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3ページ目|第4回 経済小説に経済の「今」を読む —本質を見極める目とは?—|幸田真音(作家)のマイン・スコープ|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズをご利用ください。

第4回 経済小説に経済の「今」を読む —本質を見極める目とは?—
第4回 経済小説に経済の「今」を読む —本質を見極める目とは?—

強く立ち上がる日本へ

 このコラムがスタートした当初の予定では、最後は、経済分野における先進国VS新興国について書くつもりでおりました。

 日本国内では少子化、人口減少が問題視されていますが、地球全体を俯瞰すれば、すでに69億人を突破。2050年には、いまより約22億人増えて91億人にも達するという予測がでています。世界ではそんな爆発的な人口増加が進んでいるわけです。

 その現実を見据え、地球上ですでに始まっている水、食糧、エネルギーなどの争奪戦についてとりあげ、昨年末に連載が終了した『235 日本国債七兆八千億円を狙え!』の話で終わりにしたかったのですが、今回で話を終えることになりましたので、それは別の機会に譲るしかなくなってきました。

 2011年3月11日、東日本を襲った未曾有の大地震により、多くの尊い命が奪われ、いまも行方のわからない方が大勢いらっしゃいます。

 日本全体はもちろんのこと、経済を語るうえでも、今回の大地震が及ぼす影響は、はかりしれないものがありますね。

 これまでも懸念されていた製造業部門の海外移転はさらに進み、産業の空洞化が深刻化するでしょう。反対に海外の企業側からみれば、素材・部品などのサプライヤーとしての日本への依存度が、一段と低下していくのは避けられないのかもしれません。

 それでも、危機は人を強くし、企業を強くし、国を強くするものです。

 振り返ってみれば、明治維新や第二次世界大戦、あるいは1970年代のオイル・ショックなど、いくつもの苦難に遭い、そのつど危機に直面し、どうしようもないまでに追い詰められたときにこそ、かえって強く立ち上がって、知恵と勇気で乗り越えてきたのが、この日本という国でした。

 ずっとあとになって、いつか歴史を振り返ったとき、おそらく2011年は大地震が起きた年というだけでなく、日本が大きな転換期を迎えた年として、記録されているのではないかと思います。

 ならばこそ、日本人ならではの優しさと矜持、世界を驚嘆させた譲り合いの精神を底力に変え、今回の地震で被災された東日本が、一日も早く復興することを心から祈って、このコラム連載を終わりたいと思います。

 第1回から第4回まで読んでいただいた多くの読者の方々に、心からお礼を申しあげます。

 ありがとうございました。

幸田真音


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