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株式会社 日立ソリューションズ

株式会社毎日新聞社様 コピーデータ管理ソリューション Actifioの導入事例やシステム構築例を紹介|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズにお問い合わせください。

コピーデータ管理ソリューション Actifioの導入事例

株式会社毎日新聞社様

大規模仮想化基盤の安全・確実な移行に成功。大規模災害時の迅速な業務復旧も実現

大手新聞社の株式会社毎日新聞社では、基幹システムをはじめとする重要業務システムを収容する社内仮想化基盤のリプレースに、「Actifio Sky」を活用。差分バックアップや圧縮・重複排除などの機能のフル活用により、業務に影響を与えずに大量のサーバー群の新環境移行を成功させました。今後は導入した「Actifio Sky」をバックアップや災害対策に活用すると同時に、業務アプリケーションの開発・テスト業務などにも役立てていく考えです。

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この事例に関するソリューション・商品

課題
導入後
大量の業務サーバー群を安全に短期間で移行したい
差分バックアップ機能の活用により、1日でシステム切り替えが可能に
自然災害等が発生した際の業務復旧をシンプルに行えるようにしたい
仮想サーバー起動やネットワーク再設定などの作業の自動化に成功

背景と課題

百数十台の仮想サーバーを、いかにして新環境に移行するか

小黒 氏制作技術局 技術センター 副部長
小黒 武久 氏

日本メディア界のリーディング・カンパニーの1つとして、公平公正な報道に日夜まい進する毎日新聞社。近年では、「デジタル毎日」をはじめとするデジタル分野での情報発信にも力を入れるなど、DX(デジタル・トランスフォーメーション)時代に向けた挑戦も意欲的に進めています。さらに、各種の社内業務を支える情報インフラについても、よりよい環境をめざす活動を展開しています。

「その一環として、2012年にVMware vSphereを用いた全社仮想化基盤を導入しました。それまでは個別の物理サーバーで稼働していた経理、人事給与、勤怠管理、販売、広告、ポータルなどの主要業務システムをすべて集約したのです。この結果、ITコスト削減やサーバールームの省スペース化など、さまざまな成果を上げられました」(小黒氏)

とはいえ、当時導入したハードウェアもそろそろ更新時期を迎えたことから、今回同社では、新仮想化基盤へのリプレースに着手。しかし、ここで大きな課題に直面しました。仮想化基盤内では百数十台もの仮想サーバーが稼働しているうえに、「止められないシステム」も数多く存在します。許容されるダウンタイムが極めて限られることから、できるだけ短時間で、かつ安全・確実な移行が求められたのです。

「加えて、もう1つの課題が、万一の大規模自然災害などに備えるためのDR(災害対策)環境です。以前から東京・大阪間でのレプリケーションは実施していましたが、簡単にテストが行える環境ではなかったため、DR発動時に実際スムーズに復旧できるのか確証が持てませんでした。そこで今回のリプレースを機に、こうした点についても改善を図りたいと考えました」(綾部氏)

さらに、コスト面でも解決すべき課題がありました。同社ではさまざまな業務システムでOracle DBを利用しています。しかしライセンスルールの改定により、旧環境と同一構成のままでは、基盤内で稼働する全サーバー台数分の費用が発生してしまいます。これでは大きな負担を抱え込んでしまうため、より適切な形にインフラ環境を見直す必要に迫られたのです。

選定と導入

「Actifio Sky」を活用し、わずか1日で切り替えを実施

綾部 氏制作技術局 技術センター
綾部 貴行 氏

このような課題をクリアすべく、同社ではITベンダー5社に対して新仮想化基盤への移行提案を募りました。その結果、採用されたのが、コピーデータ管理ソリューション「Actifio Sky」を盛り込んだ日立ソリューションズの提案です。

「Actifio Sky」は、さまざまな本番システムのデータを永久増分で取得すると同時に、圧縮・重複排除を行って効率的にバックアップする機能を提供。このデータを遠隔地サイトへ転送すれば、DRシステムもシンプルに構築できます。さらに、バックアップから生成した仮想コピーを用いて、開発・テスト業務の効率化も図れます。

「実は、今回のリプレースでは、東京メインサイト・大阪DRサイトとしていた従来の運用を改め、大阪メインサイト・東京DRサイトと逆にすることが決まっていました。必然的に稼働中の本番サーバー群を大阪へ持っていく必要が生じます。この移行を安全・確実に行いたいという要望に対し、自信を持って『できます』と応えてもらい、私たちも『この方法ならいける』と思えたのは、日立ソリューションズだけでした」(小黒氏)

