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今、古典芸能が面白い! 歌舞伎の魅力を堪能 <後編>体験を踏まえて仕事に活かす!今、古典芸能が面白い! 歌舞伎の魅力を堪能 <後編>体験を踏まえて仕事に活かす!

Chapter03「十月大歌舞伎(夜の部/約5時間)」を観劇体験

それでは「イヤホンガイド」を手に、いざ座席へ。残念ながら花道が見えない西側だが、舞台は思ったより近い。ここにも提灯(ちょうちん)が掛けられるなど、クラッシックのコンサートホールとはまったく違う雰囲気だ。おなじみの歌舞伎カラーの幕の後ろからは、ドンドンとうねるような大太鼓の響き。そして、時折チョンチョンと甲高い音がする。

歌舞伎座舞台と座席
先生とタカハシ、座席にて

「大太鼓は海のうねり、波の音の表現。つまり、これから始まる芝居は、場面設定が海辺なんですね。チョンチョンと『析(き)の音』が刻まれて、ほら、幕があきますよ」

いよいよ芝居がはじまった。思っていたよりも台詞がわかりやすく、子役の声以外はだいたい聞き取れた。あらすじも事前にチェックしていたこともあって、思った以上に話の流れがわかる。話を追う余裕ができると、アドバイスされたように、主役以外の黒衣(くろご)などを探したりするが、予想以上に動かないため、舞台にいることすら気づかないことも。いや、それだけ役者の存在感が大きいということだろう。

イヤホンガイドも大いに役に立つ。話の筋はもちろん、細部のちょっとした情報や時代背景までこまめに教えてくれる。おくださんお勧めの見どころもしっかりと見届けた。白地に血染めの死装束をまとった知盛が、碇を自らに巻き付け海に沈んでいく。瞬間、"大向う"も次々とかかり、舞台と観客とが一体になる。まさに最高潮の場面だ。こんな楽しみ方ができるのも、歌舞伎ならではだ。

松 初心者もとりあえずは知っておくべし!「大向う」のマナー 松

歌舞伎は庶民的娯楽の側面が強く、堅苦しいマナーはない。むしろ感情に任せて楽しむ方が本来のマナーといえる。その象徴的なものが「大向う」、芝居の途中に掛ける「かけ声」だ。掛けるタイミングや声の抑揚など、独特の様式美があり、慣れないうちはかけない方が無難だ。大向うも"間"を重んじたマナーの1つと考えればよいだろう。

大向うの代表的な例
  • 1)屋号:基本中の基本。歌舞伎役者は屋号で呼びかけるのが礼儀
    例:「播磨屋」はりまやぁ!・・・・
    中村吉右衛門さんの屋号
  • 2)累代伝来のお家芸や時代物で使われる
    「二代目」にだいめ!・・・・
    いまの吉右衛門さんは、二代目吉右衛門だから
    「七代目」しちだいめ!・・・
    いまの菊五郎さんは、七代目の菊五郎だから
  • 3)メッセージ的に使う
    「待ってました!」・・・・
    演奏の聞きどころ、演技の見せ場にさしかかったときに

見せ場になると、いい間合いで入ってくる「大向う」はなんとも壮快。お芝居の一部だというのがよくわかりました。この一体感も、歌舞伎の楽しみの1つかもしれませんね。(タカハシ談)

しかし、1幕110分という時間はそれなりに長い。途中で喉が渇けば喉をうるおし、眠くなっては遠くに声を聞きつつ鑑賞する。周囲の人の荷物を触るガサガサ音が少々気になったが、それ以上に歌舞伎の内容に引き込まれ、眠くなりながらもすべてを見終えることができた。

少々ぼうっとしている私に「幕間(まくあい)もたっぷり楽しんでくださいよ」とおくださん。そう、歌舞伎の楽しみは幕間にもたくさんあるのだ。その一部を紹介しよう。

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