ページの本文へ

キャッシュレスで何が変わるのか・Chapter9:キャッシュレス事情のまとめと展望|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズをご利用ください。

変わり始める“お金”のスタイル キャッシュレスで何が変わるのか

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 前編
  • 中編
  • 後編

Chapter9キャッシュレス事情のまとめと展望

経済産業省の「キャッシュレス・ビジョン」では、人手不足への対応や生産性向上が求められる現在の日本企業にとって、キャッシュレス化がきわめて重要であることを再三指摘しています。

キャッシュレス化は、ただ単に利用者にとって支払いの利便性を高めたり、実店舗でレジ業務の効率化をもたらしたりするだけのものではありません。Chapter7のデータ利活用やChapter8の物流・商流・金流スマート化などをきっかけに、従来存在しなかった産業を生む可能性を持ち、経済の活性化にも効果があるものと考えられます。とりわけ、キャッシュレスがこれまで夢にも想像しなかったような斬新な産業を生み出す可能性については、Chapter7でも触れたように海老原氏は大きな期待を寄せています。

「そのためにも、キャッシュレス決済に対応する店舗が少ないという現状のボトルネックを解消し、かつ消費者の間にキャッシュレス決済に理解・リテラシーを深めてもらうことが重要です」と海老原氏は強調します。

「まず店舗に対しては、初期コストや手数料問題の改善など導入しやすい環境整備を進めながら、キャッシュレスがレジ業務の効率化だけでなく消費者の購買単価上昇、消費者へのマーケティング機会増加、資金管理の効率性向上といった多くのメリットにつながることを理解していただく。一方の消費者に対しては、キャッシュレスが利便性も安心感も高い支払い方法であり、ポイント付与や個人に応じたサービス提案などインセンティブがあること、個人情報などデータ利活用には万全のセキュリティ対策が施されることなどを周知する。そのうえで、社会全体でキャッシュレス推進の風潮をつくり出すことが大切だと思います」(海老原氏)。

その風潮づくりにつながる周知・普及の取り組みに関しては、福岡市の事例があります。
福岡市が長い期間をかけて、LINE、Origami、楽天などさまざまな事業者と共同でキャッシュレス実証実験を行っています。博物館・美術館・動植物園などの公共施設に加えて、福岡名物の屋台や商業施設・商店街、タクシー、駐輪場など多彩な場所でキャッシュレス支払いができるようにする取り組みです。

「キャッシュレス・ビジョン」では議論の複雑化を避けるためBtoC(企業と個人間のやりとり)やCtoC(個人間のやり取り)といった一般消費者に身近な部分を扱っていますが、今後はキャッシュレス推進協議会でBtoB(企業間のやり取り)、さらにはGtoC(税金支払いなど個人と政府・自治体間のやり取り)についてもターゲットにしていく予定です。ちなみに協議会には、自治体会員として福岡市も参加しています。

キャッシュレス社会のスコープ 出展:キャッシュレス検討会事務局資料(第6回、一部改変)

キャッシュレス社会のスコープ
出展:キャッシュレス検討会事務局資料(第6回、一部改変)

最後に、今後のキャッシュレス推進のスピードについて海老原氏に伺いました。海老原氏は「個人的には」と前置きしたうえで、「あまり急進的に進めるのではなく、いろいろな立場の方のコンセンサスを得ながら、じっくり進めていくのがいいと思います」と語りました。

欧米やアジアのキャッシュレス先進国に比べ、キャッシュレス決済比率がまだまだ低い日本。しかしすでに消費者側はクレジットカード・デビットカード・電子マネー・ポイントカードなど多くのキャッシュレス決済手段を他の国と比べても多く所有しており、いってみれば「ただ使っていないだけ」ともいえる状況です。

それだけに、使える場所が増えて、キャッシュレスの意義が浸透すれば、今後の大きな伸びが期待できるとも考えられます。海外からたくさんのインバウンドがやってくる2019年ラグビー・ワールドカップ、2020年東京オリンピック・パラリンピック、さらには2025年の大阪・関西万博といった国際的大イベントを、そのホップ・ステップ・ジャンプのきっかけにできるか。民間のさまざまなプレイヤーや政府・行政、そして消費者の動向が注目されます。

PointInfinity マルチ決済ゲートウェイのご紹介

アジアで25施設、8,000店舗で実績あるキャッシュレス決済システム「O-Link (※)」と「PointInfinity」を連携し、ポイント管理とマルチ決済を実現します。

(※) O-Linkは、TURN CLOUD TECHNOLOGY SERVICES INC.の商標です。

PointInfinity マルチ決済ゲートウェイの詳細はこちら

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
公開日:2019年3月15日

おすすめ

ページの先頭へ