日立ソリューションズは、お客様の全体最適の視点で豊富なソリューションを組み合わせて提供する『ハイブリッド インテグレーション』を実現します。

ニュースリリース

本記事は2010年10月1日以前に公開されたもののため、本文中の社名(日立システム)は当時のものとなっております。

2007年5月15日
株式会社日立システムアンドサービス

組込み機器向けに、使い易さに配慮した画面プログラムの開発を支援する
「ViewxPro」の提供を開始
画面仕様書などの自動生成機能によりデザイン工数を最大で約70%削減可能

 株式会社日立システムアンドサービス(本社:東京都港区、執行役社長:中村博行/以下、日立システム)は、組込み機器向けの画面プログラムの開発において、HMI(*1)を考慮した画面プログラムの開発を支援し、開発効率の向上を図るソフトウェア「ViewxPro(ビューエックスプロ)」の提供を9月3日から開始します。
*1 HMI(Human Machine Interface):コンピュータなどを人が操作する際、3次元処理などの高度な画像処理を用いて、使いやすく、かつ、人に優しい操作性を持つインタフェースのこと。

 近年、携帯電話、デジタル家電やFA機器等の組込み機器のソフトウェア開発は、製品の多機能化により開発規模が増大しています。なかでも画面プログラムの開発は、3次元などの高度な画像処理の採用により複雑になった上、多機能化により画面数も増えています。そこで、画面デザインから画面プログラム開発、実機確認という一連の開発工程において、後工程での仕様変更は手戻り作業が多く発生し、開発者の負担が大きくなっています。このような状況において、組込み機器の画面プログラムの開発効率向上は重要な課題となっています。

 今回、提供を開始する「ViewxPro」は、組込み機器の画面デザインやレイアウトの設計・開発から、動作確認にいたるまでの画面プログラム開発をトータルに支援するソフトウェアです。「ViewxPro」は、部品仕様書や画面仕様書などのドキュメントを自動生成する機能により、画面デザインにかかる工数を大幅に削減できるほか、シミュレータ機能により、組込み機器の実機が完成する前にテストを行うことが可能となります。
 日立システムは、「ViewxPro」を、組込み機器の画面プログラムを開発するFA機器メーカーや、デジタル家電メーカーなどへ提供し、今後5年間で8億円の販売を予定しています。
 なお、本ソフトウェアは、株式会社日立製作所とクラリオン株式会社および日立システムが共同開発したものです。

「ViewxPro」の特徴

  1. 部品仕様書や画面仕様書の自動生成機能によりデザイン工数を大幅に削減
     デザインツールPhotoShopで作成したアイコンやボタンなどの部品から、大きさや色などの部品データの詳細を記載した部品仕様書を自動生成できるほか、部品データを用いて作成した画面レイアウトから画面仕様書が自動生成できます。従来の開発では、各仕様書を手作業で作成していたため、実機確認の段階でデザインやレイアウトの不具合が発生した場合には、各仕様書の再作成などの手戻り作業に多大な時間を費やしていました。「ViewxPro」を使用した場合、仕様書を再作成する場合と比較して、画面デザインにかかる工数を最大で約70%(*2)削減することが可能です。
     また、「ViewxPro」で作成した各種仕様書や画面データなどをWebブラウザ上で参照できるので、開発拠点が複数に分散している場合でも確認作業がスムーズに行えます。
    *2:当社の開発実績で手戻り作業にかかった時間に、「ViewxPro」を適用した場合を想定して算出。
  2. 画面プログラムのシミュレータ機能により実機なしで検証可能
     シミュレータ機能により、組込み機器の実機が未完成の段階でも、PC上で実機と同様の動作検証を行うことができます。これにより、実機の開発と並行して、画面プログラムの開発や検証を行うことが可能です。

     なお、今回発表の「ViewxPro」は、5月16日から18日まで、東京ビッグサイトで開催される「第10回 組込みシステム開発技術展」に出展します。

「ViewxPro」の製品・サービスの価格及び提供時期

製品名 価格(税込) 提供時期
ViewxPro SDK(Software Development Kit)
基本パック(サーバ+1クライアントライセンス)
3,150,000円 9月3日
ViewxPro SDK
追加クライアントライセンス(1クライアントライセンス)
1,050,000円
ViewxProランタイムライブラリ (*3) (*4) 個別見積 *5
*3 ランタイムライブラリ:作成した画面プログラムを実行する際に必要となるソフトウェア。
*4:対象OSは、Windows CE、Windows Automotive、VxWorks、QNXに対応予定です。
*5:提供時期は導入するユーザの環境やOSにより異なります。
サービス名 サービス概要 価格(税込) 提供時期
環境構築基本サービス ViewxPro SDK動作のために必要なDB環境、
通信環境の構築
個別見積 9月3日
ViewxPro移行サービス ViewxPro未対応システムからViewxProへのデータ移行 個別見積
環境カスタマイズサービス 特殊なHMI環境へ対応するためにViewxProの定義環境を
カスタマイズするサービス
個別見積
製品保守サービス ソフトウェアのアップグレードサービス ViewxPro SDK
価格の15%/年

商品名称等に関する表示

  • VIEWXは、株式会社日立製作所の登録商標です。
  • Photoshopは、米国および他諸国で登録されているAdobe Systems Incorporatedの登録商標または商標です。
  • Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。
  • 本文中に記載されている会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。

製品に関するお問い合わせ先

株式会社日立システムアンドサービス
ソリューション営業統括本部 中部営業本部 第3営業部
担当 : 高橋(たかはし)
TEL : 03-3763-2549
E-mail : embedded@hitachi-system.co.jp

ニュースリリースの内容は発表当時のものです。商品の販売終了や組織変更により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。