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3ページ目|第1回 リーダーは「挫折力」を身につけよ|冨山和彦の「挫折力」と強いリーダーの条件|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズをご利用ください。

冨山和彦の「挫折力」と強いリーダーの条件
第1回 リーダーは「挫折力」を身につけよ

挫折力を磨く4つのポイントを心がけよ

<ポイント1> なるべく早いうちから失敗による挫折を体験せよ

すでに順風満帆な人生を歩み、社会的な地位も得ているという人には辛い話ですが、歳を重ねた後の人生の円熟期に突然襲われる挫折は、非常にダメ―ジが大きいものです。失敗の経験も挫折への心構えもなく過ごしてきてしまったことにより、挫折への耐性ができていないからです。それに比べて、部長・課長等の中間管理職で経験する挫折は、まだ身軽に受け入れることができるはずです。だからこそ、リスクを厭わずに何にでも挑戦して、挫折力を鍛えておくべきです。運動と同じように、繰り返すことでストレス耐性ができ、少々のことではへこたれることのない、打たれ強い人間に成長することができます。

<ポイント2> 成功と失敗は表裏一体のものと思うべし

成功と失敗は表裏一体のものと思うべし
成功と失敗は表裏一体のものと思うべし

成功者と呼ばれる人は、失敗を乗り越えたからこそ成功したのです。今はどん底でも必ず成功のチャンスはやってくるものと思い、日頃から準備を怠らないことです。左遷された先で経営のイロハを勉強でき、その後の人生にとても役立てることができたとか、初期に失敗したことで、その事業から手を引き、大きな損害を出さすに済んだとか、失敗を糧にした人の話は、数え切れないほどあります。もし、あなたが今、不遇の部署、不遇の仕事についていると感じているなら、それはある面でチャンスなのかもしれません。今の仕事は、将来自分がしたいと思う仕事の糧となると考え、思いきってやってみましょう。仮に失敗して飛ばされても、その経験から挫折力が身につくと思えば結果オーライだし、結果が出れば、それはそれで自分の評価に繋がります。要は考え方次第。逆境こそ、挫折力を鍛える学校なのです。

<ポイント3> 常に謙虚であれ

世の中にはどうしても理不尽なことが多いのが常ですが、それも謙虚に受けとめるべきです。不合理は減らせても理不尽なことは減らすことはできません。謙虚に受けとめるということは、決して諦めるということでありません。人間の多種多様で、人それぞれに個性があります。それなのに、周りを見て横並びにこだわろうとするから、悩んだり、落ち込んだりするのです。理不尽なことにいちいち気を揉むのではなく、一歩引いて謙虚になることで、自分自身がどう対処したらいいかを考えたり、そういった対処をするために自分の能力や個性を磨くことの方が大切です。他人は他人、自分は自分と受けとめ、自分を磨くことに力を注ぎましょう。

<ポイント4> どんな環境の変化にも冷静に判断し行動せよ

これからの社会は想定外のことがどんどん起こるようになるでしょう。そのときに右往左往して流されることなく、冷静に状況を判断してから、行動することが重要です。大きな変革が起これば起こるほど、挫折力を発揮するチャンスになると心得ておきましょう。

これからのビジネスシーンで求められるリーダーは、失敗を恐れずに決断し、果敢にチャレンジしていくことが求められています。そして、そのために必要となる資質が「挫折力」であることをここまで考察してきました。「挫折力」を身につけることは、答えのない時代を生き抜く強いリーダーになるための、欠かせない条件の一つだと私は提言します。

挫折力は、人生のチャンスを拡大させる

今の時代、自分が思い描いていたイメージ通り物事が運んでいるビジネスパーソンはどれだけいるでしょうか。5年先、10年先の自分や会社がどうなっているのか、予測するのは難しくなってきました。せっかく築いてきたものがあっという間に崩れてしまうことだって有り得るのです。それを嘆き、諦めてしまうか、そこから立ち直り、もう一度陽の当たる場所に戻るために奮起するか。そんなとき「挫折力」を身に付けた人なら、不遇の時代を耐え忍び、いつか来るチャンスのために自分を磨いておくことができます。人生の中で、どのようなことがあってもチャンスは訪れるのです。ただ嘆き、腐ってしまった人は、そうした準備を怠っているために、いつかくる復活のチャンスも活かすことができません。

私は東大卒業と司法試験合格という2つの肩書きをもち、世にいうエリートコースを歩んできた人間と思われがちですが、実は司法試験を3度も挑戦しています。人生の中でこれほど勉強したことがないくらいの猛勉強をして挑んだ2度目の司法試験に失敗したときは、かなりの打撃を受けました。また、就職した会社でも絶頂の極みから一転して地方への出向という憂き目を見ました。これらの経験は、当時の若い私にとって大きな挫折でしたが、今、振り返ると、私の成長の糧になっていると心から思っています。もしも、挫折を経験することがなかったら、空虚なエリート意識をもった世間知らずの人間になっていたに違いないからです。挫折力とは、失敗することによって人を成長させ、答えは決して一つではなく、別の方法があることを自らの経験から導ける力なのです。そして、今それがリーダーに求められています。

これからのビジネスシーンで求められるリーダーは、失敗を恐れずに決断し、果敢にチャレンジしていくことが求められています。そして、そのために必要となる資質が「挫折力」であることをここまで考察してきました。「挫折力」を身につけることは、答えのない時代を生き抜く強いリーダーになるための、欠かせない条件の一つだと私は提言します。

次回

第2回   リーダーは「ストレス耐性」を強化せよ

次回のキーワードは「ストレス耐性」です。ストレス耐性とは、挫折に負けず、次なるチャレンジに向かうためのリーダーに欠かせない資質。ビジネスで失敗したときに、ストレス耐性があれば冷静に分析し、ピンチをチャンスに変えることができます。そんなピンチに強いリーダーになるためのノウハウを、冨山先生の独自のリーダー論を元にご紹介します。

※プロフィールや記事など、掲載内容は取材時点のものです。現在と内容が異なる場合があります。

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