株式会社ブリヂストン様 Oracleソリューションサービスの導入事例やシステム構築例を紹介|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズにお問い合わせください。

Oracleソリューションサービスの導入事例

株式会社ブリヂストン様

国内外で開催されるレースに、迅速かつ柔軟なタイヤ供給を実現。

この事例に関するソリューション・商品

導入前

すでに様々なカテゴリーのレースにタイヤを供給していたブリヂストンでは、テクニカルセンターで開発・生産を、レースタイヤ倉庫で在庫管理を行っていました。
システム導入前は、在庫数を倉庫内のパソコンのデータベースで管理。テクニカルセンターから在庫を確認するときは、データベースにアクセスし、用紙に出力。出庫指示やサーキットへの発送手配は、あらためて手書きで用紙に記入し、倉庫へFaxで送付。やりとりに、手間も時間もかかるシステムになっていました。

導入時

導入は、F1参戦に伴う従来システムの問題(処理速度、業務の重複)解決、さらには社内における情報インフラの実現、パソコン一人一台環境の整備…という、いくつかの要素が重なった恰好のタイミングで行われました。管理するデータは、国内外のすべてのレースタイヤ。カテゴリー、サイズ、種類などを網羅したデータベースを構築。システムは将来の拡張性を踏まえ、さらには、倉庫側で常に最新の在庫情報を保持したい、というお客様のご要望にお応えし、データベースの二重化を実施。テクニカルセンターにはメインとなるOracle7を、倉庫にサブとなるPersonal Oracle7を導入。新設のヨーロッパオフィスはインターネットで結び、3拠点の情報共有化を実現しました。また利用環境の面では、エンドユーザの操作性を重視。Oracleを意識することなく、Excelで操作できるようにしました。

導入後

どの拠点からも、倉庫やヨーロッパオフィスの在庫状況が閲覧できるようになり、時間のロスが大幅に減少。また、時間帯を問わずアクセスできるので、日本─ヨーロッパ間の時差の考慮も不要。 キーボードに不慣れな人でも、必要なときに素早く情報を入手できるシステムになりました。倉庫の在庫管理業務も大幅に効率化。テクニカルセンターからの出庫指示は、倉庫内の共有プリンタに直接出力。受け取った担当者は、用紙をファイルし、現物と照らし合わせながらチェック。スピーディに処理され、記入間違いなどの簡単なミスも減りました。

今後の展望

将来的には在庫管理だけでなく、技術開発面でも有用なシステム拡張を計画。スペック、特長など、技術情報まで網羅した利用価値の高いデータベースづくりを推進していきます。

お客様の評価

F1への参戦は、当初98年の予定。それが急遽97年に繰り上がったため、導入のプロジェクトはかなりのハイピッチで進めました。その中で、仕様変更などさまざまな要望を出したのですが、すべてクリアできたので助かりました。日本─ヨーロッパ間のネットワークについては、最初は専用回線の導入を考えていたのですが、日立システムの提案により、インターネット利用に変更。速度も問題なく、コストダウンも図れたので満足しています。今後も、システム拡張のため、あらゆる面からの提案やサポートを期待しています。

MSタイヤ開発部  和田 充功 氏
開発管理部 コンピューターユニット 朝倉 隆 氏

株式会社ブリヂストン

『1997年、ブリヂストンF1参戦!!』レースタイヤ在庫管理システムのプロジェクトは、こうしたニュースが流れ、世間の期待が高まる中、進められていきました。
レースタイヤは、各レース・テストの結果、サーキット特性など、様々な条件により、短期間でスペックを決めて生産し、投入していかなければなりません。
そこで求められるのが、迅速かつ柔軟にタイヤを供給できる在庫管理。
そして、開発・在庫管理を行う東京と、F1主要開催地のヨーロッパを結ぶネットワーク。
今回ご紹介する事例は、そんなニーズにお応えするシステムです。

テクニカルセンター: 東京都小平市

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