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第6回 どこに活路を求めるのか|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズをご利用ください。

第6回 どこに活路を求めるのか
第6回 どこに活路を求めるのか

日本もいよいよ待ったなしの状況です。
企業が生き残るために、今考えていかなければならない行動とは何なのでしょうか。第6回目の講座では、これまでの講座を総括するとともに重要なポイントやキーワードを挙げ詳しく解説していただきます。

今企業がやるべきこと

企業の勝ち抜く道「もっと頑張る」「競争相手を減らす」「違いや特徴を出す」

競争が厳しい時、企業が生き残るためにできることは三つしかない。「もっと頑張る」、「競争相手を減らして生き残る」、そして「違いや特徴を出す(差別化)」の三つである。長年考えてきたが、この三つ以外に厳しい競争を勝ち抜く方法はない。

もっと頑張るとは、同質競争を勝ち抜くということである。他の企業より安く、より早く、より多くの商品を生産し、より多くの顧客に販売する。考えてみたらこの同質競争は日本の企業社会の特徴でもあった。
 戦後の高度経済成長期以来の右肩上がりの成長の中で、どこの企業も目先の利益を度外視しても売り上げ重視、そしてシェア重視で頑張ってきた。残念ながら国内市場は成熟化しており、経済環境は大きく変わってしまった。この連載の第1回で「坂の上の雲」ということで取り上げたことだ。

ただ、目をアジアに転じてみれば、日本が高度経済成長時代に経験したことが起きつつある。そうした市場で、同質競争を勝ち抜く企業ができるだけ多く出てきてほしいと願っている。アジアであれば日本企業の得意技である同質競争の道は残っている。

第二の点についても第1回で少し触れた。多くの分野で過剰供給状況が続いている。
 建設土木、小売り卸、下請け製造業、不動産住宅産業、出版など、様々な分野にある供給過剰状況をマクロ経済全体で見ればデフレギャップということになる。1992年以来18年間、途中の世界的景気過熱の数年を除けば日本はデフレギャップという過剰供給の状況にあるのだ。

これから、多くの分野で壮絶な生き残り競争が起きる。既に起きていると言った方が良い。多くの企業が倒産、廃業、吸収などの厳しい試練を受けるだろう。そうならないため積極的なM&Aを進め、戦略的なリストラを行う企業も多く出てくるだろう。
 重要なことは、最終的には「生き残り組」と「淘汰される組」に分かれるということだ。すべての企業がなくなる訳ではない。重要なことは生き残りの側に残ることができるかどうかということだ。

日本の多くの企業は右肩上がりの市場環境の中でどうやってシェアを増やすのかということばかり考えてきたが、これからは市場が縮小する中でどうやったら生き残れるのかということがこの分野の経営戦略の鍵となる。悲観することはない。生き残りの方に残った企業は、最終的には安定的な利益を確保できるのだ。

そして三つ目の点である差別化戦略については、この連載の中でもいろいろな形で取り上げてきた。新しいビジネスモデルを構築し、製品だけに頼る差別化から脱却する。製品だけの差別化でも相手がグローバル市場であれば大きな利益を生み出すチャンスもある。
 あるいは、既存の市場にこだわらず、医療・介護・環境・観光など、これから拡大が予想される分野に出て行くことも一つの道である。

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