Chapter06今回のまとめ/“情報通”になるためには
最後は、今回のまとめ。先生に、20代の皆さんへのメッセージやアドバイス、ビジネスに役立つおすすめのブログを教えていただきます。

インターネット上にある情報量は膨大ですが、便利なツールの使い方を覚えれば、自分が必要としている情報を速く確実に入手することは可能です。
情報収集の達人になる第一歩は、RSSリーダーとGoogleの検索機能を使いこなすこと。これだけで効率的で密度の濃い情報収集ができるようになるので、積極的に使ってみてください。
さらにもう一歩、達人に近づきたい人は、ぜひリアルタイム検索やBuzzterといったTwitterの機能を使ってみてください。これらの機能の使い方をマスターするだけで、国内外の情報通たちと肩を並べ、情報の最前線に立つことができるのですから、利用しない手はありません。
漫然と情報を集めるのではなく、情報収集のスキルを身に付け、精度を上げていくことは、仕事の効率化や、知識や発想力を養うことにもつながります。情報収集力を磨くこと=キャリアづくりとも言えるのです。
しかし、忘れてはいけないのは、いくら情報収集のスキルを磨いても、ツールの使い方に詳しくなっても、情報をキャッチする感性(アンテナ)が育つわけではないということです。
感性を磨き、アンテナを育てるには、読書習慣が不可欠。20代なら、文学や思想、専門書など、考え方の土台となる本を、できれば一日に35ページは読みましょう。また、美術館に行ったり、生の音楽を聴いたり、人に会ったりと、ネットでは検索できない"体験"を重ねることも大切です。
いろいろなことに興味を持ち、おもしろい情報をキャッチするアンテナを育てる努力を続けていれば、30代になるにつれて自然に「このジャンルの情報だけは人には負けない」という得意分野ができてきます。さらには、情報の正確性や重要性を見抜く目も養うことができるでしょう。
これまでのページでご紹介したもののほかに、読者や先生が使っている便利なツール・サービスを紹介します。
ネタフル」:http://netafull.net/
管理人であるコグレマサト氏が、インターネット・ブログ・ガジェット・デジカメ・Mac・PC・PSP・iPod・アフィリエイト、時事ネタ、小ネタなど、さまざまなジャンルのニュースを独自の視点から紹介。アンテナの幅の広さと、記事にするスピード感はずばぬけています。
アジャイルメディア・ネットワークのパートナーブログ
「アジャイルメディア・ネットワーク」:http://agilemedia.jp/
ブロガーでもある徳力基彦氏が取締役を務めるアジャイルメディア・ネットワークでは、IT・株価・サブカルチャー・マーケティングなど、幅広いジャンルの質の高いブログを紹介しています。どれもおすすめなので、ここからお気に入りのものを見つけて、自分の興味に合わせて広げていくといいでしょう。
今回、一番新鮮だったのはBuzztterです。今までTwitterに関しては、友達とのコミュニケーションに使っているだけで、情報収集のツールとは考えていませんでした。
Buzzterをチェックすれば、リアルタイムで話題になっているキーワードを知ることができますね!社内の情報通との会話にもついていけるかも……と期待しています。
また、RSSリーダーには、使いこなすのが難しそうなイメージがあり、ずっと敬遠していました。先生の説明を伺って、思った以上に便利で、使い方もそれほど難しくないことが分かったので、すぐにでも使ってみようと思います。
ネットでの情報収集は、ツールを取り入れることで大きく変わるのですね。インターネットに慣れ親しんでいることが20代の強みだと思うので、ツールの使い方をマスターして、情報収集力を、キャリアを築く上での武器にできたらいいなと思います。
- 上司や取引先に失笑されないためにも
いまさら聞けない敬語のマナー -
日本語独特のマナーである敬語。若者言葉に慣れた20代にとっては、完ぺきに使いこなすのはなかなか難しいものです。社会人経験数年目でも、自信がないという人も多いのではないでしょうか。次回は、日本語マナーの専門家に正しいビジネス敬語を教えていただきます。この機会に間違った言葉使いを直し、敬語の使い方に自信をつけましょう。(公開しました)