ページの本文へ

3ページ目|第2回 「できない社員」を「できる社員」に変えるマネジメント|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズをご利用ください。

第2回 「できない社員」を「できる社員」に変えるマネジメント
第2回 「できない社員」を「できる社員」に変えるマネジメント

行動を分析し、チェックリストを作り、反復させる

リーダーの望む行動を取ってくれない部下たち。行動科学では、その理由は大きく2つに分かれます。「仕事のやり方がわからない」場合と、「仕事のやり方はわかっているけど、継続の仕方がわからない」場合です。行動科学マネジメントにおける人材育成方法には、行動を変えさせるステップが存在します。

チェックリストを使った「行動の分析」
チェックリストを使った「行動の分析」

まず、上記1つ目の「仕事のやり方、手順がわからない」人に対しては、それを教える方法があります。チェックリストを使った「行動の分析」です。では、ためしに「ペットボトルからコップに水を入れて飲む」という行動の手順を、できるだけ細かく分けてみてください。これは私の行うセミナーでも、わかりやすく好評な例です。どのくらい細かく分析できましたか。少なくとも10ステップくらいにはなるでしょう。

では、解答です。実はこのステップは、「ペットボトルを見る」「手を伸ばす」から始めて、28個にも分解することができるのです。仕事での行動もまた、細かく分析することができます。リーダーが「言うまでもないこと」「簡単なこと」と思っていても、「やり方がわからない」人にとっては、そうとは限りません。しかし、行動を分析して、その1つひとつを順にこなしていくことで行動ができるようになるというのが、行動科学マネジメントの考え方なのです。

つまり、重要な行動を分析し、チェックリスト化して確認する。映画館チェーンの「一緒にポップコーンを勧める」例でいえば、まず、それをうまくやっている人の行動を分析し、分解します。「お客様に『いらっしゃいませ』と声をかける」「お客様からチケットの枚数を聞く」というところから始まり、チケットを渡す際の行動を分解していきます。その時に、どのタイミングで、どのように声をかけたら、一緒にポップコーンも買ってもらえるかがわかります。この手順をチェックリストにすれば、誰がやっても同じ行動ができるのです。

部下の「できない」行動を分析し、チェックリストにして渡す。そしてそれをやりながらチェックすることで、どこが問題なのかも見えてくるのです。決して難しいことではありません。「やり方」を教える際には、きわめて効果的な方法なのです。ここで、チェックリストを活用するに当たって、重要なポイントは「業務のマニュアルではない」「できたところをほめること」です。

心がけるコツは、できているところに着目し、ほめながら教え込むこと。そうすると部下はやる気を出し、ぐんぐん成長します。ここで注意するのは、重要な行動がスムーズにできているかどうか。必要なら助言をしたり、手本を示したりして、どのように克服すればいいか教えてあげます。できるようになるまで意識して繰り返し練習させましょう。克服できたなら「行動の流れ」全体を反復させます。業務を覚えるのに素質は関係ありません。無意識にできるようになれば、「身についた」ということです。

次に、上記2つ目の「継続の仕方がわからない」人たちは、要するに「仕事をやりたいと思ってやっていない」ということ。前述「2割8割の法則」でいえば、「やりたくてやる」社員は2割しかいない、「仕事のやり方がわからない」人が下の2割、そして「継続の仕方がわからない」人は中間の6割もいる、という分析ができます。社員の行動自発率を高めるには、行動すること自体にメリット、つまり「ごほうび」を与えるという行動の「リインフォース(強化)」が必要になるのです。

行動科学マネジメントにおいては、1つ目の解決法のキーは「チェックリスト」、2つ目の解決法のキーは「リインフォース」である、ことを覚えておいてください。とはいえ「ごほうび」や「報酬」というと、すぐに「お金」と考えるのは単純です。次回は「社員はより多くのお金さえ与えていれば、すべてうまくいくというわけではない」をテーマにお話したいと思います。

次回

第3回  非金銭的報酬≒トータルリワードを活用し、組織を活性化させる

合理性を追求してきたマネジメント先進国・米国の企業では、金銭的報酬の他にも、働く人にとっての「働きがい」「報われ感」などにつながる「非金銭的報酬」を加え、「総合的報酬」とする「トータルリワード」という考え方が重視されています。この事実を知り、この機会に活用して頂きたいと思います。
[2012年2月上旬公開予定]

本講座は、既存の講座を改編して、再録しています。最新号をお読みになりたい方は、日立ソリューションズの会員様向け情報提供サイト『PREMIUM SERVICE WEB(プレミアムサービスウェブ)』をご覧ください。

プレミアムサービスのご案内はこちら

PREMIUM SERVICE WEBをご覧いただくにはプレミアムサービスへの会員登録が必要です。

※本サービスは法人のお客様向けに提供しております。
法人に所属していないお客様は入会をお断りさせていただく場合がございます。
何卒、ご了承くださいますようお願い申し上げます。

プロフィールや記事など、掲載内容は取材時点のものです。現在と内容が異なる場合があります。

ページの先頭へ

もっと学ぶ

もっと学ぶ

本記事の内容は公開当時のものです。本コラムに関するご意見等ございましたら、日立ソリューションズまでお問い合わせください。

ページの先頭へ