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Chapter9 スマートマシンはどのような世界を実現するか|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズをご利用ください。

クラウドとは? IoTって何? ビジネスリーダーが把握すべき最新ITトレンド

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Chapter9スマートマシンはどのような世界を実現するか

今後、ロボットや自動走行車、ドローンといった「スマートマシン」が、私たちの日常で使われるようになるといわれています。それでは、スマートマシンとは一体何なのでしょうか。

IT分野の調査会社として著名なガートナー社は、2013年発表のレポートで「スマートマシンとは、自律的に行動し、知能と自己学習機能を備え、状況に応じて自らが判断して適応し、 これまで人間にしかできないと思われていた作業を実行する電子機械」であると定義しています。

ここで重要なのが「自律的に行動する」という点です。これまでも、決められたやり方をその通り確実にこなすという「自動化」への取り組みは進められてきました。 しかし、自分で学習し、独自にルールを作って仮説検証し、状況を把握して最適な方法を選択・判断して実行する「自律化」は夢の話でした。それがまさに実現しようとしているのです。

スマートマシンの実現を支えるのが、自然言語処理や機械学習といった人工知能、知識の源泉となるビッグデータ、膨大なデータを蓄積・処理するクラウド、状況を把握するセンサーといった数々のテクノロジーです。

実際のスマートマシンには、どのようなものがあるでしょうか。前述のガートナー社のトム・オースティン氏は、スマートマシンを「Movers(移動するもの)」「Sages(賢者)」「Doers(行動するもの)」の3つに分類しています。

Moversにあたるのが、倉庫用ロボット、自動走行車、配送用無人ヘリコプター(ドローン)などです。 一方、音声で質問すると天気やスケジュールを教えてくれるバーチャルアシスタントや、検査データから適切な診断を助言してくれるアドバイザーなどはSagesです。 そしてDoersは、工場内で人と並んで働く協働ロボット、災害救助ロボット、人型介護ロボットなどです。

スマートマシンとして注目を集める自動走行車

これらのスマートマシンの中でも、実現されれば生活への影響がとくに大きいのが「自動走行車」でしょう。自動走行車とは、人が運転をしなくても目的地まで安全に人やモノを運んでくれる車のこと。 自動車メーカーだけでなく、GoogleやAppleなどのIT企業も自動走行車の開発を進めており、実用化に向けた公道での実証実験も始まっています。

自動走行車は、車内にさまざまなセンサーを搭載して、周囲の状況をリアルタイムに把握し、人工知能によってその時々で最適な判断を下しながら、エンジンやブレーキ、ステアリングといった機器を制御します。 なお、一部メーカーは「自動運転」機能を搭載した車を既に販売していますが、それらはあくまでドライバーの運転を支援する機能であり、完全な自動運転ではありません。 しかし、数年後にはドライバーを不要とする完全な自動走行車が実用化されることでしょう。

スマートマシンとして注目を集める自動走行車

自動走行車はドライバーの過失による事故をなくし、交通事故を大幅に減らすことが期待されています。 さらに、自動走行車がインターネットを介してクラウドにつながれば、渋滞や工事の有無などの道路状況を把握し、最適な経路を自ら判断して目的地に向かうことも可能になるでしょう。

また、自動走行車同士が情報を共有し、連携しながら運転するようになれば、速度や経路をお互いに調整することで、渋滞が解消されることも考えられます。 このように、自動走行車は運転を自動化するだけでなく、私たちの車を使う生活自体を便利にしてくれるはずです。

さまざまなスマートマシンは、2つのことを実現しようとしています。ひとつは「人間にしかできなかったこと」代替し、効率化すること。もうひとつは「人間にはできなかったこと」を可能にし、人間の能力を拡張することです。

たとえば、障がい者や高齢者の筋力や認知能力を補完し、日常生活を快適なものにしたり、言葉の異なる人同士がリアルタイムで対話したりして、意思疎通を図ることができる世界が、近い将来に実現するでしょう。

もっとも、「人間にしかできない」と考えられていた仕事を、低コストでミスなく効率よくこなせる機械が出現したら、これまでの職業がなくなってしまうかもしれません。 しかし、それらを上手く使いこなし、「人間にはできなかったこと」ができるようになれば、人々の生活はますます豊かで快適になるでしょう。まさに人間の知恵が求められているのです。

まとめ

全9Chapterにわたって、最新ITトレンドについて解説してきました。本特集で取り上げた「クラウド」「ウェアラブル」「IoT」「ビッグデータ」「人工知能」「スマートマシン」といった各キーワードが、独立して存在しているのではなく、お互いにつながり合っていることがおわかりいただけたかと思います。 Chapter 2で紹介した以下の図の真意も改めて理解頂けたのではないでしょうか?

最新ITトレンドの全体像と各ワードの関係性を表した図

このように体系的にITトレンドを把握していけば、今後、また新しいキーワードが出てきたときも、既存の知識と組み合わせて簡単に理解できるはずです。 今回身につけた最新ITトレンドの知識を、ぜひビジネスでITを活かす術を考えるきっかけにしてみてください。

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公開日:2016年10月24日

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