Chapter01二次会で参加者との距離を近づける
ビジネスマンなら、接待や飲み会の二次会で、カラオケに行く機会は多いはずです。その時に、押さえておかなければならないポイントとは何でしょうか? 幹事としての気配りや盛り上げる方法を知っていれば、接待相手や同僚との距離も一気に縮まるかもしれませんよね。
二次会の意義は、いくつかありますが、相手の人間性を知ると同時に、自分という人間を、相手により深く認知してもらうための場です。仕事だけの関わりだけでは、なかなか知ることのできない相手の素顔を覗くことをもできるでしょう。つまり、二次会は、円滑なコミュニケーションを構築し、お互いの距離をより近づけて親しくなる場所というわけです。ですから、相手に楽しんでもらうのはもちろんのこと、自分も楽しむことが大切です。いかにも「接待をしている」「幹事をやらされている」という様子では、相手は決して心を開いてくれません。接待をする時は、少し肩の力を抜いて、自分のパーソナリティをさりげなく出せるようにできると最高ですね。
二次会の場所選びで重要なのは、意外性を出すこと。一次会とは雰囲気の違う印象のお店を選ぶと、印象に残りやすくなります。例えば、一次会がしっとりとした料亭なら、二次会はカジュアルなカラオケボックス、逆ににぎやかなレストランだったなら、食事やカラオケなどを楽しむことのできる高級ナイトクラブのサパークラブといった具合です。
接待だけど、二次会に行くかどうか決めていない場合は、遅くとも一次会の半ばには決断を。二杯目のお酒に、口をつけた頃が目安と覚えておくとよいでしょう。さりげなくトイレに立って、上司と相談するというのは常套手段ですが、お客様から見えないところで、気づかれないように行うことが肝心です。
二次会の場所は、実施予定の有る無しに関わらず、あらかじめ何軒かピックアップしておきます。そのときの鉄則は、自分が足を運んだことがある場所にすること。行ったことのあるお店なら、そのお店の雰囲気やシステムなどがわかっているので、安心してお客様をお連れすることができるからです。プライベートで遊びに行った時も、幹事の目線で、お店を品定めする習慣をつけておくと、きっと役に立ちますよ。
予約をする際も、お客様から見えないところで電話をかけます。予約が取れないことを見越して、多めにお店をピックアップしておくことも大切です。

予約をするときに気をつけたいのは、カラオケボックスに抵抗感を持っている方がいないかどうかです。年配の方の中には、カジュアルな雰囲気を好まない方もいらっしゃるので、その場合は、ステージのあるカラオケバーなどを選びます。
お客様に抵抗感がなければ、カラオケボックスでも大丈夫。その場合は、実際の人数プラス5名くらいの部屋を予約すると、ゆったりと部屋を使うことができます。
予約の電話は、見えないところで行うのがマナー。二次会の場所は、あらかじめ数軒用意しておけば、慌てる必要がありません。
「先生は、数軒のお店を考えておく上に、鞄の中に情報誌を一冊入れておくと伺いました。それくらいの準備をしておけば、安心ですね」
(タカハシ)