ページの本文へ

Chapter5 現状分析のための立体式整理法|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズをご利用ください。

行き詰ったら、「仕分け」で解決 問題解決のための思考整理法 行き詰ったら、「仕分け」で解決 問題解決のための思考整理法

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

1 2 3 4 5 6 7 8 9

前編 中編 後編

Chapter05現状分析のための立体式整理法

例えば、「今後のシニア市場の拡大を受けて、高齢者向けに健康関連の事業を検討したい」という案件があるとします。
よくあるのが、まずは情報収集として数々の情報を集めるのですが、いつまでたっても「高齢者向けの健康市場の実態」が見えてこない、というパターンです。アウトプットすべき項目を、初めに明確にしているにもかかわらず……です。
こういう場合の原因は「やみくもに情報収集している」、これに尽きます。重要なのは、情報はインプットしてから整理するのではなく、整理する「収納箱=仕組み」を作ってからインプットするということです。
そのための「収納箱の視点」は3つ。「(1)鳥の目」「(2)虫の目」「(3)魚の目」です。

現状分析のための立体式整理法イメージ01

(1)鳥の目……
鳥の目とは、鳥のように高い位置から全体を俯瞰して捉える視点です。
「木を見て森を見ず」という言葉の「森」に当たる部分で、「マクロ的視点」とも言えます。ビジネスの場合は経済環境、市場性、業界の構造などが該当します。
(2)虫の目……
虫の目とは、小さな虫のごとく地面のような低い位置にいるからこそできる、上空の鳥には見えないような細かいところを観る視点です。「木を見て森を見ず」なら「木」にあたる部分で、「ミクロ的視点」とも言えます。
ミクロ的視点は実行部隊の部下の担当で、リーダーは「鳥の目」だけでいい、そう思う人もいるかもしれません。
しかし、商品の機能面や価格面で差がつきにくくなった成熟社会では、些細な事で顧客が注目したり、離れたりする原因となります。
ですので、リーダーだとしてもこれら「虫の目」を把握しておくことが重要なのです。
ビジネスの場合は、顧客の特徴や購買決定プロセスなど、より具体的な状況把握がこれに該当します。
(3)魚の目……
「魚の目」とは、魚が目に見えない川の流れを体全体で感じ取るように、「トレンドがどの方向へ流れていくか」を読み取る視点です。 特にリーダーは、時代や市場の流れを読み、どんな方向に向かっていくのかを指し示さなくてはいけません。
また、どのタイミングでどんな決断をするかによって、大きく成果が変わってきます。
流れを読めればライバル企業に差をつけることも可能でしょう。そのため、「魚の目」が不可欠になってくるのです。

この3つの視点は、縦に2本の線を引き下記のように書き出していきましょう。

現状分析のための立体式整理法イメージ02

例えば、「日本におけるマクドナルドの現状」を例に考えてみると

(1)鳥の目・・・・・・
 飲食市場に多様性が求められてきている
 ハンバーガーチェーン市場の外にも手を伸ばしている
 特にコーヒーを中心とし、カフェチェーンやコンビニと競合する形で顧客獲得に動いている
(2)虫の目・・・・・・
 安い、便利といった従来の価値を引き続き提供している
 健康や居心地の良さといった「心理的価値」も重視している
(3)魚の目・・・・・・
 アメリカでは、ハンバーガーのオーダーメードサービスが開始
 健康志向の高い店が飲食市場では業績を伸ばしている
 ハンバーガーショップにも、「総合化」より「専門化」という流れが生まれている

このように分析できるでしょう。この3つに仕分けることでスピーディーに現状把握を行うことができるはずです。
この手法を、3方向からもれなく現状を把握できるという意味で「立体的整理法」と呼んでいます。
また、付箋に集めた資料からキーワードを抜書きし、3つに分けて貼っていきながら整理する方法もおすすめです。
なぜなら整理する情報は、得てしてその数が膨大になるからです。
この場合、視点によって付箋の色を分けるとよりわかりやすいでしょう。

次は、的はずれな発想を防ぐための思考整理法をご紹介します。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

前のページへ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 次のページへ

おすすめ

公開日:2015年11月4日

トナのたしなみ-実践編- トップ

オトナのたしなみ 基礎編

公私にわたり活かせる「たしなみ」術を、マナー編、教養編、HOW TO編、スポーツ編の4つのジャンルでご紹介します。「実践編」の前に基礎的な知識を身につけましょう。

ページの先頭へ