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第四話 社会人としてのスキルについて 最終回 |矢澤久雄氏に聞く!スーパーSEへの道|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズをご利用ください。

第四話 社会人としてのスキルについて 最終回
第四話 社会人としてのスキルについて 最終回

第2回、第3回はSEに必要な3つのスキルのうち、テクニカルスキルとコミュニケーションスキルについてのお話でした。今回は3つ目のスキルである、社会人としてのスキルについてです。また併せてSEの適性をチェックする項目も教えていただきました。

技術は「思いやり」のためにある?

SEに必要なスキルの3つ目は、社会人としてのスキルです。これは何かといえば、名刺の出し方とかそういうのではなくて、「思いやり」という本当に基本的なことになります。 SEはお客から困っていることを聞き出し、リーダーシップをとってプロジェクトを進めていかなければいけません。なので、相手のことをどれだけ思いやれるかが重要となってきます。
思いやりとは関係の無さそうな「技術」だって、思いやりで説明ができるんですよ。いろんな技術はなんのためにあるかというと、思いやりのためにあるんです。コンピュータの処理が速くなるのは便利に使って欲しいからであり、オブジェクト指向なんかはプログラムの部品化なわけですが、部品を使う人への思いやりのためにあると言えます。暗号化だったら見られたくない人への思いやりの技術になるわけです。名刺の出し方だって、要は相手を思いやって出せばいいんです。新入社員に話すような内容ですが、 SEはこういうことを常に座右の銘にして意識しておいていいと思いますね。
私は、ちなみに質素、謙虚、素直の言葉をディスプレイのふちに書いています。(笑)

「得意」を伸ばすことで「苦手」もカバーできる?

技術はわかるけれど口下手だとか、弁は立つが技術はわからないなど、人にはそれぞれ偏りがありますが、これは要は苦手(嫌い)だからなんだよね。で、ある人は「得意なことをもっと伸ばせばいい」と言いましたよ。たとえば技術が9、コミュニケーションが1、の人は得意な技術を2倍伸ばせばいいと言うんです。技術の9が二倍になったら、同じ人間だもの、比率はかわらないからコミュニケーションだって1から2なる、というものだったね。嫌なことを頑張って時間をつぶしてもだめということ。例えコミュニケーションが2にならなかったとしても、技術がそれだけわかれば、あいつはそれでいい、って話になるだろうしね(笑)。そう考えるとバランスが取れているに越したことは無いけれど、一つのことにぐっと強くてもいいのかもしれないと思いますよね。ただ、 SEとしてお客に向かったのならば、相手はそうは見てくれませんよね。
私の場合は、技術寄りの人間ですが6:4の割合でコミュニケーションを多くしたいと思っています。なぜなら、それなりの年齢で、マネジメントなり責任が出てきている立場ですからね。
いろいろなプロジェクトに数多く関わっていくことで、バランスは取れてくるというところでしょうかね。そうそう、数多く関わるのはいいけれど、きちんとしたドキュメントを残して引き継いでいくことも重要ですよ。一生関わっていなければいけないことになりますからね。(笑)

常識は押さえて、特化された分野はしっかり聞き出す

たとえば、普段は我々が目にしないお医者さんの仕事など、特殊なシステムを作れと言われた場合には、当然わからないことがいろいろ出てきますが、自分が知るべき範囲を見極められればいいと思いますよ。もちろん常識的なところは押さえていなければいけませんが、業界に特化していてわからないところは、わからないと言うしかない。作って欲しいのがどの辺りまでなのかをしっかり聞き出していき、特殊性を簡略化していかなければいけません。この辺りは何回かやればおどおどしなくなります。

プロフィール

矢澤久雄氏

矢澤久雄

1961年栃木県足利市生まれ。株式会社ヤザワ取締役社長、グレープシティ株式会社アドバイザリースタッフ、電脳ライター友の会会長兼事務局長。大手電気メーカーでパソコンの製造、ソフトハウスでプログラミングを経験し、現在はアプリケーションの開発と販売、および.NET対応コンポーネントのマーケティングに従事している。
本業のかたわら、書籍や雑誌記事の執筆活動、セミナーやコンファレンスにおける講演活動も精力的に行っている。代表作に『プログラムはなぜ動くか』(日経BP社刊)がある。 お客様の満足を何よりも大切にする自称ソフトウエア芸人。

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