Chapter0120代の睡眠事情を探る
現代社会では、仕事や、資格取得のための勉強、飲み会、インターネットにDVD鑑賞……と、やることが多く、睡眠がおろそかになりがち。睡眠に関する悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。20代のビジネスパーソンがどんなことに悩んでいるか、アンケート調査で探ってみました。
- Q1
- 平日の1日の睡眠時間は?
- Q2
- 睡眠に関して何か悩みや問題はありますか?
- Q3
- 睡眠に関する悩みや問題がある人にお聞きします。睡眠に関する悩みや問題について、自分に当てはまるものはどちらですか?
a.どちらかというと、深く眠れない、寝付けないなど、「眠れない」のが悩み
b.どちらかというと、目覚めが悪い、日中に眠くなるなど、「眠い」のが悩み
まず、平日の睡眠時間を聞いたところ、「6時間〜7時間くらい」がトップで65.1%を占めました。ついで多かったのは「4時間〜5時間くらい」で27.0%。8時間以上寝ている人や、3時間以内しか寝ていない人は少数でした。
次に、「睡眠に関して何か悩みや問題はありますか?」と聞いたところ、58%が「はい」と回答。20代ビジネスパーソンの過半数が、睡眠に関して何らかの悩みを抱えているようです。
また、どちらかというと、深く眠れない、寝つけないなど、「眠れない」のが悩みか、目覚めが悪い、日中に眠くなるなど、「眠い」のが悩みかという問いに対しては、「眠いのが悩み」と答えた人が71%、眠れないのが悩みと答えた人が29%。20代では、不眠や寝付きが悪いなどの悩みよりも、目覚めが悪い、日中に眠くなるなど、「眠い」という問題、症状を抱える人が圧倒的に多いという結果になりました。
- Q4
- 「眠いのが悩み」と答えた人にお聞きします。自分に当てはまるのはどちらのパターンですか?
a.寝起きが悪く、なかなか頭が目覚めない
b.朝は起きられるが、日中や仕事中に眠くなってしまう
- Q5
- 「眠れないのが悩み」と答えた人にお聞きします。うまく眠れない原因は何だと感じていますか?
さらに、「眠い」、「眠れない」というそれぞれの悩みについて、詳しく調査してみました。
まず「眠いのが悩み」と答えた人にa.「寝起きが悪く、なかなか頭が目覚めない」、b.「朝は起きられるが、日中や仕事中に眠くなってしまう」のうちどちらの症状に悩んでいるか聞いたところ、回答は半々に分かれました。一方、「眠れないのが悩み」と答えた人にその原因について聞いたところ、「睡眠の質に問題がある」と答えた人が6割を超える結果になっています。
若い人ほど「睡眠力」があるからです
遠藤先生によると、実際にスリープクリニックを訪れる20代の患者さんの多くが「眠くなる」症状を訴えるそうです。
「人間は疲れたとき眠くなるというイメージがありますが、実は眠るのにもエネルギーが必要。私はこれを"睡眠力"と呼んでいます。子供や若者ほど睡眠力があり、長い睡眠時間を必要とするので、20代の人が眠くなりやすいのは、ある程度しかたのないこと。年をとるにつれて、眠れない症状を訴える人が徐々に増えていきます」(遠藤先生)