日立建機株式会社様 製造業向けトータルソリューション (グローバルSLM)の導入事例やシステム構築例を紹介|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズにお問い合わせください。

株式会社 日立ソリューションズ

製造業向けトータルソリューション(グローバルSLM)導入事例

日立建機株式会社様

マイニング機械の稼働データを集約、最適な部品メンテナンス時期の可視化に寄与

建設機械の製造、販売などを手がける日立建機。同社は、鉱山向けの油圧ショベルやダンプトラックといったマイニング機械の部品・サービス事業を拡大するため、マイニング機械のメンテナンス対象部品と、その交換時期などを可視化する「CPR(Component Parts Replacement)システム」を開発、導入しました。

課題

導入後

  • 販売した機械の部品交換時期は、現地の代理店が、おのおの管理していた。

    前回の交換時期をベースに、次の交換時期が可視化されるようになった。

  • 把握漏れにより部品の販売機会を取り込めていなかった。

    代理店がデータに基づき適切な時期に営業交渉できるようになった。

  • マイニング機器のメンテナンス情報が適切に管理しきれていなかった。

    実績データを蓄積、各代理店の需要予測時期を集約することで、機器交換予定日を考慮した在庫管理につなげることができた。

従来からの課題

部品・サービス事業の強化が経営課題に

同社はマイニング機械と呼ばれる鉱山向けの超大型ダンプトラックや油圧ショベルをグローバルに販売しています。マイニング機械は稼働期間が約10年と長く、新車販売と同様に稼働後の交換部品や機械メンテナンスの確実な受注は、会社利益を支える上で重要でした。

中国やアフリカ、インド、ロシアといった地域では、代理店の「プランナー」と呼ばれるメンテナンス担当者が、Excelなどに交換部品と時期を記録し、管理していました。マイニング機械は部品の品目が多く、また大型のため製造のリードタイムが長く、事前に製造、輸送などを見越した計画的な発注が欠かせません。

「しかし、従来の管理では、どの部品をいつ交換したかが可視化しきれず、“把握漏れ”した部品の販売機会を、取り込めていませんでした」(杉山氏)

そこで、各代理店が適切な時期に的確なターゲット選定による営業活動をおこなえるよう、稼働時間をもとにした部品需要予測時期を知らせるシステムが必要でした。また、本システムで各代理店の需要予測時期を集約することにより、在庫適正化を図ることもめざしました。

導入の経緯

業務支援での知見を生かした効果的な提案や、これまでの実績が決め手

杉山氏

日立建機株式会社
マイニング事業本部
販売・サービス本部
プロダクトサポート
部長 杉山 徹 氏

日立ソリューションズでは、数年前からお客さまと共同でマイニングビジネスにおける現場支援を行ってきました。その中で挙がったテーマの1つである「全世界で稼働中の機械の情報を集める」仕組みづくりに着手しました。稼働中の機械には、情報を自動取得できない機械もあり、十分な稼働情報を得るためには、プランナーが機械の稼働時間や部品の交換履歴などを記録していく必要がありました。

そこで、代理店のプランナーが運用しやすく、情報を記録しやすいフォーマットとして共通のExcelフォーマットを作成・配布し、プランナーは担当する機械のメンテナンス履歴を入力する運用ルールを決めました。

次に取り組んだのが、今回対象となった「CPRシステム」です。入力したExcelのデータを集計し、可視化するシステムで、代理店ごとに保有する機械の次の部品交換時期や、交換時期を過ぎている部品がどれくらいあるか、一覧できるものです。

システム開発のプロジェクトは2015年4月に発足、同8月〜10月を開発期間にあて、12月から稼働となりました。

「日立ソリューションズは、システム開発以前から社内に常駐しており、業務支援を通じてマイニング業務および各地域の代理店の状況についてよく理解していました。『業務効率化に寄与する』提案を行ってくれたことや、これまでの実績も豊富であったことが、ベンダー選定の決め手となりました。実務で有効活用してもらうためにはシステム開発だけをして終わるベンダーではなく、一緒に業務を深堀りするITベンダーが必要だったのです。」(杉山氏)

