日立ソリューションズは、お客様の全体最適の視点で豊富なソリューションを組み合わせて提供する『ハイブリッド インテグレーション』を実現します。

ニュースリリース

本記事は2010年10月1日以前に公開されたもののため、本文中の社名(日立システム)は当時のものとなっております。

2008年5月8日
株式会社日立システムアンドサービス

日立システムがSAP ERPの医薬品製造業向けパッケージソリューション
「Specific for Pharma」を提供開始
医薬品製造業の経験とノウハウを活かし、迅速かつ安価なシステム構築を実現

 株式会社日立システムアンドサービス(本社:東京都港区、執行役社長:中村博行/以下、日立システム)は、このたび、SAPジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:八剱洋一郎/以下、SAPジャパン)のERPパッケージソリューション「SAP Business All-in-One(*1)」の認定を受けた医薬品製造業向けパッケージソリューション「Specific for Pharma」を開発し、2008年5月9日から提供を開始します。
 「Specific for Pharma」は、中堅規模の医薬品製造業を対象に、SAPジャパンのERPパッケージ(以下、SAP ERP)を迅速かつ安価に提供するソリューションで、医薬品製造業向けとしての「SAP Business All-in-One」の認定は、本ソリューションが初めてです。

 *1 SAP Business All-in-One:SAPジャパンが2007年6月から開始した制度で、中堅製造業向けにコンサルティングからテンプレート、ハードウェア、SAPライセンスをパッケージングして業種向けソリューションとして認定する制度

 医薬品製造業は、薬事法や医薬品GMP(*2)により、医薬品の製造や品質に関して、きめ細かく厳しい管理が求められています。大手の医薬品製造業の多くが、基幹系システムにSAP ERPを導入し、製造管理や品質管理を行っています。一方、中堅規模の医薬品製造業は、ジェネリック医薬品の普及や大手の医薬品製造業の製造受託増加により、事業規模が拡大し、きめ細かい管理に対応できるSAP ERPのニーズが高まっています。しかし、中堅規模の医薬品製造業にとってSAP ERPの導入はコストが高いため、より安価なSAP ERPの導入が求められています。

 *2 医薬品GMP(Good Manufacturing Practice):1974年に厚生省薬務局長通知として作成され、1980年に厚生省令として公布された医薬品の製造管理および品質管理を纏めた規則

 日立システムは、今回、中堅規模の医薬品製造業に向けて医薬品製造業向けパッケージソリューション「Specific for Pharma」を開発しました。「Specific for Pharma」は、医薬品製造業向けの基幹業務をテンプレート化し、中堅規模の医薬品製造業が容易にSAP ERPを導入できるようにしたものです。

「Specific for Pharma」の特徴

  1. コンサルティングやハードウェアを含めたソリューションの提供により、安価なシステム構築を実現
    日立システムが、これまで日立グループ各社と共に、大手の医薬品製造業にSAP ERPを導入してきたノウハウを活かし、中堅規模の医薬品製造業向けに、基幹業務である会計、販売管理、在庫管理、購買管理、生産管理、品質管理に対応したテンプレートを開発しました。このテンプレートとコンサルティングサービスやサーバなどをセットにして提供し、迅速で安価なシステム構築を実現します。導入にあたっては、これまで多くの医薬品製造業向けのSAP ERP導入を行ってきたSEがコンサルティングからシステム構築を行うことで、スムーズなシステム構築を実現します。
  2. 医薬品製造業特有の品質管理や製造管理業務をサポート
     医薬品製造業特有の厳格な品質管理業務や製造管理業務をシステム的にサポートします。これにより、例えば、ロット単位での原材料の入荷や製剤、包装に至る情報が一元管理でき、ロットトレースが容易にできます。また、ERP以外のJD-NET(*3)や製造実行管理システムなどとの連携もオプションとして提供します。

    *3 JD-NET:製薬企業と医薬品卸間の商取引データを電子的に取引する医薬品業界のインフラネットワークとして位置づけられているシステム
  3. 各種帳票を標準提供
    医薬品製造業特有のきめ細かい生産管理や品質管理に関する各種指示書や損益計算書などの会計の法定帳票を標準で提供します。
 日立システムは、中堅規模の医薬品製造業に「Specific for Pharma」の拡販していくとともに、他の業種対応の「SAP Business All-in-One」の開発も進め、SAP関連ビジネスを強化していきます。

「Specific for Pharma」の発表にあたり、SAPジャパン株式会社から、以下のコメントをいただいています。
◆SAPジャパン株式会社バイスプレジデント 営業統括本部 地域営業本部 本部長 神戸利文氏
 SAPジャパンは、「Specific for Pharma」に歓迎の意向を表明します。「Specific for Pharma」は、刷新された「SAP Business All-in-On」における医薬品製造業向けの認定パートナーソリューション第一号であり、中堅医薬品製造企業における革新的なERP導入を推進するものです。日立システムアンドサービスの豊富な実績と品質の高いサービスにより、中堅医薬品製造企業への低コスト・短期間でのERP導入がさらに促進されるものと期待しております。今後もSAPジャパンは中堅市場における日立システムアンドサービスとのパートナーシップを強化し、ERP導入による顧客の経営基盤構築と経営課題解決のためのご支援に努めて参ります。

「Specific for Pharma」の価格および提供時期

製品名 標準価格 提供時期
医薬品製造業向けパッケージソリューション
「Specific for Pharma」
157,500,000 (*4) 5月9日
*4 お客様のご要件に応じて個別にお見積実施致します。

「Specific for Pharma」の標準構成

項目 概要
ハードウェア PCサーバ(Windows Server2003 / SQL Server対応)(*5)
ソフトウェア SAP ERP 6.0 (40ユーザライセンス)
コンサルティングサービス SAP ERP導入に必要となるコンサルティングサービス
(ユーザトレーニング支援や顧客の作業支援を含む)
テンプレートおよび
追加プログラムの提供
・医薬品製造業の業務プロセスに合わせたテンプレートの提供
・法定帳票や各種指示書などの帳票等、追加機能プログラムの提供
・導入作業を通じて必要となるドキュメント(業務フロー等)の雛形を提供
*5 PCサーバのスペックは、お客様の環境により異なります。

商標名称等に関する表示

 ・SAP、R/3、mySAP、mySAP.com、xApps、SAP NetWeaver、SAPロゴ、記載されているすべてのSAP製品およびサービス名は、SAP AGのドイツおよびその他世界各国における登録商標または商標です。
 ・Microsoft、Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。
 ・その他、記載している会社名、商品名は各社の商標または登録商標です。

製品・ソリューションに関するお問い合わせ先

株式会社日立システムアンドサービス
関西営業本部 産業システム第2営業部
担当:長明(ちょうめい)、辻井(つじい)
TEL : 06-6647-9408
E-mail : a1_pharma@hitachi-system.co.jp

ニュースリリースの内容は発表当時のものです。商品の販売終了や組織変更により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。