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第6回 続けさせるための10のテクニック|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズをご利用ください。

第6回 続けさせるための10のテクニック
第6回 続けさせるための10のテクニック

最終回のテーマは、部下のほめ方がわからないリーダーのための10のテクニックについてです。部下のモチベーションをあげるだけでなく、リーダー自身もほめられる仕組みとは?組織全体が活性化するほめ方についてご紹介します。

行動を続けさせるには、計測と視覚チェックが大事

人が行動を続けるために、もっとも大きな動機付けとなるものの一つがほめることや承認することだと、何度もお伝えしました。しかし残念ながら、ほめることが上手なリーダーや上司は少なく、特に40代以降の世代は、自分たちがほめられて育てられた経験が極端に少ないため、どうほめていいのかわかりません。対照的に、いまの20代はほめられて育った世代です。ほめられなければ、自分の存在価値が確認できず、どう動いていいのかわかりません。「ほめる」ことが上手になるためにはどうしたらいいのでしょうか。そこで今回は、部下のほめ方がわからない人のために、テクニック10項目を紹介しましょう。

まず 1つ目は、測定の必要性、ずばり「計測を続ける」ことです。行動科学マネジメントは文字どおり科学ですから、客観的な判断基準として計測を重視しています。例えば、いくら「早起きして出社する回数が増えた」と力説しても、数字の裏付けがなければただの主観に過ぎません。本当にその行動は増えたのか。どれだけ増えたのか。どんなペースで増えているのか。今後どこまで増やせる見通しなのか。行動を継続させるためには、これらを正確に把握することが必要です。現場の小さな行動の集積が、会社の売り上げに直結しているということを理解させるために、リーダーは部下の行動を計測し続ける必要があります。

計測によって、部下は「自分の行動によって、いきなり会社に利益が上がるわけではないけれど、その行動の数が増えれば、本当に会社にとってプラスになるのだ」ということがわかります。これこそが、部下が行動を繰り返す、行動を続けさせる最大の動機付けとなることを忘れてはいけません。さらに計測を続けることで、リーダー自身も部下の行動の価値が再確認できます。リーダーは経験を積み重ね、求める基準が高いために、部下の行動に対して満足しないものです。しかし、現場での部下1人ひとりの行動こそが、自分の立場を支えています。「きみの行動がこれだけ増えたおかげで、会社の利益が具体的にこれだけ伸びたよ。頑張ってくれてありがとう」と、本心から感謝し「ほめる」ことを是非実践してください。

蓄積型のグラフでほめる。
蓄積型のグラフでほめる。

2つ目のテクニックは、「グラフでほめる」こと。部下がとった行動の数を、グラフに示して見せながらほめるのはよい方法です。ただし、この時のグラフにはコツがあり、グラフが右肩上がりのものがよいでしょう。例えば、部下がこの3日間で、取引先を訪問するという行動を7回繰り返したとしましょう。1日目に3件、2日目に2件、3日目に2件訪問しました。これを、日にちごとの棒グラフにしますと、1日目に比べて2日目と3日目は落ちていることになります。その結果では、リーダーとしてほめようがなく、文句を言いかねない状況になるでしょう。よって、行動の計測では、日々行動が増えていることを視覚化する必要があり、グラフは蓄積型にすることが大事です。

グラフを使わずに、数字だけで表わすのはお勧めしません。なぜなら、変化を見つけにくいからです。数字の羅列だけですと、ざっと眺めて、「この水準で安定している」と納得しがちですが、グラフは変化や事実が一目で確認できるので、その行動が適切かどうかも判断できます。目標を決めて、そこに向かっていることを視覚で明確に打ち出すことができれば、部下の努力の方向性がわかるため、もっと行動を増やしていこうという自発的な意識につながります。必要なのは、努力の蓄積がわかるグラフにすることです。自分の行動が確実に右肩上がりになれば、「このまま、この行動を続けていけばいいんだ」と、本人の強い自信となり、行動が自然に増えていきます。

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