CHAPTER2 失敗しない店選びはここがポイント!|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズをご利用ください。
いろんな形態の店があるなかで、おいしい店、いい店を見極める基準とは何か。重金さんは第一に「清潔感」をあげる。生魚を扱うため、生臭さはつきもの。その始末をきちんと行い、隅々まで掃除ができている寿司屋は、ていねいな仕事や接客が期待できるというわけだ。そして、もう1つ、重要なのが「用途に応じて選ぶこと」だという。
「まずは、寿司屋の規模やカウンターの配置がポイントになるでしょう。カウンターなら4人が限度。それ以上の人数の宴席となれば、テーブル席や個室店を選ぶ必要がありますね。他に店の雰囲気や好みのお酒があるかどうかなども、その時々に応じて考えればいいと思います」
オールラウンドに利用できる店はないと心得て、その時その時に合った店を選びましょう。
重金さんが、今回の取材のために選んでくれたのが、目黒区鷹番の「小倉」である。学芸大学駅近くに開店してまだ2年足らずという新しい店で、若い夫婦二人で切り盛りする店内は明るく清々しい雰囲気だ。
「タカハシさんが女性でまだ20代だとうかがったので、リラックスしてもらえるよう、個人経営のお店を選んだんですよ。こちらはご主人も女将も若いので話がしやすいでしょう。もちろん、味は私の折り紙付きです」
さらに、白ワインが用意されており、握りを小ぶりにするなど、女性好みの配慮がここそこに見受けられる。こうした同行者に合わせた細やかな店選びが、接待や宴席を成功させる秘訣なのかもしれない。とはいえ、席の数や値段などはネット上で一定調べられても、店の雰囲気やご主人の人柄などは、店に入ってみないとなかなか判断がつかないだろう。
「自分の足を使って店に行き、目と舌で店を経験しておくことが、店選びでは一番大切です。おそらく若い方なら、上司や取引先の人に連れて行ってもらうことが多いでしょう。それも含めて、自分の感性でお店を見極めておきましょう。行ったこともない店で接待するのは、あまりお勧めしません」
「自分の足で探さなきゃ」としぶる重金さんに無理をいって、いくつか接待に使える店の例とその選定ポイントをうかがった。アドバイスの通り、一度は訪れてから活用したい。
雰囲気も味も、ご主人の人柄もよい。しかし、財布を預かる身となれば、接待や宴席での予算オーバーは怖いところ。そんな時に安心なのが「おまかせ」である。「おまかせコース」がない場合でも、事前におつまみと握り全体での予算を伝え、お酒に余裕を持たせておけば、大幅なオーバーは避けられるだろう。
「予算をいって相談すれば、いろいろ教えてくれますよ。はじめて行くお店の場合、お寿司の"1人前"を基準して、それに何品つけるか、お酒はどうするのか、加算方式で考えるとよいでしょう。お客様の好きなものや苦手なものをあらかじめ伝えておくことも大切ですね」
しかし、寿司屋に来たなら、と「お好み」で握ってもらいたい人もいるだろう。そうなったら、どんどん加算されていくのを、はらはらしながら見守るほかないのだろうか。
「いやいや、これもあらかじめ予算を伝えておけば、職人さんから『そろそろ巻物にしますか』、『椀ものにしますか』と終了の合図を出してくれますよ。大切なのは、お店を味方につけておくことですね」
それでは「お好み」でお寿司のコースをどのように組み立てればいいのか。そのコツを伺った。
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