市光工業株式会社様 活文 Accelerated File Transferの導入事例やシステム構築例を紹介|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズにお問い合わせください。

活文 Accelerated File Transferの導入事例

市光工業株式会社様

※「デジ活ワイド」は「活文 Accelerated File Transfer」に名称が変わりました。本事例内容は公開当時のものです。

海外でも、日本と同じ時間軸で作業できる、迅速なデータ転送を実現。「これまで5時間かかっていたダウンロードをわずか数分で完了」

多くの自動車メーカーにランプやミラーなどを開発、提供している市光工業様は、創業から100年以上積み重ねてきた豊富な実績、ノウハウにより、国際的にも高い評価を得ています。
同社は海外の拠点とタイムリーに作業を進めるにあたり、欠かせない大容量データをやり取りする方法として、日立ソリューションズの「活文 デジ活ワイド」を採用しました。

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導入の背景

作業効率化を図るためのCADデータが、海外での作業進捗を妨げることへの懸念

村上 公一 氏開発本部 技術管理システム課 主事
村上 公一 氏

市光工業株式会社様(以下、市光工業)は、自動車用ランプやミラーなどの専門メーカーとして、業界のスタンダードとなる製品を数多く開発してきた。近年は、設計情報をCADのデジタルデータでやり取りすることが主流になっている。市場や生産のグローバル化に対応するためにも、海外の取引先や生産拠点を増やしていく傾向にあり、海外とのデジタルデータのやり取りも増加している。開発本部 技術管理システム課 主事 村上氏は次のように語る。

「コストを抑えながらリードタイムの短縮や設計品質の向上に対応するために、国内の設計部門で仕様書をつくり、海外でCADデータ化し、海外で製造するという工程が多くなっています。データ転送が作業工程に与える影響は日々大きくなっていると言えるでしょう。」

3次元のCADデータでは、一つの部品でも容量が100MByte(メガバイト)を超えることもあり、複数の部品を組み合わせた製品のデータはさらに大きな容量になるという。さらに、海外と1日に10回を超えるデータの授受が行われることもある。早まる作業工程にクオリティを保ちながら対応するためには、セキュリティに配慮しつつ、迅速なデータ転送を実現する環境の構築が求められていた。

選定のポイント

スピード、セキュリティ、コスト。そのすべてが「活文 デジ活ワイド」導入の決め手

市光工業にとって、データでやり取りする情報の多くが機密情報だ。技術競争の激しい自動車産業において、情報漏えいは自社だけでの問題ではないため、細心の注意を払う必要がある。これまでは社内にデータ共有サーバーを置き海外拠点を含め、特定のユーザがデータを授受できる環境を利用していた。では、なぜファイル転送サービスを採用しようと考えたのだろうか。

国内拠点とのデータのやり取りは回線速度が速いこともあり、特段の問題は無かったようだ。しかし、海外の拠点ではダウンロードに時間がかかったり、途中でエラーとなり再度ダウンロードしなければならないということが発生していた。例えば中国にデータを送る場合、データ授受に数時間かかり、中国で確認やデータ作成を行い、日本に戻すことを考えると、最短でも、往復で数日程度の時間がかかっていた。データ授受の時間と手戻りを無くすことが課題だった。それらの課題を解決するサービスを検討した際、市光工業では3つのポイントを重視したと村上氏は話す。

「スピード、セキュリティ、コストの3点です。まずスピードですが、大容量データのダウンロード時間を短縮し、作業効率を高める狙いがありました。セキュリティに関しては、やはりサービスを提供する企業の実績を考慮した部分はあります。コストについては自社サーバーの運用でも発生しますが、<活文 デジ活ワイド>を採用するにあたり、コストパフォーマンスという点でシビアに検討しました。」

導入後の効果

これまで5時間かかっていたダウンロードをわずか数分で完了

市光工業は、「活文 デジ活ワイド」の採用を決め、2011年2月から運用を開始した。現在は、主に海外拠点とのデータのやり取りに利用しているが、導入の効果を実感しているという。

「非常に使い勝手が良いというのが率直な感想です。効果としても、これまで100MByte(メガバイト)を超えるデータのダウンロードに5時間以上かかっていたのですが、わずか数分で完了できて驚きました。日本国内で開発するときと同じ時間軸で作業を進められるため、作業効率も高まっています。作業負荷を減らすことができたと、中国のスタッフからの評判も上々です。」(村上氏)

日本国内と比較して通信インフラの整備が遅れている海外地域においてもGByte(ギガバイト)レベルの大容量データを高速に受け渡しできる「活文 デジ活ワイド」のメリットを実感しているようだ。

「現在はまだ一部でしか<活文 デジ活ワイド>を利用していませんが、海外での取引先だけでなく、国内での利用も考え始めています。セキュリティが確かなことも実感していますので、小さな容量のデータ授受にも、適用していくようになるかもしれません。」(村上氏)

市光工業株式会社

多くの自動車メーカーにランプやミラーなどを開発、提供している市光工業株式会社は、創業から100年以上積み重ねてきた豊富な実績、ノウハウにより、国際的にも高い評価を得ています。
今後はこれまでの実績を元に、世界標準の設計、開発、品質、サービスを提供し、お客様満足、収益性、企業の社会的責任においてエクセレントカンパニーを目指していきます。

本社所在地 神奈川県伊勢原市板戸80 市光工業株式会社
設立 1939年12月(創業1903年)
従業員数 1,954名(2010年3月31日現在)
事業内容 自動車用電装品(ランプ類)、バックミラー、その他自動車用品・開発製品の製造

販売パートナー様

兼松エレクトロニクス株式会社

第二ソリューション営業本部 PLMソリューション部 営業課 課長
高橋 朋樹 氏

「事業内容を理解した上で提案してくれる、頼れるパートナー」(市光工業株式会社 村上 氏 談)

兼松エレクトロニクス株式会社(以下、KEL)様は、製造から流通・金融・サービスまで幅広い業種の企業から信頼を得ているトータルソリューションプロバイダです。日本企業のアジア圏進出も支援しています。

「お客様第一主義をモットーとする私たちKELが最も重視しているのは、お客様とのコミュニケーションです。ご相談いただいたお客様から課題を伺い、ソフト、ハード、サービス、人を含めたトータルなご提案を心がけています。<活文 デジ活ワイド>は、実際にデモンストレーションを体験し、従来製品よりも優れた転送速度を確認できたことがご提案につながりました。クラウドソリューションのひとつとしてメニュー化することも考えています。」

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※ 記載の製品仕様は改良のため予告なく変更することがあります。
※ 活文、デジ活ワイドは、株式会社日立ソリューションズの商標または商標登録です。
※ 本文中または図中で必ずしも商標表示((R)、TM)を表記していません。
※ 性能等の表記は、お客様の環境で出た結果であり、日立ソリューションズが保証するものではありません。
※ 本製品は、導入環境で必要なセキュリティ管理を行った上で、ご利用ください。
本事例の内容は2011年9月28日公開当時のものです。

最終更新日:2011年9月28日