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第四回「女子バレー代表&男子柔道がつかんだ勝負脳」|脳が変わればビジネスも変わる 脳医学者 林成之の成果を生み出す勝負脳講座|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズをご利用ください。

第四回「女子バレー代表&男子柔道がつかんだ勝負脳」
第四回「女子バレー代表&男子柔道がつかんだ勝負脳」

上手に使うことで実力以上の力を引き出すことができる脳のクセも、使い方によっては体を悪い方向に導いてしまう。女子バレーボール日本代表チームに招かれた林氏は、それまで毎回行われていた反省会をやめさせることで彼女たちを復活に導いたという。そのほか、水泳日本代表に授けた脳を最大に活性化させるリズム、ゴールを意識した瞬間に休みたがる脳のクセなど、ビジネスにも活かせる勝負脳の使い方を教えます。

勝ちたいのであれば「反省会」を止めよ!

 前回までにお話したように、脳のクセを知って、それを良い方向へ活かすことで、人間は実力以上の力を発揮することができます。が、気をつけていただきたいのは、その脳のクセによって、悪い方に導かれる可能性もあるということです。

 その例が女子バレーの日本代表チームです。私がチームに呼ばれたとき単刀直入に「中国に勝てないのはなぜか?」と質問されました。私は即座に返答しました。「まず、“反省会”をやめなさい。自分の悪かった点をいくら話していても永遠に勝てない。“勝てない”と言っている間は勝てないのです」と。要するに、失敗したらどうしよう、また負けたらどうしよう、というネガティブな思考にチーム全体が支配されていたわけです。反省会を何度もやっても、攻める気持ちが落ちていくだけ。だったら反省会なんかやめて、前向きな気持ちを取り戻すことを考えたほうが脳科学的にもいいのです。

 ただし、「相手が自分たちよりどこが上回っていたのか」という「議論」はしなければなりません。「議論」は必要ですが、「反省会」は要らない。ビジネスにおいても、あなたの会社の会議は、知らず知らずのうちに「反省会」になってはいませんか? 自分たちの弱点を明確にするための「議論」であればいいのですが、ただ失敗を話すだけの「反省会」になっているとしたら、即刻止めるべきです。その時間を、脳の本能が求める欲求に従って前向きな気持ちになるために使いましょう。

ネガティブな思考になる「反省会」をやめて、ポジティブな「議論」をしよう。
ネガティブな思考になる「反省会」をやめて
ポジティブな「議論」をしよう。

 井上康生監督より依頼を受け、今年から講義させていただいた男子柔道の日本代表チームにも同じようなことを感じました。体制も一新したようにみえる男子柔道ですが、常に世界の頂点を期待されています。頂点に立つためには「強い柔道」の他に、「試合に勝つ為の柔道」、「人間の本能的な弱点を克服する柔道」を磨く必要があると話しました。日本の柔道は、技術を磨くことに関しては世界でもトップクラスなのですが、私には「試合に勝つ柔道のレベル」は充分とは思えません。この3つの「勝負脳」を鍛えないと心技体の柔道では、今や世界の頂点を争う本番では勝てないのです。勝つための作戦を議論し、相手のどこが自分たちより優れていたのか、理由を考えてそれを克服していく。より良い具体的な解決策を出し、そして自分が「やってやる」という前向きな気持ちを持つことが大切です。ビジネスでも同じですね。

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