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寺崎 勇一の『グローバル製造業のための勝てるコストを作り込む「攻めの生産管理」』|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズをご利用ください。

特集・コラム

第3回 正確かつタイムリーなコスト把握と強いリーダーシップで攻める 第3回 正確かつタイムリーなコスト把握と強いリーダーシップで攻める

日本側のリーダーシップのもと現地をコントロールする

 第1回で、日本の製造業が世界を相手に勝ち抜くための解決のヒントとして「各拠点間に存在する見えない壁に、日本側からいつでも必要な情報を取り出せる風穴をあけ、日本側のリーダーシップのもと現地をコントロールする」というアプローチをお話したが、今回は「日本側のリーダーシップのもと現地をコントロールする」の部分について説明していく。

 お客様と現状の課題整理を行なった際に、グローバル展開における全社の共通課題として挙がってくるものに以下の3点がある。

① 海外拠点での生産出来高や品質問題の報告は、次のアクションを取るために
  早く入手したい。
  ところが実際には、月末の締め処理まで分からない状況である。
② 海外拠点での生産高が大きくなっている昨今、海外拠点の製品製造コストが
  経営に大きな影響を及ぼしている。
  ところが実際には、会計情報等は翌月の半ばまで締まらない状況である。
③ 海外拠点での問題点が顕在化するころには、問題が大きくなってしまった後となり、
  対応が後手後手に回ってしまうことでロスコストも増加している。

 これらの課題を解決する方法としては、

その1.今の見える化を実現する

 現場の生産実態を正確かつタイムリーに把握することにより、現場で何が起こっているかなど、製造コストに関わる異常値を正確かつタイムリーに掴むことである。その上で、問題が大きくならない段階で、解決策を指示できるようにすることである。そのための手法としては、実績原価(速報原価)計算を取り入れることが考えられる。

 しかし、グローバルで展開された企業における解決策は、一工場単位だけでの対策だけではなく、グループ企業全体としての対応を必要とする可能性があるため、以下の点に関しても視野を広げるべきだと考える。

その2.グローバル拠点間を一気通貫で見える化を実現する

 前工程部材と後工程製品間の供給や生産移管への対応を考えると拠点をまたがった管理が必要となるため、ネットワーク型で管理できるような管理体系を作る必要がある。
 従来型の生産管理システムは一工場単位に閉じた生産管理であり、ワールドワイドで見た場合にどの原価変動がどこのどの製品に影響を及ぼすかを把握できる管理体系になっていない。
 そのような管理体系を構築するためには、

① 拠点を跨る製品(部品)全体の構成(BOM)を把握できるようにする。
② 問題発生時にかかる影響を正確に捉えるために基礎数値(ST、ロット)などの
  「ものさし」を合わせる。
③ 拠点を跨って即座に判断できるような実際原価、実績原価を実現するために、
  管理メッシュ(KPI)を統一する。
④ これらの各情報をタイムリーに覗ける環境にする(報告を受けるのではなく、
  こちらからいつでも見られる仕組み)。

 このように、相手(グループ企業)の真の姿を正確かつタイムリーに掴むことができれば、統制(ガバナンス)の効いた経営が可能になってくるのではないだろうか。

 これらの情報を活用する生産管理、スケジューラー等のパッケージソフトに目を向けてみると、

・進捗報告に基づく、リアルタイムな進捗情報提供
・拠点を跨る構成を実現できるマスタおよび原価計算
・標準単価と実績数を利用した実績原価(速報原価)
・製品別、原価費目別、工程別の原価管理(原価分析)

等の機能を用意しており、上記の解決方法 その1、その2を実現できる機能を有している。

 図1に原価分析の事例をご紹介する。

図1 mcframe XA原価管理による原価分析の例

図1 mcframe XA原価管理による原価分析の例

 このようにパッケージソフトは、グローバルに展開した企業の管理体系をサポートする情報の蓄積や分析の準備が整っている。
 後は、『統一された基準値(ものさし)』や『統一された管理メッシュ』に基づいた仕掛け作りを進めるだけである。

 このように、弊社ではグローバルに展開された企業をサポートするための原価管理の仕組みづくりから、それらのデータの有効活用までのソリューションを多数用意しているので、お気軽にご相談いただきたい。

~関連ソリューション~

原価ソリューション  / (株)日立ソリューションズ

コストマネジメントソリューション

統合生産管理アプリケーション  / 東洋ビジネスエンジニアリング(株)

mcframe

統合型基幹アプリケーション  /  日本マイクロソフト(株)

Microsoft Dynamics 365 統合ERP構築サービス

株式会社日立ソリューションズ 産業・流通システム事業本部  寺崎 勇一の写真

株式会社日立ソリューションズ
産業・流通システム事業本部 企画本部 プリセールス部
寺崎 勇一

1985年に日立ソリューションズ入社。主に、生産管理システムおよび需給調整、生産・購買計画系(SCM)システム導入に従事。
近年は、グローバルSCM関連のプロジェクトに参画。

取得資格:情報処理技術者検定試験 特種/システム運用管理エンジニア
主な参画プロジェクト:
・射出成型、金型製造メーカー基幹システム構築(プロジェクトマネージャ)
・金型部品メーカー基幹システム構築(プロジェクトマネージャ)
・複写機メーカーグローバルSCMシステム構築(プロジェクトマネージャ)
・計測機器メーカSCMシステム構築(プロジェクトマネージャ)
・印刷機械メーカーグローバルSCMシステム構築(プロジェクトマネージャ)
・電子部品メーカグローバルSCMシステム構築(パッケージコンサル)
・自動車部品メーカグローバルSCMシステム構築(パッケージコンサル)

連載目次

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