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今、古典芸能が面白い! 歌舞伎の魅力を堪能 <前編>教養を身に付け仕事に活かす!今、古典芸能が面白い! 歌舞伎の魅力を堪能 <前編>教養を身に付け仕事に活かす!

グローバリゼーションが進む一方で、自国の文化への関心が高まっています。なかでも"歌舞伎"は、絵画や音楽など日本の美意識の集大成でありながら、気張らずに「和」を楽しむのに最適なエンターテイメント。楽しみながら豊かな教養を育むことで、お客様や上司との会話に広がりが生まれ、国際的な場でも日本人としての自信をもって振る舞えるようになるでしょう。しかし、一方で難易度が高くて敬遠気味という声も。そこで、"歌舞伎ソムリエ"のおくだ健太郎さんに歌舞伎の楽しみ方を教えていただきました。今回から私、タカハシのレポート形式でお届けします!

<後編>体験を踏まえて仕事に活かす! はこちら

Chapter01歌舞伎は「観よう」と思ったときに出かけよう

日本人は外国人に比べて、自国について知らなさすぎるといわれる。確かに政治や伝統文化、風習などについて自分の言葉で説明できるかどうか自信がない。かといって、いざ日本文化を知ろうと思っても、高尚なものに思えて躊躇してしまう。今回お話を伺ったおくだ健太郎さんは、そんな私たちにこそ「歌舞伎」を勧めたいという。

「歌舞伎は、音楽と舞台美術、着物に台詞まわしに物語と、日本の文化がぎゅっと凝縮されているんです。いわば日本の一大娯楽。歌舞伎を楽しんでいるうちに、いつのまにか日本の美意識を理解するようになる。色の名前、季節感、着物など、どこでもいいから、自分の好きな部分からアプローチすればいいんですよ。その教養が社会人としての厚みになり、余裕になります」

先生とタカハシ

しかし、そういわれてもハードルが高いのは変わらない。そもそも歌舞伎の演目で、どれを選んでいいか、わからないのだ。果たして、どんな演目を選んで観に行けばいいのだろう。

「映画やビデオ、DVDは『今日はラブストーリーの気分だ』『アクションものでスッキリしたいな』といった具合に、見る側に『選択権』がありますよね。でも歌舞伎にはそれがない。そのときにやっている場所(劇場)で、やっている演目を見るしかない。『見やすい演目は?』『わかりやすい演目は?』と、躊躇しているうちに歌舞伎へ行ってみたいというモチベーション自体が下がってしまったら、元も子もないでしょう。とにかく行くしかない。行けばいいんです。行けば必ず、何か楽しさがみつかります」

そんなおくださんが、今一番の旬というのが、銀座にある「歌舞伎座」だ。「演目うんぬん以前に、まず歌舞伎座という場所を体験してほしい」と力説する。2010年に取り壊され、その3年後に新しい建物となって再開場となる歌舞伎座。戦後すぐに建てられた和風桃山様式といわれる現在の独特の風貌はもう見られなくなってしまうのだ。

「今の歌舞伎座を知ってる人と、知らない人。近い将来、極端にいえば、日本人はこの二つに大別されることになるんです。それなら、絶対に知っておいた方がいい。あの雰囲気は、行かなければわからないですから」

そういわれてみれば「いかなくては」という気がしてくる。誰もが「限定」という言葉に弱いのだ。他にも、これからの時期ならば、お正月の浅草公会堂の歌舞伎公演もおすすめだという。

銀座「歌舞伎座」
もうすぐこの勇壮な姿が見られなくなる。
銀座「歌舞伎座」
浅草寺参りの人も多い「浅草公会堂」

浅草寺参りの人も多い
「浅草公会堂」

モダンな雰囲気の「新橋演舞場」

モダンな雰囲気の
「新橋演舞場」

「若手のはつらつとした舞台を新春気分たっぷりの空間で楽しめます。初詣の帰りに歌舞伎見物、いいですねぇ(笑)。歌舞伎座の近くにある新橋演舞場。ここも快適な劇場です。内装も、シティホテルのロビーのようなモダンな雰囲気と、『芝居見物』のなつかしさとがほどよく混在しています。地方の方なら、地元へ歌舞伎の巡業が来た時にも足をのばしてほしいですね」

しかし、やっぱり演目の基本は気になるもの。いったい、なにを基準に選べばよいのだろう。

「もともと歌舞伎は、一本の長い演目を、夜明けから日没までかけて、幕間(まくあい・休憩時間のこと)をはさんでのんびりと見せていた芸能です。現代では、いろんな作品の見せ場やおどりを何本立てかで上演することが、どちらかといえば多いのかな。こういう上演スタイルを『見取り』といいます。これに対して、一本の芝居を何幕かにわけて上演する『通し』もあります。お食事にたとえれば『見取り』はアラカルト、『通し』はコース料理といえますね」

ネット時代、どの演目についても調べてみるとそれなりに情報が得られる。わからない演目もあらかじめ予習して出かけると十分楽しめるという。

「予習もよし、そのまま感性だけでもよし。歌舞伎を楽しむために一番大切なのは『自分で楽しもう』という自主的な気持ちなんです。でも気負いすぎるのもNG。リラックスして、自分らしい楽しみ方を見つけてほしいですね」

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おくだ健太郎先生
おくだ健太郎先生
Kentaro Okuda
プロフィール
歌舞伎の同時解説イヤホンガイド、東工大・世界文明センター講師、トークサロン「おくだ会」主宰。J-WAVE「東京コンシェルジュ」での歌舞伎案内、2001~2004年にはNHK教育テレビ「歌舞伎鑑賞入門」の講師を務めた。著書に『歌舞伎鑑賞ガイド』『中村吉右衛門の歌舞伎ワールド』(小学館)などがある。
student
タカハシ写真

「生徒のタカハシです。最近、オトナとしての教養をつけるべく、友人たちと美術館やクラッシックコンサートなどに出かけるようになりました。とはいえ、歌舞伎鑑賞は少々難易度が高くてこれまでは敬遠気味。でも、ご年配のお客様や上司との会話のきっかけにもなりそうですし、外国からのお客様の質問にも恥ずかしくない答えを返したい。今回を機に歌舞伎鑑賞に挑戦したいと思っています」

本記事の内容は公開当時のものです。本コラムに関するご意見等ございましたら、日立ソリューションズまでお問い合わせください。

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