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G空間社会はなにを変えるのか・Chapter7:Society 5.0とG空間情報|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズをご利用ください。

ロボットと人の未来、正しい知識で「RPA」を使いこなし「働き方改革」を加速する

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Chapter7RPA導入をスムーズに進めるための下準備

企業がRPAを導入するにあたり、必要な「準備」には、どのようなものがあるのでしょうか。

RPAツールは、従来の一般的なITシステムと比較して「導入が容易」だと言われます。その理由のひとつは、導入にあたって、既存のIT環境を入れ替えたり、大きく改修したりする必要がない点です。これまで説明してきたように、RPAツールが持つ基本機能は「人間がPC上で行っている定型の作業を代わりに行う」ことです。つまり、人がPCで行っている作業であれば、ロボットに同じようにやらせることができます。一般的なPC操作や項目チェックのような単純作業については、プログラム言語による開発作業を行わずに実現できます。

RPA導入をスムーズに進めるための下準備

図:RPAの特徴

RPAツールを取り扱っているベンダーは、導入を検討している企業に試用の機会を提供しているケースが多く、また海外ベンダー製のツールについては「試用版」の入手が可能なものもあります。ですので「自社の業務はロボットで自動化できるのだろうか」と思っているのであれば、まずは「試しに使ってみる」のが早道です。

まずは、特定のスタッフや部署で行っている業務に絞って、ロボットによる自動化を試し、そこで得られた効果(時間の削減、処理件数の増加、品質の向上など)を土台にして、導入範囲や規模を段階的に広げていくという進め方が基本になります。

業務をロボットに任せるための下準備として必要となるのは「今行っている業務の棚卸し」です。これには「どんな業務を行っているのか」「その業務はどのような作業から構成されているか」「その作業にはどのようなルールがあるか」「業務全体と個々の作業に、どのくらいの時間(コスト)がかかっているか」の洗い出しが含まれます。

「そこまでやらなければいけないの?」と思うかもしれませんが、これはRPA導入のためだけに必要な作業というわけでなく、企業が「生産性」を管理していくための初歩的な手法です。こうした業務の棚卸しや作業の洗い出しをすることで、プロセスの改善や、担当者が変わった際の引継などが効率的に進められます。「どの作業をロボットにやらせるか」の判断や「結果としてどれだけの効果が出たか」の定量的な指標の算出も可能になります。

そのほかに、導入の初期段階で考えることとしては「どのツールを使うか」「どんなパートナーを選ぶか」といったことがあるでしょう。

現在、市場で提供されているRPAツールは価格帯も提供形態もさまざまです。たとえばデスクトップPC単体で数十万円程度から導入できる製品もあれば、より大規模な活用を前提に高度なロボット管理機能、他システムとの連携機能を備えた数千万円規模のツールもあります。提供形態についても、オンプレミスでの運用が前提のもの、クラウドから利用でき、期間単位や使用量ベースの課金体系となっているものなど極めて多岐にわたります。

RPAツールに限ったことではありませんが、導入に当たっては「やりたいことが実現できる機能があるか」「導入時と運用時を合わせたコストが、その間に得られる効果と見合うか」「将来的に規模や適用範囲を拡大する場合に対応が可能か」といった観点で比較検討が必要です。

特にRPAツールの場合、特定の部門での導入がうまくいったときに、その成果を他部門にも広く横展開することで、より効果的に稼働することができます。大規模企業であれば、それを前提とした機能選定や費用対効果の見積もりを行うべきでしょう。一方で、横展開の範囲が限られる規模の企業であれば、場合によってはデスクトップ単位での導入が容易なものや、クラウドサービスとして従量課金で利用できる製品のほうが、結果的に導入効果が高くなるケースも考えられます。

また「パートナー」の選定についてですが、現在、RPAツールについては同じ製品を利用しながら、自社が得意とする業界や業務に特化した導入運用のノウハウを付加価値として提供する企業(VAR)も増えています。業務の一部をロボットに代行させるというのは、従来のBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)に近い取り組みであるとも言えます。その意味で、自社が属する業界の業務に精通したパートナーを選ぶというのも、ひとつのやり方です。

パートナー選びについては、RPAの「運用」フェーズとも深く関連してきます。運用のポイントについては次項で触れます。

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公開日:2018年4月20日

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