日立ソリューションズの提案は、業務サーバー群のバックアップをあらかじめ日次で取得し、圧縮・重複排除を行ったうえで大阪の新仮想化基盤へ転送しておくというもの。この方法なら、移行直前に前日の差分を組み合わせるだけで済むため、業務停止の3時間後にはインフラの切り替えを終え、移行先での業務確認に時間を割くことができます。また、「Actifio Sky」はネットワークの帯域制御機能も備えているため、転送作業が他の業務システムに影響を及ぼす心配もありません。

「できれば新聞休刊日だけで作業を済ませたかったので、短時間での移行が可能な日立ソリューションズの提案は非常に魅力的でした」(小黒氏)

「Actifio Sky」は事前のテストやリハーサルが簡単に実施できます。切り替えが問題なく行えることを確認したうえで本番作業に臨めました。サーバー台数が多いため、本番移行作業は10回程度に分けて実施しました。日立ソリューションズが作成・提供した移行手順書の効果もあり、2019年6月には無事、新仮想化基盤への移行を完了しました。

「これだけ大規模なプロジェクトでありながら、基盤部分の移行に関して一切トラブルがなかったのは驚くべきことです。おかげで当社も、アプリケーションの修正やネットワークの再設定作業などに専念できました」(綾部氏)

成果と今後

災害時の業務復旧時間を約1/8~1/18に短縮

最大の懸案であった安全・確実なインフラ移行を実現した同社ですが、その他の課題についても大きな改善効果が生まれています。まずDR環境については、災害発生時の仮想サーバー起動やネットワーク設定などの作業を自動化するActifioのツール「Resiliency Director」を活用することで、操作に迷わず業務復旧が行える環境を実現しています。

「旧環境では、仮想サーバー単位での復旧が行えなかったうえに、復旧手順についても個々のシステムごとに異なっていました。作業の手間や時間も相当かかってしまうため、1つのシステムを復旧するのに丸1日かかることも想定されました。その点、『Resiliency Director』を利用すれば、小規模システムなら30分程度、大規模システムでも約3時間あれば復旧できます」(綾部氏)

また、Oracle DBについても、今回新たに構築したOracle VM基盤へ移すことでライセンス問題を解決。これに関しては、Oracle VMのDRにストレージのレプリケーション機能を用いる必要が生じたため、レプリケーションや圧縮・重複排除などの機能をライセンスの追加なく利用できるピュア・ストレージ社のオールフラッシュストレージ「Pure Storage FlashArray//X20 R2」の採用で要件をクリア。「Actifio」と「Pure Storage」の製品は相互連携機能も備えているため、今後のバックアップ運用も効率的に行えます。

「Oracle VMの導入は今回が初めてですが、日立ソリューションズはOracle専門部隊も抱えていますので安心して任せられました」(小黒氏)

これらの実績を高く評価した同社では、今回の移行対象に含まれていなかった業務システムのリプレースについても、日立ソリューションズに相談を持ちかけました。物理サーバー/Hyper-V環境を新仮想化基盤に移行する要件に対し、日立ソリューションズは、「Actifio Sky」のP2V/V2V変換機能の活用で期待に応えています。

「一度取得したバックアップデータをさまざまな用途に活用できるのが『Actifio Sky』のよさです。今後は当社でも開発・テスト業務への適用を進めていきたいですね」(綾部氏)

数年後には、新聞社の重要基幹システムである新聞制作システムのリプレースも控えている毎日新聞社を、日立ソリューションズはこれからも提案力・技術力で支援していきます。

株式会社毎日新聞社

現存する日刊紙の中でも古い歴史を有する毎日新聞の発行を手がける大手新聞社。健全な民主主義社会を支え、人々の暮らしに役立つというジャーナリズムの使命を根底に据え、公平公正な報道に取り組んでいる。日本新聞界で権威のある新聞協会賞を数多く受賞しているほか、近年ではDX(デジタル・トランスフォーメーション)に向けた取り組みも展開。ジャーナリズムを中核とする「トータル・ニュース・コンテンツ企業」へのシフトを加速している。

本社所在地 東京都千代田区一ツ橋1-1-1(東京本社) 株式会社毎日新聞社
創刊 1872年2月21日
資本金 41億5000万円
事業内容 マスコミ:日刊新聞、雑誌、書籍の発行やデジタルメディア事業を展開する
URL https://www.mainichi.co.jp/

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本事例の内容は2020年3月26日公開当時のものです。

最終更新日:2020年3月26日