CHAPTER 8 「褒めて人の心を動かすための心理テクニック」|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズをご利用ください。

ビジネスに効く!実践心理テクニック

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CHAPTER 8 「褒めて人の心を動かすための心理テクニック」

褒められると嬉しいものですが、うまく褒められると「この人についていこう」「もっと頑張ろう」と行動まで変わるものです。そんな心を動かす褒め方について学びましょう。

心を動かす褒め方

Point1 他人と比較しない

部下には、他人との比較ではなく、その人自身の成長を褒めること。頑張りを認め、それをフィードバックしてもらえると、「ちゃんと見てくれている」と信頼感が高まり、「さらに頑張ろう」とモチベーションも上がります。

Point2 具体的に褒める

社外の人に対しては、具体的に褒めると良いでしょう。難しく考えず、「すてきなオフィスですね」などでOK。ただし、服装や身体的特徴を褒めるのは避けた方が無難です。最後は必ず、さりげなく「今日はとても有意義な時間でした」「お話聞けてよかったです」と言うと親近効果は高まります。

Point3 シンプルに伝える

上司や上の立場の人には、「私」を主語にした「アイメッセージ」で、シンプルに。理論的だと上から目線のように聞こえます。「尊敬してます」「課長のプレゼン、感激しました」などのほか、「教えてください」「参考にさせてください」も褒め言葉と同じ効果になります。

Point4 女性は内面を重視

女性は内面を重視

男性から女性には、内面的なことを褒めるに限ります。「分かりやすい説明でありがとうございます」「話しやすいので、いっぱい話してしまいます」など。逆に、女性から男性にはどんなことでもOK。

褒めることは好意を与えていることですから、「好意の返報性」で相手も好意を返してくれる可能性が高まり、人間関係がうまくいきます。

また、褒めることによってプラスのラベリングが行われ、その通りに能力もアップするという「ラベリング効果」、期待された人ほどその通りの結果を出せるという「ピグマリオン効果」も期待できます。

「ピグマリオン効果」とは?

教師の期待によって、学習者の成績が向上したという実験結果から、人は期待されることによって、その通りの結果が出せる傾向がある、という心理的行動の一つ。

「ピグマリオン効果」によって部下を伸ばしたいと思うなら、自分を洗脳するくらいに「こいつは伸びる」と思うことが大切です。

Case1仕事ができない部下を褒める

アドバイス

どんな人にも何かしらいい点はあるものです。少し俯瞰して、まずは仕事以外のことを褒めて気遣ってあげましょう。そして、相対評価ではなく、過去と比べて少しでも変化した部分があれば、そこを褒める。「自分は成長しているんだ」という気づきは自信につながり、「これからも努力を続ければ、自分はもっと成長できるはず」という自己効力感が高まるので、仕事への意欲もアップするはずです。

例:心を動かす叱り方

・「今朝の君、なんかシャキッとしているね」
・「君はこの3か月間で、ずいぶん電話応対がうまくなったね」

Case2年上の部下を褒める

アドバイス

上司に対する褒め方と基本的には同じです。部下の場合には、「こういう部分を尊敬しています」と限定して言うのがいいでしょう。仕事以外でも、「中学生のお子さんがいるんですね。うちはまだ小さいので、子育てについて教えてほしいです」などもいいですね。

心を動かす叱り方

「さすが。やっぱり○○さんみたいに経験があると違いますね」

Case3部下に自信を持たせたい時

アドバイス

部下に自信を持たせたい時

「お前にはこういういいところがある」「これは貴重だ」と、長所を挙げて褒めます。「あいさつが気持ちいい」「素直なところがいい」など、いろいろな要素を提示してあげるのです。

自信がない人というのは、自分自身に対するセルフイメージが低い人です。そんな部下の能力を伸ばそうと思ったら、まずセルフイメージを高めてあげることが大切で、セルフイメージを高めるためには、褒めることが一番なのです。

また、心理学には「ラベリング理論」 「ピグマリオン効果」のほかにも、「自己成就的予言」という用語があり、「こうあってほしい」という期待をかけることが、まさに予言としての効果を発揮し、将来的にその予言がかなってしまう、という現象を指します。褒めるだけでなく、実際に大きな期待をかけてやると、必ずその期待に応えてくれるはずです。

ただ、期待をかける場合は、心から期待しなければなりません。口で褒めていても、心の中では「お前には無理だろう」などと思っていると、人はネガティブなほうに敏感に反応してしまうからです。

例:心を動かす叱り方

・「君のあいさつは気持ちいいね」
・「君ならできると期待しているよ」

Case4顧客満足度を上げたい時

アドバイス

よく使われる「あなただけ特別に」は、営業がやると逆に信頼性を失くします。「えこひいきをする人だから、自分よりももっとサービスしてもらっている人がいるはず」と思われてしまうのです。「あなただけ」は、「10年来のお付き合いなので」など根拠があって、連発しなければ効果的になりますが、褒めるのならば、顧客の素晴らしい点を褒めたほうが賢明です。

心を動かす叱り方

・「○○さんとお話しするといつも勉強になります」
・「普通はこんなことしないのですが、今月はずいぶん買っていただきましたので、こちらもお付けいたします。ほかの方には言わないようにしてくださいね」

次ページでは、褒められる時、叱られる時のリアクションテクニックを学びます。 そして先生おすすめの書籍もご紹介します。

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