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第4回 セルフ・イノベーションを実践しよう|ビジネスを変える! 前刀禎明のセルフ・イノベーション仕事術|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズをご利用ください。

ビジネスを変える! 前刀禎明のセルフ・イノベーション仕事術
第4回 セルフ・イノベーションを実践しよう

常識や固定観念で錆び付いてしまった感性を磨き上げ、感じる力や観察力をどう向上させていけば良いのか。また、他人がまだ気づいていない価値を見つけ出した時に、他人や組織を動かし巻き込んでいくためには何がポイントになるのか。最終回の今回は、セルフ・イノベーションを実践していくために、私が普段から心がけていることについてお伝えします。

意識的に五感を活用する

この連載コラムで私はたびたび、五感をフルに使って感じることの重要性を述べてきました。それでも、「五感? どうもピンとこないな。特に仕事やビジネスとどう関係があるの?」と思っている方、あるいは「感じることの大切さは理解できるけど、具体的にどうすれば良いのか?」と思っている方も多いのではないでしょうか?
 ここで、改めて強調したいと思います。感じることに自発的、意識的になること、自分に備わっている五感を存分に活用していくことは、さまざまなビジネスを行っていく上で、多分あなたが想像している以上に重要です。自分らしい感じ方を身につける、他人と違うモノの見方をする、ちょっと視点を変えてみる、感じたことに刺激され面白いなと思ったら「なぜだろう?」と好奇心を全開にする…。セルフ・イノベーションの起点となるのはこれしかありません。感じたことをヒントにして予想もしなかったビジネスを展開していくきっかけが生まれたり、これまでとまったく違う方法を思いつくこともあるのです。難局を打ち破る新しい発想が得られることもあるでしょう。

いま、感じることに自発的、意識的になるべきだと述べました。人間誰しも、特に意識しなくても、日々五感を使い何かを感じながら生きています。しかし、ほとんど受け身ではないですか。毎日が同じことの繰り返しだと思ってはいませんか。自分から自発的に働きかけて、何かを感じ取ろうとしていますか。
 大人は成長するにしたがってできあがってしまった常識でどうしても物事を見てしまう。何か変なこと、違ったことがあっても固定観念で判断を下してわかった気になってしまう。私もそうかもしれませんが、大人になるにしたがって、知らず知らずのうちに自由に感じ取る力はかなり錆び付いてきます。錆びだらけと言ってよいかもしれません。それは、誰でもある程度は避けられない現実なのかもしれません。だからこそ、そのことをしっかり自覚すべきなのです。

子どもの頃のような自由な感性を

私は現在、イタリアン・レストランのシェフなどの協力も得て、「Kids VegiTable」という子どもと親を対象にした感性・味覚教育のワークショップを主催しています。農家から直送された野菜を五感で感じ、絵を描いたりするのですが、そこで感じるのは、子どもは自分で自由に考えることができるということです。良い例が子どもたちの秘密基地です。今の都会には、昔はそこらじゅうにあったような原っぱや空き地が少なくなってしまい気の毒なのですが、私が子どもの頃には空き地や工場の跡地なんかに忍び込んで秘密基地を作り、日がとっぷりと暮れるまで遊んだものです。子どもたちには立派な遊び場なんかいらない。大きな土管やダンボールだけでもOK。自分の目に映っている現実の世界を軽々と飛び越えていきます。ものすごいイマジネーションです。なんでもかんでも想像力で補って、世界をどんどん拡げています。誰もが子どもの頃はそんな感性や可能性を持っていたはずです。

錆び付いた感性を救い出す

もちろん大人は、いまさら子ども時代に帰ることはできません。だからこそ私たちは、自分の感度や想像力が鈍っていることのリスクをちゃんと自覚すべきなのです。でなければ、常識を覆すような破壊的なイノベーションを生み出すことなどかないません。「えっ、携帯電話からテンキーがなくなるってどういうこと?」と、戸惑うだけになってしまうのです。今日の常識ではありえないことが、すぐそこに来ているかもしれない。そんなことを感じたり、自分ならこうできるぞなどと想像を巡らすこともできなくなってしまいます。

現在は、商品や市場の変化がとても予測しにくい時代になってきました。その中で最強なのは、自分でルールをつくり自分で先頭に立つことです。その次は、変化のスピードに並走できる体力や対応力を身につけること。苦しいのは変化になんとか追いつこうと必死になっている状況です。やっと追いついたと思ったら、ライバルはすでにその遥か先を走っている。つまり、企業であれ自分自身であれ浮沈のカギは、観察力を研ぎ澄まして何を見出し、どう感じ取り、どこまで想像力を拡げてあらゆる可能性を追求できるか、熟考できるかにかかっているとも言えます。

では、錆び付いてしまった感性をもう一度磨き上げていくためにどうするのか。以下、そのためのいくつかのヒントを、できるだけ具体的に皆様に示していきましょう。私なりの感性トレーニングの方法です。トレーニングといっても、かたくるしい方法ではありません。私自身が毎日、楽しんでやっていることです。私は自分の五感で感じたことと好奇心をミックスさせて、あれこれ想像してみるのが大好きです。世の中の変なこと、ちょっとした疑問、他人から見たらどうでもいいようなことを相手に遊んでいる時間がとても楽しいのです。そして、世の中の価値観を変える発想は、そんな日常の中から、ある日突然生まれます。

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本記事の内容は公開当時のものです。本コラムに関するご意見等ございましたら、日立ソリューションズまでお問い合わせください。

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