オフラインでもいいですか?(Visual Studio 2013のヘルプをオフラインで使う)
今年も一年よろしくお願いいたします。
日立ソリューションズ 加藤です。
世の中として2014年は穏やかにスタートした印象ですが、皆様はいかがでしたでしょうか?
私のところは、1月の出産に向けて妹が来ていたのですが、予定日が1月初旬だったので、お正月中に生まれてもおかしくありません。
年末年始はいつ生まれてくるか?の緊張感があったのですが、結果としては予定日を過ぎた今も生まれてはおらず、それはそれで心配です。
このコラムが掲載されているころには出産が終わっていると思いますが、母子ともに健康であることを願いたいと思います。
さて前回のコラムですが、最近のお仕事でインターネットに繋がらないPCでVisual Studio 2013のヘルプを使う機会がありました。
しかし、Visual Studio 2013のヘルプはインターネットを前提にしています。
また、調べてみるとVisual Studio 2013用のオフラインヘルプのディスクイメージも公開されていません・・・
さて困った。となったので、このような場合にどうするか?について、インターネットでつながる環境でのオフラインヘルプ化も含めてご紹介したいと思います。
・インターネットで接続できる環境でオフラインヘルプ化
インターネットで接続できる環境であれば、Visual Studioのヘルプの動作設定と、ヘルプコンテンツのダウンロードを行えばオフラインヘルプ化が可能となります。
まず、Visual Studioのヘルプの設定変更ですが、Visual Studioのメニューのヘルプより「ヘルプ設定の設定」を選んで、「ブラウザーで起動」となっているところを、「ヘルプビューワーで起動」に変更してください。
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一度もオフラインヘルプを使用していない場合は、コンテンツのダウンロードを即すダイアログが表示されるので「はい」を選びます。
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もし、ダイアログが出ない場合は、「ヘルプコンテンツの追加と削除」を選んでください。
「Microsoft ヘルプビューワー 2.1」が起動し、右側のペインに「コンテンツの管理」タブが開けば準備完了です。
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このタブ内にはヘルプのコンテンツが一覧で表示されます。
ここに表示されたヘルプがオフラインヘルプとして使うことが可能となるものです。
必要なものを選択(アクションの項目の「追加」をクリック)し、右下にある「更新」のボタンを押下してください。ダウンロードが開始されます。
(大きいファイルが多いのでダウンロードに時間がかかります。また、ディスクの空き領域も十分に確保してください。)
ダウンロードが完了すればオフラインヘルプ化は完了です。
Visual Studioからヘルプを表示すると、オフラインの状態でダウンロードしたコンテンツを見ることができます。
・インターネットに接続できない環境でヘルプを使用する 私の時のように、諸事情でインターネットが使えないPCや、インターネットに繋がってもヘルプコンテンツのダウンロードに失敗する場合は、これまでの方法が使えません。
しかし、どこかにオフライン化したいヘルプのコンテンツがダウンロードしたPCがあれば、ダウンロード済みのヘルプをコピーすることで、オフラインヘルプ化することができます。
その方法ですが、ヘルプをダウンロード済みのPCのVisual Studioで、メニューのヘルプより「ヘルプコンテンツの追加と削除」を選んでください。
表示された「Microsoft ヘルプビューワー 2.1」の右側のペインに表示される「ローカル ストア パス」の項目の内容を確認し、エクスプローラでフォルダを開きます。
(私の時はメモ帳に記載されたパスが「ローカル ストア パス」に設定されていました。)
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該当のフォルダを開いたら、内容(ファイル・フォルダ)を持ち運べるメディアにすべてコピーしてください。
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次に、オフラインヘルプを使いたいPCで、インターネットにつながったときと同じようにVisual Studioのメニューのヘルプより「ヘルプ設定の設定」を選んで、「ブラウザーで起動」となっているところを、「ヘルプビューワーで起動」に変更してください。
コンテンツのダウンロードを即すダイアログが表示されたら「はい」を選びます。
もし、ダイアログが出ない場合は、Visual Studioのメニューのヘルプより「ヘルプコンテンツの追加と削除」を選んでください。
「Microsoft ヘルプビューワー 2.1」が起動し、右側のペインに「コンテンツの管理」タブが開きますが、今回はダウンロードするコンテンツを選ぶのではなく右側のペインに表示される「ローカル ストア パス」の項目の内容を確認し、エクスプローラでフォルダを開きます。
フォルダが開いたら先ほどコピーしたファイルを開いたフォルダに上書きでコピーしてください。(その時、管理者権限が必要といわれる時がありますが、その時は許可をしてください。)
ここまでを実行すると、インターネットに繋がっていないPCでもオフラインヘルプが使用できるようになっているはずです。
もし、ヘルプビューワーが起動していた場合はいったん終了し、再度起動していただければ、ダウンロード済みコンテンツをオフラインヘルプとして使用することができます。
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・おわりに 企業内のネットワークなどのインターネット接続に認証が必要な環境では、ヘルプコンテンツのダウンロードに失敗する可能性が高いです。
2014/01/15現在ではVisual Studio 2013の固有のヘルプは存在していない認識なので、Visual Studio 2012用のヘルプ( http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=34794 )をダウンロードして使う方法でもよいと思いますが、ヘルプファイルは極力最新のものを使いたいですよね。
今回の方法については公式に公開されている方法ではありませんが、ヘルプで困ったら一度試してみてください。
(株)日立ソリューションズ
Microsoft MVP(Client Development)
加藤哲司
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http://www.hitachi-solutions.co.jp/ms-solutions/sp/solution/silverlight_wpf/index.html

マイクロソフトの技術コミュニティ 「MiCoCi」の中心メンバーも務める。
![[MVP] Microsoft Most Valuable Professional](../img/profile_img01.gif)

2010/10~2013/9:Microsoft MVP for Silverlight
2013/10~現在 :Microsoft MVP for Client Development
■講演歴
【日本マイクロソフト】
Tech・ed 2009
Tech・days 2010
Tech・ed 2010
【インフラジスティックス・ジャパン】
Developer Days 7
【翔泳社】
Developers Summit 2011
など多数