立命館小学校様 インタラクティブホワイトボード StarBoardの導入事例紹介|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズをご利用ください。
インタラクティブホワイトボード StarBoard 導入事例
イギリスなどで急速に導入が進む電子情報ボード。日本でも少しずつその導入が進んでいるが、広く教育現場に普及しているわけではない。この4月に開校した立命館小学校では、すべての普通教室に電子情報ボードを導入。電子情報ボードやタブレットPCなどを使用した授業が日常的に行われている。開校当初、校長の後藤文男氏は「IT環境を活かして授業を変えたい」と話していたが、すでにITを取り入れた授業の変革は始まっていた。

立命館小学校は、立命館中学校・高等学校と教育上の接続を図っており、「小学1年生~小学4年生」「小学5年生~中学2年生」「中学3年生~高校3年生」という3つのステージで教育を捉える「4・4・4制」の教育システムを導入している。第1ステージの4年間は、徹底的な基礎・基本の反復学習を通して、学力の土台を築き上げる。続く第2ステージでは、教科担任制の導入など、より高度で発展的な学習に取り組んでいく。
同校の普通教室には電子情報ボードやプロジェクター、出力端末としてPCや書画カメラなどが置かれている。電子情報ボードは、ホワイトボードにレールで取り付けた。この方法ならば素早く電子情報ボードとホワイトボードの切り替えが行える。すべての機器は情報卓で管理でき、スイッチ一つで電源投入が可能だ。出力端末は情報卓としてまとめてホワイトボード前に設置。プロジェクターは天井に備え付けて、少しでもスクリーンに影ができないようにした。
一方、教員と児童が使用するパソコンはどうか。端末総数は218台(平成18年6月現在)。その内訳は、固定PC57台、ノートPC39台、タブレットPC112台(ウルトラモバイルPC、通称“Origami”39台を含む)、教材作成用PC2台、事務用PC8台である。うち児童が使用するのは約130台で、その数は1学年分に相当する。校舎4階のコミュニケーションルームやロボットの部屋などを中心に配置してある。
教員には教室にある1台と教員コーナーにある1台の計2台を貸与している。

社会科の授業の様子。電子情報ボードにPCの画面を投影したり、ボードに地図を描いていた。

博士の部屋では、電子情報ボードとタブレットPCを活用。児童が作成した動画も投影できる。

コミュニケーションルームでは、休み時間に『電脳陰山メソッド』で漢字練習や計算問題ができる。
「IT機器を使用した授業では、子ども達の授業に対する集中力が高いと感じる」と教頭の荒木貴之氏は語る。
すべての普通教室に電子情報ボードなどが整備されており、授業やモジュールタイムで日常的にIT機器が使用されているが、目指すのは質の高い授業だ。
「大人でも45分間集中し続けるのは難しい。適宜大切なポイントで電子情報ボードなどを使用すれば高い集中力を保つことができると考えている」と同氏。
IT機器で使用する教材は、機器本体に収録されているソフト以外はほぼ教員による手づくり。市販されている教材をなぜ使用しないのか-。
「自分の授業にマッチした教材を市販されている数多くの教材から選択するというよりは、教員自身が自分で教材をつくってしまった方がより適切なものができると考えている教員が多いのでは」と同じく教頭の深谷圭助氏は説明する。
同校では、教員が作成した教材をネットワーク上で共有している。どの教員も使用でき、自分なりに手を加えてアレンジすることや複数の教員で検討しながら教材を進化させていくことも可能だ。また電子情報ボードには、専用の電子ペンで書き込める上、その書き込んだ画面をデータとして保存できる。これならばすぐに授業プランを見直して質を高めていくことも容易だ。
「電子情報ボードで授業がつくりやすくなったと感じる」。同校教諭の鳥島裕之氏は電子情報ボードの感想をそう語る。またこれからの抱負を尋ねると「出力端末の切り替えをもっと早く行えるようになりたい。電子情報ボードには様々な機能があるのでもっともっと使い方を勉強していきたい」と、これからの意気込みを語った。
一方、タブレットPCはどうか。「まだまだ充分に高い精度で動くというレベルではなく改良の余地もあるが、子ども達は漢字の練習や計算問題に意欲的に取り組んでいる」と教頭の深谷圭助氏は語る。
立命館小学校の教育の在り方を変える様々な取り組みはまだ始まったばかりだ。
モジュールタイムとは、簡単に言えば"頭の運動""頭の切り替え"である。1コマ10分のモジュールタイムが計3コマ、授業時間前にバランスよく設けられている(時間割参照)。算数モジュールは簡単な計算問題の反復練習、英語モジュールは英語の音読などが行われている。ここでも電子情報ボードやタブレットPCなどが活用されている。

電子情報ボードを使用した英語モジュールの様子。

投影された画像の内容を教師がリズミカルに音読すると、子ども達がテンポよく後に続く。
立命館小学校の時間割

縦は何メートル?」「横は何メートル?」。
この日の算数の授業はキリンの大きさを測ることから始まった。
鳥島教諭がキリンの大きさの測り方を、電子情報ボードに投影された定規を動かしながら解説。続いてメートルとセンチメートルの足し算の方法に移る。ここではパワーポイントで作成したスライドを使用。子ども達に計算方法を考えさせながら電子ペンでスライドを進めていった。その後、電子情報ボードを横にずらして、ホワイトボードに板書しながら授業を進めていた。