導入時の取り組み

代理店の担当者に使いやすいよう、必要な機能の絞り込みに注力

上野 氏

日立建機株式会社
サービスソリューション本部
LS企画室
BHプロジェクト
部長代理 上野 亮 氏

システム開発では、要件定義に約2〜3カ月をかけ、機能の「優先順位づけ」「重みづけ」に関する議論を行いました。業務改善の際に各地域を回ってヒアリングし、作成した業務フローに基づき仕様を定め、各地域の担当者と議論を重ねました。

「部品の管理システムを既に導入し、蓄積されたデータをもとにビジネス活動ができていたオーストラリアやインドネシアといった地域と、データの可視化ができていなかった地域との間で、必要な機能に対する温度差があり、その調整に苦労しました。実際に使う地域の代理店が使いやすく、かつ、必要な機能を絞り込むことに苦心しました」(上野氏)

地域によって現地の商習慣が異なるため、策定した仕様が正しいかどうか確かめるには現地に赴くほかなく、プロジェクトにはそうした地理的な制約もありました。しかし日立建機と日立ソリューションズは「一つのチームとして」動くことで課題を一つひとつクリアしました。また、リリース前の導入支援でも、上野氏が「CPRシステム」の機能や想定効果といった主旨を地域の代理店のトップに直接会って説明することで、各地域へのスムーズな導入を実現することができました。

導入の効果

使用状況を踏まえた最適な交換タイミングが提案でき、売上高、利益とも順調に推移

システム導入後は「アワーメーター」と呼ばれるエンジンの稼働時間などの状況記録から、プランナーが定期的に情報を取得し、「CPRシステム」に入力しています。

部品の交換時期は標準的な稼働条件を基準に算定されています。実際の稼働状況は機械を使用する地域の鉱山の地質、勾配や何を掘削するかなどによって異なりますが、自分たちの環境下での最適な交換タイミングを一番知るのはプランナーです。

「これまでは、プランナーが最適と思っても、交換時期をなるべく先に延ばしたいと考えるお客さまと交渉するための具体的な根拠となるデータがありませんでした。『CPRシステム』導入後は、前回の交換時期から、使用状況を踏まえた交換タイミングが可視化されるので、データに基づいた交渉が可能になりました」(上野氏)

新車需要が低迷する中、マイニング機械の部品・サービス事業においては、売上高、利益ともに右肩上がりで推移しています。

各代理店のデータの集約による需要予測精度の向上や、在庫の適正化、機会損失がどの程度防げているのかなどについては、集積したデータを分析して検証し、改善につなげています。

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今後の展望

マイニング事業全体を支援するシステムの開発に、引き続き深い関わりを期待

今後は、マイニング機械のICT化に合わせ、さまざまなシステムの開発を進めていきたいとのこと。

「マイニング業界のお客さまの視点は、鉱山全体の運用コストをいかに減らしていくかにあります。 そのため、マイニング機械のライフサイクルコストの低減を図っていくことが、当社の使命であり、今後もお客さまのより多くの満足を獲得するため、さまざまなシステムの開発を検討していきます」(上野氏)

「日立ソリューションズには、当社の業務や現場をよく知るパートナーとして、さらに良いシステムを作っていただきたいです。 お互いのアイデアを共有して仕事が進められるよう、さらなる改善のアイデア、業務に精通した深い関わりを期待します」(杉山氏)

導入企業プロフィール

日立建機株式会社

日立製作所の子会社として1970年に分離・独立した日立建機。2010年には10年後のあるべき姿を描いた「2020VISION」を発表し、新中期経営計画のもと、強化事業と位置づけたマイニング市場では革新的なモノづくりと、部品、サービス事業においてICTを使った建設機械の稼働状況管理など、建設機械のライフサイクル全体をサポートする体制づくりを進めてきました。変化の激しい建設機械市場において世界中のお客さまに選んでもらえるグローバルカンパニーとして、バリューチェーン全体の強化に取り組んでいます。

本社所在地 東京都台東区東上野二丁目16番1号 日立建機株式会社 ロゴ
設立 1970(昭和45)年10月1日
従業員数 21,447名(連結) 4,038名(単独)
(2016年12月1日現在)
事業内容 建設機械・運搬機械及び環境関連製品などの製造・販売・レンタル・アフターサービス
URL https://www.hitachicm.com/global/jp/

導入事例ダウンロード

本事例の内容は2017年6月13日公開当時のものです。

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掲載日:2017年6月13日

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本事例の内容は公開当時のものです。本事例に関するご不明点・ご要望等ございましたら、日立ソリューションズまでお問い合わせください。

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