Chapter06 暑さに関する常識のウソホント/今回のまとめ
最後に尾関先生に「冷たい飲み物は体温を下げる」など世間で言われる「暑さに関する常識のウソホント」を、生理学的見地から検証いただきました。

よって、口あたりが良いからといって冷たいドリンクばかり飲んでいると、暑さ対策とは逆のことを行っていることになります。(尾関先生)

陰は体を冷やす食べ物(例:スイカ、なす、レタスなど)、
平は陽、陰のどちらにも偏らない食べ物(例:イチゴ、キャベツ、椎茸など)です。ただ、生理学的には、食後に体が冷えることはありません。なぜなら食後に体が栄養素を吸収して分解するにあたり、熱(エネルギー)が出るからです。これはDIT(食事誘導性熱産生)といいます。とくにタンパク質を分解するときには体熱が出やすいため、体が温かくなります。(尾関先生)

太っている人は扇風機の風にあたっても汗の気化熱で多少は涼しくなりますが、それほど体が冷えることはありません。実は、筋肉が多い人も暑く感じやすいのです。筋肉の中にはUCPという遺伝子があり、体を温める原因の一つでもあります。カイロが体の中に入っていると言えばイメージしやすいでしょう。しかし脂肪の多い人と違い、風にあたったり冷たいシャワーを浴びたりすればすぐに体は冷えます。(尾関先生)

たとえば1日5時間しか睡眠時間がとれない場合は、夜に5時間まとめてとるよりも、「夜は4時間+昼に1時間で合計5時間」をとるほうが良いのです。そうすれば昼と夜の2回、ホルモンが分泌され、筋肉を作り、疲労回復の機会が増えることになるのです。(尾関先生)
とくに夏は、暑いために運動量が減る、肉や魚などに食欲がわかずに筋肉量が落ちるという傾向があります。
また、基礎代謝を上げるために、タンパク質、炭水化物、糖質の三大栄養素をバランス良くとり、適度な運動をして、十分な睡眠をとりましょう。すると、少しずつ暑さに耐えられる体質へ改善していくことができます。その上で市販のクーリンググッズを上手に利用してください。
今回、初めて知ることばかりでとても勉強になりました。毎年、夏が苦手で、冷やし中華やそうめんなどが主食でした。今考えると、タンパク質をほとんど摂っておらず、そのせいか、だるく感じることも多かったような気がします。
夏の暑さを乗り切るためにも、筋肉を付ける運動法は、時間がなくても手軽にできそうなので、意識的にやってみたいと思います。

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