ページの本文へ

3ページ目|第4回 「ドラゴンボール型のリーダーからワンピース型のリーダーへ」|昨日の不可能を可能にする「万能超ポジティブ」講座|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズをご利用ください。

第4回 「ドラゴンボール型のリーダーからワンピース型のリーダーへ」
第4回 「ドラゴンボール型のリーダーからワンピース型のリーダーへ」

ルフィ型リーダーに必要な資質は、強いストーリー発信力

 リーダーに必要な資質というと、これまでは高いスキルやマネジメント能力などがよく挙げられていたと思います。しかしワンピース型組織における“ルフィ”型のリーダーを次世代のリーダー像とするならば、まず必要なのは「ストーリーの発信力」だと思います。ストーリーは経営ビジョンといえるかもしれませんが、そこには利益の追求だけではなく、共感できる価値創造や社会貢献といった要素を含みます。そのストーリーが会社の推進力となるのです。リーダーは目標に向かって愚直に進む。スキルなどにおいては、仲間がサポートしてくれる。ただし、そこでは皆で共有される「強いストーリー」があり、ストーリーが全員を束ねるというイメージです。リーダーはこのストーリーを皆に発信し続ける役目を担います。とくに他の能力は求められません。その代わり、人を巻き込んでいくことができる、強いストーリーの発信者としての力が求められると思います。それは伝える方法論や発信するためのキャラクターづくりも時には必要かもしれません。しかし一番大切なのは「こうなりたい」というそのストーリーへの思いでしょう。

これからのリーダーにはストーリーを発信する能力がさらに問われてくる
これからのリーダーには
ストーリーを発信する能力がさらに問われてくる

 そこでルフィ型のリーダーを目指す人におすすめの本があります。私が企業家教育で知られるアメリカのバブソン大学に留学していたとき、最終講義に使われたテキスト『ロケットボーイズ』がそれです。最終講義の講師はジェフリー・ティモンズというベンチャーの神様のような存在。彼は5つの会社を起こし、すべて成功に導き、アメリカにおける起業やベンチャーの教科書はほとんど彼によって書かれたものなのです。新しいことに挑戦する人にとって、さまざまなヒントが隠されていますので是非読んでみることをおすすめします。

 私はティモンズ先生から、起業家になるには、さまざまなハードルがあることを知らされ、それでもその困難を乗り越えた実例もあることを学びました。困難に立ち向かう強さ、それもストーリーを発信し続けることに不可欠なのです。

 もちろん私もそうです。1年間勤めた銀行を辞めるとき、周囲は皆反対しました。トップクラスの安定した銀行の社員という身分を捨て、ミドリムシに一生を賭けるなんて相当のリスクだぞ、と言われました。しかし、私にとってのリスクとは、ミドリムシに関わらないで生きていくことの方だったのです。「ミドリムシで地球を救う」という目標を諦めたら、本当に一生後悔する。そう思って銀行を辞めました。

 しかし、2005年8月に会社を設立して2008年までの3年間は大変な思いばかりで、何度も銀行に戻れたら…と考えました。ですが、何もできないままミドリムシ事業をやめるのは許せなかった。私のことはいくら否定されてもかまいませんが、ミドリムシという生物の可能性だけは否定されたくなかったのです。

 銀行員でいることは、例えていえば、速くて快適な新幹線に乗っているようなものでした。私はその銀行という新幹線を、東海道新幹線でいえば、東京から乗って新横浜で降りたようなものでした。これが新横浜でなく、名古屋まで行ってしまったら、もう降りることはできなかったでしょう。そう思ったので1年で辞めました。新横浜で降りて徒歩でトボトボと東京に戻ってきて、今度は鈍行普通列車に乗って、今ようやくまた横浜あたりに来たところでしょうか。しかしここへきてグンとスピードが上がっていますから、もしかしたら新幹線のスピードを追い越せるかもしれません。さらに、ミドリムシから抽出したジェット燃料が実現化した暁には、ジェット機に乗り代えることができるようなものです。そうなれば、新幹線では行けないところまで行くことができるでしょう。

 社内プロジェクトなどでチームをまとめる立場にある方は、まず何をしたいのかストーリーを組み立ててみてください。多くの人が共感し、ワクワク楽しんで仕事をしてくれるようなストーリーづくりが良いと思います。そして、そのチームの人材やスキルを最大限活用できるよう配慮してください。チーム全体で強いストーリーを共有することが、チームの推進力となるはずです。

次回

第5回   革新者は“一番”をめざさなければいけない

 次回は、「近い将来日本は、世界でも指折りのベンチャーしやすい国になるはず」と語る出雲氏。そんな中、革新を行う者は「一番」をめざさなければダメだと言い切ります。一番をめざさない人のもとには誰もついてこないと明言する出雲氏の考えとは?

※文中に登場する特定作品に対する記述は、あくまでも講師の方の見解です。

ページの先頭へ

もっと学ぶ

もっと学ぶ

本記事の内容は公開当時のものです。本コラムに関するご意見等ございましたら、日立ソリューションズまでお問い合わせください。

ページの先頭へ