Chapter01成功の9割は事前準備で決まる
毎年3月半ばになると、毎日ニュースで開花予報が放送されるほど、日本人は桜と花見が大好きです。今から花見が楽しみという人も、多いのではないでしょうか。
楽しい花見の宴を開催するためには、何よりも準備が大切です。しっかりと段取りをして、自分自身も楽しめる花見の宴にしてください
まず、花見をする場所を決めましょう。一番いいのは、自分が花見をしたことのある場所。つまり、家や会社の近くの「よく知っている場所」をお勧めします。なぜなら、毎年どんな雰囲気で花見が開催されているのか、トイレはどこにあるのか、買い物ができるお店は近くにあるかなど、花見の準備に欠かせない情報が、あらかじめ分かっているからです。
もしも、取引先の近くのスポットなど、あまりよく知らない場所で花見をすることになった場合は、事前の情報収集が命です。トイレやお店がどこにあるのかだけでなく、夜間のライトアップはされているのか、火気の使用は許されているのか、ゴミを捨てる場所があるのかなど、これら最低限必要な情報を、本やインターネットでチェックしたうえで、少なくとも一度は下見に行くことが必要です。実際に場所を見ることによって、どのあたりに場所を取ればいいか、などの具体的な計画を立てることができます。
次に、日時を設定しなければなりません。花見は、桜が満開になるころに合わせて、みんなが同じ時期に開催するものなので、日時は早めに連絡する必要があります。また、接待に使う場合は、一カ月くらい前に連絡をするのが無難です。そのためには、ニュースで開花情報が始まってからでは遅いくらい。花見を予定している地域では、例年どれくらいの時期に咲き始めて、いつ頃、満開を迎えるのかをインターネットなどで調べておきます。そして、咲き始めから満開直前までの時期に、開催日を設定します。そうすれば、多少満開の時期がずれても、桜を楽しむことができます。
また雨が降ることを考えて、最初から順延日を決めておくといいでしょう。雨が降るか降らないかの微妙な予報なら、思い切って開催してしまうのも一案。実施するにしろ、順延するにしろ、出席者が混乱しないように、なるべく早めのジャッジを心がけてください。
日時が決まったら、参加予定者に連絡をしますが、仕事関係の方なら、電話やメールが一般的。友人同士などのカジュアルな関係なら、コミュニティ型のWebサイトSNS(Social Network Service)を利用すると便利です。大勢の人と双方向でやり取りができるだけでなく、Webサイトに写真をアップすることもできるので、目印などを知らせることができ、待ち合わせもしやすくなります。

会社や仕事関係の花見では、今までに行ったことのない場所が会場に選ばれることもあります。その場合は、ベストポジションを探すためにも下見は必須。
「下見では、桜がきれいに見えるところ、トイレの位置などをしっかり確認してきます」。(タカハシ)