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デジタルトランスフォーメーションの基礎知識・Chapter3:ビジネスに大きな変革をもたらしたDXの体現者|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズをご利用ください。

最新技術で付加価値を生み未来を生き抜く デジタルトランスフォーメーションの基礎知識

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Chapter3ビジネスに大きな変革をもたらしたDXの体現者

最近、ニュースなどでしばしば「GAFA」という言葉を聞くようになりました。GAFAはGoogle、Apple、Facebook、Amazonの4企業の頭文字を取った略語で、世界を席巻するプラットフォーマーの代表格として知られています。

このGAFAに、Uber、Airbnb、Netflixなども加え、革新的なサービスを生み出すディスラプター(創造的破壊者)の存在が今注目されています。

こうしたディスラプターは、デジタル技術を使って新しいビジネスモデルを生み出し、グローバルに利用されるプラットフォームを創出したという点で、DXを体現した先駆者であるといえます。

DXを起こすと聞くと、すぐにこれらの大規模な事例を思い浮かべる人が多いことでしょう。もちろんそれはそれで当然のことです。しかし彼らの存在こそがDXの唯一の成功例なのだと考えてしまったら、おそらくほとんどの企業経営者が……そしてその会社の社員たちも……とてつもなく高いハードルにめまいを覚え、尻込みしてしまうに違いありません。

はたして、すべての企業がGAFAのような世界的ディスラプターをめざすべきなのでしょうか?

すべての企業がディスラプターをめざす必要はない

結論からいえば、その必要はありません。大志を抱くことは重要ですが、現状とあまりに乖離した壮大なビジョンだけを打ち出しても、結局は手をこまねいて何も実行できず、萎縮してしまうのがオチです。

そもそもディスラプターとは何か、というところから考えれば、自社の規模に合った“創造的破壊”の現実的な姿が見えてくることでしょう。

ディスラプターの多くに共通しているのは、本来の事業分野を飛び越えた業態の創出にチャレンジしたという点です。たとえばAmazonは、今でこそ多彩なジャンルを手がけるIT企業としてのイメージが強くなっていますが、もともとは創業者が自宅のガレージでスタートしたオンライン書店でした。反対にUberは、ITエンジニアの会社がタクシー・ハイヤー業界に乗り込むことで今日の隆盛を築き上げています。ほかにも、自社のそもそもの本業で蓄積したデータやノウハウを他の分野に応用し、成功している事例が山ほどあります。

そう考えると、世界的ディスラプターをめざすかどうかは別として、今後はあらゆる企業が本来の事業分野から飛び出し、業態を広げていく、その意味での“創造的破壊”のマインドは重要になると考えられます。

分野を超えた取り組みを妨げるもの

現在はさまざまな業界で、分野を超えた取り組みが進められています。ITと直接関係のなさそうな分野の企業であっても、Chapter2で紹介した4つのキーワードに代表されるデジタル技術の導入やIT知識の蓄積、IT人材の獲得・育成によって、本来の事業分野を飛び出した新しい仕事の確立は十分に可能なのです。

たとえば、日本ではITシステムのベンダー企業とそこにシステム開発を委託するユーザー企業の固着した関係が複雑な課題を呼び起こしているとの指摘があります。

既存システムの問題点 出展:「DXに向けた研究会 一般社団法人日本情報システム・ユーザー境界説明資料」

既存システムの問題点
出展:「DXに向けた研究会 一般社団法人日本情報システム・ユーザー境界説明資料」

ユーザー企業はシステム開発を一から十までベンダーに任せっきりで、自社のシステムがどのようになっているかまったく知らないという現象が多くの企業で見られます。そこには「餅は餅屋」という発想に由来する日本の商習慣の影響もあるのでしょうが、デジタル技術をあらゆる企業が手軽に活用できるようになった現在、ユーザー企業も積極的に自社のシステム開発に関わっていくことができますし、DXの実現に向けて関わっていくことが求められています。

そして、自社のITリテラシーやノウハウを高めることができれば、デジタル技術を活用して本来の業態を飛び越えた事業分野の開拓も可能になるでしょう。

規模の小さな企業であっても自社のリソースをアピール可能

たとえば、自らがディスラプターをダイレクトにめざすのではなく、まずは自社が持っている製品やサービスといったリソースを、ディスラプターが提供しているプラットフォームで活用するという方法が考えられます。

ディスラプターが展開する「クラウド」「モビリティ」「ビッグデータ/アナリティクス」「ソーシャル技術」のプラットフォームは、規模が小さな企業であっても、また地理的に不便な地域に立地する企業であっても、簡単に利用できます。そうしたプラットフォームを使えば、自社のリソースをグローバルにアピールすることが可能です。このようにディスラプターをうまく利用しつつ今あるリソースを最大限活用することから始め、将来的に自らがディスラプターになるチャンスを伺っていくという取り組み方もあるわけです。

とはいえ、ただでさえ人手不足の昨今、とりわけ中小企業においてはIT人材の確保が困難であることも事実です。そこで、DX推進の経営戦略をもとに、IT人材の採用計画や育成を盛り込んだDX戦略を策定することも重要になってくると思われます。この点については中編でも解説します。

DXに関する概要を一通り見てきたところで、中編では実際にDXを進める際の課題について説明していきます。

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公開日:2019年5月29日

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