この日の算数の授業は、前半に集中して電子情報ボードを使用。後半はプロジェクターの電源を落とし、電子情報ボードを横にずらしてホワイトボードに計算式などを板書しながら授業が進められた

専用の電子ペンで定規を動かして、キリンの大きさを測る方法を解説

授業前の算数モジュールの様子。子ども達も電子ペンで書き込むことに慣れている

立命館小学校
教諭 鳥島 裕之 氏
「電子情報ボードを使ってみて、授業がつくりやすくなったと感じます。前もって準備したデジタル教材を投影して使える点は、板書にかかる時間を節約してテンポよく授業を進める上で大きなメリットになります。電子ペンで動かせる定規などは“Mult-e-Maths”、計算の考え方を導く部分などは“パワーポイント”などのソフトを使用しています。パワーポイントの画面にも書き込みができ、書き込んだ画面の前の状態に戻れる機能も便利だと思います。これからの授業では、目で見て一瞬で答えられるようなフラッシュ暗算などに活用していきたいと考えています。電子情報ボードには様々な機能があるので、もっともっと使い方を勉強していきたいですね。」と鳥島教諭は語る。
「電子情報ボードなどのIT機器を使用した授業では、子ども達の集中力は高いものがあります。一つの授業時間は45分ですが、適宜大切なポイントで電子情報ボードなどを使用すれば高い集中力を保つことができると考えています。もちろん教師の力量もありますが、IT機器の力も相当あると感じています。
電子情報ボードなどは公立小学校にも少しずつ導入が進んでいますが、使用しているのは情報教育に明るい教員に限定される場合が多いのではないでしょうか。本校ではすべての普通教室に電子情報ボードを設置し、教員全員が電子情報ボードを活用した授業を行い、「楽しい」「わかる」授業を展開しています。
授業で使用するデジタル教材は、学校内のネットワーク上に共有されており、どの教員でも使用することができます。さらに複数の教員が教材に手を加えて進化させることも可能で、教材作成の時間が短縮できて効率化が図れます。
開発した良質なデジタル教材は、研究会などで広く発表していきたいと思っています。」

立命館小学校
教頭 荒木 貴之 氏
タブレットPCや電子情報ボードなどのIT機器は、学校の特色を出すために導入したのではありません。イギリスでの導入事例を参考に検討を重ね、子ども達にとって有益だと判断して導入したものです。
これまで授業の記録などは、黒板を写真で撮影するなどして記録に残していましたが、電子情報ボードではデータとして保存できます。教師にとって指導プランと板書プランは非常に重要ですが、板書に関するデータなどが保存されて蓄積されることは歓迎すべきことで、校内研修などにも役立ちます。子ども達の授業に対する集中力も高く、導入は正しかったと確信しています。
IT機器を使った実践が子ども達の学力を向上させ、学ぶ意欲を喚起し定着させているという定量的な分析結果などが出されて初めて電子情報ボードなどのIT機器が教育現場に広く普及していくと思います。
現在、本校ではIT機器を使った実践の検証の在り方などを検討しているところです。結果を分析して研究発表会なども行っていきたいと思います。

立命館小学校
教頭 深谷 圭助 氏

立命館小学校
校長:後藤 文男
所在地:京都府京都市北区小山西上総町22
電話:075-496-7777
平成18年4月、立命館小学校が開校した。これにより立命館学園の悲願であった初等教育から高等教育までの一貫した教育環境が整ったことになる。完成した校舎は、21世紀の時代を生きるために必要な力を育むことを可能とする校舎に仕上がった。“本物”の校舎で学ばせたいという想いがはっきりと具現化されているのが特徴である。

30人学級である普通教室(写真左)は、通常の教室の2倍の広さで使用できるセミオープンスペース型を採用。オープンスペースとは別に廊下(写真中)を設けてあるので、ほかの学級スペースを通らずに移動可能。オープンスペースの間仕切りを開放することで、学年やハウス単位での活動が可能(写真右)。

出力端末が置かれた情報卓(写真左)。一つのスイッチで全機器の電源が入る。プロジェクターは天井に設置して少しでもスクリーンに影ができないようにした(写真右)。

博士の部屋。電子情報ボードとタブレットPCを活用した授業が行われている。

理科室は2室ある。ここにも電子情報ボードを設置してある。

コミュケーションルーム。休み時間は子ども達に開放されており、タブレットPCを利用して漢字練習や計算問題ができる。
協力 「月刊スクールアメニティ」
StarBoardは、PC画面を映写したボード上で書込みやパソコン操作ができる、インタラクティブな電子ボードです。パーソナルユースから広い場所で使える大画面タイプまで、用途に合わせて選べるディスプレイを、使いやすいソフトウェアがサポートします。
本事例の内容は公開当時のものです。本事例に関するご不明点・ご要望等ございましたら、日立ソリューションズまでお問い合わせください。

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