メタボリック症候群を撃退

マッサージの効果を実感するために、最初にへそ周りを測定しました。わずか数分のマッサージで0.5cmサイズダウン。即効性を実感できるのが、美点マッサージの利点です。
スクワットで基礎代謝を上げて、太りにくい体を作ったら、次は気になる部分をケアしていきましょう。「ここをもう少し細くしたい」という部分に、ピンポイントで効く美点マッサージをご紹介します。
太り始めると、まず目立ち始めるのは腹部という人が多いようです。腹部が基準値以上を超え、高血糖・高血圧・高脂血症のうち2つ以上を合併した状態をメタボリック症候群といい、肥満の症状以外に動脈硬化などの成人病のリスクが飛躍的に高まると言われています。
日本肥満学会が定めた腹部の基準では、男性の腹囲は85cm、女性が90cm以上です。メタボリック症候群は「痛い」や「辛い」などの自覚症状がないため、知らないうちに進行してしまいます。日ごろから気をつけて、予防をすることが大切です。
しかし、仕事が忙しくてスポーツジムに通うなどの時間が取れないという人も多いと思います。そこで、自宅やオフィスで簡単にできる美点マッサージで体型の改善をしましょう。美点マッサージは、指を使って体にたまっている老廃物を流し、代謝を促進することで、気になる部分を細くしていきます。無理に強く押したりしなくても、心地いいと感じる強さでマッサージするだけで効果がでます。
回数や時間の目安はありますが、自分が心地いいと感じられれば、回数を増やしてもOKです。また「●●の前に行わなければいけない」などの細かい制約も一切なし。気がついたとき、できるときに少しずつでも行えば、結果につながりますよ。
腹筋に力を入れてマッサージ
腹部のマッサージは3種類。
① まず、腹筋に力を入れてから、へその両側10cmくらいの位置に、左右の手の人差し指、中指、薬指、小指を置き、そのまま脂肪をもみ出すように中心に向かって指を押していきます。腹筋に力を入れることで、腹筋を鍛える運動をしながら、その上に乗っている脂肪をマッサージすることができるのです。このマッサージは、4秒ずつ16セット行ってください。
② 次に、やはり腹筋に力を入れながら、へその上部と下部に手を添えて、左右の手の人差し指、中指、薬指、小指を押していきます。S字に脂肪をねじって挟むイメージです。最初に右手を上にしたら、次に左手を上にして、よく脂肪をもみ出すようにしてください。このマッサージも、手の上下を変えながら4秒ずつ16セット行ってください。
③ 腹部のサイドの脂肪が気になるときは、その部分を集中的にマッサージしましょう。このときも、まず腹筋に力を入れておきます。そして、右手と右手で左わき腹をつかみ、そこに左手を添えて、右わき腹手前まで脂肪を押し出すにうよすべらせていきます。右わき腹も手を変えて、同じように行います。片側8回2セットが一日の目安です。
いずれのマッサージも、指が滑りにくいようならば、オイルをつけてマッサージしやすくします。オイルは、特にマッサージ用のものでなく、ベビーオイルなどでOKです。

右手を添えて、しっかりと気になる部分を押し出します。

腹筋に乗る脂肪だけをマッサージすることができます。
BMIとは、Body Mass Indexの頭文字を取ったもので、日本語では体格指数といいます。身長と体重のバランスにより肥満度を測る方法です。BMI=体重(㎏)÷身長(m)2 で、計算することができます。
肥満と痩せの判定基準 (日本肥満学会) |
BMI値 | 20未満 | 20~24 | 24~26.4 | 26.5以上 |
判定 | やせ | 適正 | やや肥満 | 肥満 |