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俣野 成敏 氏(Narutoshi Matano)
1993年、シチズン時計(株)入社。30歳でリストラ候補になり一念発起、
33歳で約130 社のグループ現役最年少の役員に抜擢。2012年独立、私塾『プロ研』を創設。
主な著書に『プロフェッショナルサラリーマン』(プレジデント社)など
http://www.matano.asia/
Chapter01「企画力」に関するビジネスパーソンの現状は?
「企画」「発想」「アイデア」……これらの言葉に、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
企業のあり方や、個人のビジネスへの関わり方が変化しつつある昨今、これら「企画」をたてる力や発想、アイデアを生み出す力が、ビジネスパーソンにとってより不可欠となってきています。
このサイトをご覧になっている方の中にも「キャリアを重ねる中で、ビジネスに関するさまざまな企画やアイデアを求められる場面が増えてきた」という方が多いのではないのでしょうか。
企業がビジネスの業態を変えることも多い昨今、異動や業務内容の変化などから、どんな人であってもこれらの力がいつ必要になるかはわからないのです。
また、これらの力は単に「現在の自分の業務」に役立つだけでなく、あなた自身の考え方、生きていく上での「発想力」なども変えてくれる可能性を持ちます。
今回はそのような「企画力」を通し、これまでとは違うビジョンやスキルを身につけていきましょう。
まずは「企画力」に関する現状を、ビジネスパーソン300人のアンケートから確認してみましょう。
- 回答者の中で、企画やアイデアを業務上求められるという人は約4割。しかし、その中の3割、全体の1割強の人が「日常的にアイデアや企画を求められる」という状態にあることがわかります。
- およそ7割の人が、インターネット上から仕事のアイデアや企画を発想していることがわかります。紙媒体やテレビから得ているという人は全体の3~4割。 また実際に街を歩いて情報収集しているという人が2割ほど、次いでメールマガジンなど……という順番となりました。 また、その他の回答としては「専門誌や論文などを取り寄せている」「日常生活の中での閃きに頼る」という答えが挙がりました。
- 企画やアイデアに関する悩みでは、「独創的な企画を思いつくことができない」という悩みが一番多く見られました。また、情報収集の仕方や効率に関する悩みも多いということが、この結果からわかります。
- スマートフォンやメモ帳を活用したメモに関しては、複数の方から回答が挙がりました。自分なりのツールを活用している方も多いものの、一方で「効率のよい方法を知りたい」という声も回答の中に多く見られました。
上でもお話したように、アイデアや発想、企画を生み出す力は、今の時代を生きるビジネスパーソンにとって必要不可欠な力となっています。
業務上で企画やアイデア出しに悩んでいる人はもちろん、「自分には関係ないかも」と感じる人であっても、新たな発見や応用できる部分は多いはずです。
では「『企画力』がなぜ今求められているのか」ということから学んでいきましょう。
[アンケート出典 ]
マイナビニュース会員調査(ウェブ ログイン式)
有効回答数:300名
調査期間:2015年5月19日-5月20日