工知能は育たず、周辺サービスも育ちません。 すると自動運転カーにおける産業は全体的に遅れ、日本発のサービスは世界を席巻する機会を失います。

次のChapterでは、IoTにより医療・ヘルスケア分野がどうのよう変化するか見ていきましょう。

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公開日:2017年3月30日

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