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G空間社会はなにを変えるのか・Chapter2:G空間社会が進みつつある理由|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズをご利用ください。

ロボットと人の未来、正しい知識で「RPA」を使いこなし「働き方改革」を加速する

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Chapter2RPAとこれまでの「ITシステム」との違い

前項で、「RPA」とは「人間の代わりに作業を行うソフトウェアを使って、業務を代替、代行していく取り組み」であると述べました。しかし、多くの企業では既に何らかの形で「ソフトウェア」を利用して業務を行っているのではないでしょうか。ここでは、これまで企業に導入されたシステムとRPAとの違いについて考えてみたいと思います。

これまで企業は、さまざまな技術革新を取り入れることで、業務の効率化や高度化を図ってきました。例えば、製造業においては、工場の生産ラインにさまざまな機械を導入することで、組み立てや検品の効率を上げ、精度を高めてきました。今、工場で「産業用ロボット」が部品の組み立てをする光景は極めて普通のものとなっています。

RPAとこれまでの「ITシステム」との違い

では次に、一般的なオフィスに目を向けてみましょう。オフィスには「パソコン」「携帯電話」「インターネット」などが次々と導入され、もはや「これらがなかった時には、どうやって仕事をしていたのか」と感じられるほどに普及しています。

  • ・メールやチャットを使って仕事の関係者とコミュニケーションする
  • ・Excelのような表計算ソフトを使って、見積もり作成や予実管理をする
  • ・ワークフローアプリケーションで、休暇申請や決裁の承認をする

いくつか例を挙げてみましたが、企業にITシステムとネットワークが普及して以降、こうした仕事の進め方も珍しいものではなくなっています。

しかし、ここで考えてほしいポイントがあります。今挙げた例における「IT」はいずれも電話や紙の延長線上にある「道具」として使われており、その道具を使って作業をしているのは、あくまでも「人間」です。改めて、その作業プロセスを十分に洗い出してみると、「この部分は、わざわざ人間がやらなくても、システムで自動的に処理できるのでは?」と思い当たるものが出てくるのではないでしょうか。

RPAでは、これまで人が手作業でやっていた業務をソフトウェアに代行してもらえる環境の実現をめざします。産業用ロボットが工場で人の代わりに組み立て作業を行うように、RPAでは、オフィスワーカーが行っている業務の一部をソフトウェア的な「ロボット」に代行してもらうというわけです。

これまでの「IT活用」とRPAの違い

もしかすると「自動でデータを集計してくれるExcelのマクロみたいなもの?」とか「いろんなSNSを巡回して、自社製品に関する発言を集めてくれるツールを使っているけれど、あれもRPAなの?」と思われた方もいるかもしれません。実は、その理解で半分くらいは合っています。そうしたものを「RPA的」と呼んでも、必ずしも間違いではありません。

残り半分は、そのツールが自動化できる「業務範囲の広さ」や、その取り組みが企業の「正式な業務プロセスの一部」として運用されているかといった要素に関係してきます。

例えば、データ処理などを自動化してくれる「Excelマクロ」を例に考えてみましょう。そのマクロは、ほとんどの場合「Excelで行う特定の業務」にしか使えません。さらに、そうしたマクロは「部内のPCに詳しい人が、自分たちの作業を効率化するために作ったもの」で、会社の正式な業務として開発、運用されているものではないのではないでしょうか。そうであれば、業務の進め方が変わったり、開発者が異動でいなくなってしまったりすると、マクロそのものが使えなくなってしまうリスクもあります。

RPAを実現するツールには、それぞれに機能的な特長があります。しかし、多くの製品では、設定したルールに従ってWindowsのようなOS上でのアプリケーション操作を「代行」できるようになっており、適用範囲は特定のアプリケーションに限定されません。さらに、作成したロボット(プログラム)を統合的に管理できる仕組みも用意されていることが多く、部署間での横展開や、業務内容の変化に伴う修正、機能の改善なども視野に入れた運用を行うことが可能です。

企業によっては、RPAツールによるロボットを「PC作業を行う仮想的な従業員」として管理するところも現れています。RPAのロボットは「デジタルレイバー(仮想知的労働者)」と表現されることがありますが、こうした企業ではまさに、人と同じような「知的労働者」としてロボットを活用していこうとしているのです。

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公開日:2018年3月5日

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