ページの本文へ

2ページ目|第1回 上司編 タイプ別・上司とうまくつきあう方法|齋藤孝の人間関係力養成講座|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズをご利用ください。

齋藤孝の人間関係力養成講座
第1回 上司編  -タイプ別・上司とうまくつきあう方法-

タイプ1・優秀すぎる上司

 上司だから優秀なのか、優秀だから上司なのか、世の中に“できる上司”は少なくありません。しかし、「名選手かならずしも名監督ならず」の言葉どおり、部下は少なからず苦労するものです。上司が自分で仕事をどんどんこなしてしまう分、部下にはチャンスがめぐってこない。その結果、仕事のおもしろみを知る前に、嫌気がさして辞めてしまう人もいます。

 こういう上司の下で働くことになったら、まずは安心感を持ってもらうことがポイントです。仕事の小さい部分について、「この分野なら自分は確実にやる」というオファーを自分から出し、きっちり結果を残して信頼を得る。これを繰り返すことによって、少しずつ上司の“領土”を割譲してもらおうというわけです。

優秀すぎる上司
小さなことから、結果を残して信頼を得よう。
仕事のやり方を盗むチャンス!

 実は上司の側も、ある程度の仕事を部下に任せられれば楽なはずです。自分が直接やるより結果は劣っていても(そう自負していても)、大勢に影響のない部分なら割譲してしまいたい。だから、申し出てくれる部下がいればありがたいはず。ところが、そういう積極的な部下が少ないため、自分でやるしかない。だからますます上司は優秀さに磨きがかかり、部下は取り残されていくのです。

 このタイプの上司にかぎった話ではありませんが、「草食部下」では浮かばれません。むしろ上司とワークシェアするぐらいの気概が必要だと思います。まして上司が優秀なら、手伝いながら仕事のやり方を盗んでいく感覚を持てばいいのではないでしょうか。

タイプ2・仕事はできないが面倒見のいい上司

仕事はできないが面倒見のいい上司
面倒見の良さは大切。
部下が仕事面をフォローすることで、さらに働きやすい職場に。

 職場における最大の問題は人間関係です。その意味では、多少仕事はできなくても、面倒見のいい上司なら対処しやすいでしょう。部下が仕事面で上司を盛り立てるぐらいになれば、ある意味で“Win -Win”の関係だと思います。

 むしろ問題なのは、部下が上司をクールに判断し、「仕事ができない」と見下してしまうことです。これではお互いにギクシャクしてしまうだけ。働きやすい場を提供してくれているというだけで、この上司は“優秀”の部類に入ります。部下にも、そういう部分を高く評価する度量が必要だと思います。

 だいたい部下にしろ上司にしろ、「仕事ができる・できない」という一点で評価することは、職場を殺伐とさせる元になります。優秀な人しかいない会社などはあり得ません。いろいろな人が集まっているからこそ、組織として機能しているのです。それを理解すること、そして場の雰囲気が大事だと知ることも、社会人として成長する一歩だと思います。

 それでももし、仕事のできない上司にイラッと来ることがあれば、映画『男はつらいよ』の「寅さん」を思い出してみてはいかがでしょう。もちろん好き嫌いは人それぞれですが、常にいい加減な寅さんを「許せない」と断じる人がいたとすれば、いささか心が寂しい気がします。逆に寅さんのような人が活躍するような職場であれば、そこには多くの「さくら」(編集部注:寅さんの妹。気くばりが上手なしっかり者。)が育つと思います。

ページの先頭へ

もっと学ぶ

もっと学ぶ

本記事の内容は公開当時のものです。本コラムに関するご意見等ございましたら、日立ソリューションズまでお問い合わせください。

ページの先頭へ