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三浦将Shoma Miura
株式会社チームダイナミクス 代表取締役・人材開発コンサルタント・エグゼクティブコーチ。 大学卒業後、大手広告代理店に入社。外資系企業に転身後、世界トップブランドのブランディング業務・ウェブセールス業務の日本総責任者を務める。 その後メンタルコーチとして転身し、元冬季オリンピック日本代表アスリートやベンチャー経営者、医療関係者などをはじめとした多くの人々へ向けコーチングを実践 英国立シェフィールド大学大学院修了(理学・経営学修士)。
http://www.teamdynamics.co.jp/
Chapter01ビジネスパーソンの「習慣」に関する現状は?
近年、ビジネスパーソンの中で「習慣」という言葉が注目されています。習慣というと、普段何気なく行っている些細なことと思われがちですが、その習慣こそがビジネスパフォーマンスの向上に大きく関係することをご存知でしょうか。
なぜ、習慣がそのような力を発揮するのか? 本特集では、その秘密を解き明かし、どうすれば習慣を身につけることができるのかについて詳しく解説していきたいと思います。
新年度がスタートし、自分自身で何かをスタートさせたいと思っている人や、もうワンランク上の自分に変わりたいと考えている人はもちろん、「勉強や運動がどうしても三日坊主になってしまう」という人も、ぜひ「習慣」について学んでいきましょう。
まずは、ビジネスパーソンを取り巻く"習慣の現状"を、アンケートで解き明かします。
- この2つの結果を見ると、多くの人が習慣を心がけていない、ということがわかります。ビジネスパフォーマンス向上のため習慣を身につけている人はごく少数のようです。
一方で、習慣を心がけていると回答した人は、どのような習慣を持っているのでしょうか? - 以上のように、多く見られたのが「水泳をする」「ジムに通う」などという身体のコンディションを整える習慣と、「早く出勤して◯◯を済ませておく」という一日のスタート時に関する習慣でした。
また、「睡眠時間はきちんと確保する」という人も複数見られました。
こういった習慣はなぜ、少数のビジネスパーソンでしか行われていないのか。その理由は、次のアンケート結果に現れています。 - ここでは、半数以上の人が、そもそも習慣に対して「頑張ったり、我慢しないと身につかない」と思っている、つまり辛いものであるという印象を持っているということがわかります。 さらに、習慣に関する悩みについても確認してみましょう。
- 多くの人が習慣に関して「三日坊主になってしまい続かない」「新しく何か始めることができない」という悩みを抱えていることがわかります。
Q4の回答とあわせて考えると、多くの人が「習慣を身につけることに心理的な障壁がある」と感じているようです。このようなネガティブな感情が、新たな習慣を阻んでいるのかもしれません。
ここまでアンケート結果から、ビジネスパーソンの多くが習慣を身につけたいと考えていながら、それを実現できていないという現状が推察できます。
それでは、習慣を身につけ「自分を変えたい」と思う人は、どのような行動を起こせばよいのでしょうか?
答えは簡単です。まずはたった1つ、すべての習慣のキーとなる「スイッチとなる習慣」を身につけるだけでいいのです。それを見つけることができれば、あなたの生活は抜本的に変わるはず。
スイッチとなる習慣が身につけば、「他の良い習慣」も自然と身につき、かつあなたの脳の力自体が向上していくのです。 そのためには、まず「習慣=苦しい、辛い」というイメージは捨ててください。キーワードは「快」。心地よいものでないと、習慣は続かないのです。
習慣力がつけば、あなたのビジネスパフォーマンスは確実に向上します。
その基本的な部分から、さっそく学んでいきましょう。
[アンケート出典]
マイナビニュース会員調査(ウェブ ログイン式)
有効回答数:300名
調査期間:2016年3月23日~3月24日