CostProducerインタビュー記事(日刊工業新聞BusinessLine掲載)

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製造業向け原価ソリューション

日立ソリューションズ

原材料費の高騰や、目まぐるしい需要変動などの事業環境の激変により、収益確保のための原価企画への期待が高まっている。しかし、その実態はExcelベースのデータ集計に追われる業務となっており、原価企画による収益メリットが判然としないまま、現場の負荷軽減ニーズばかりが先行してきた。
そしていま、日立ソリューションズがまったく新しい概念の原価企画パッケージ「CostProducer Ver3」を世に送り出す。厳しい経営環境でも勝ち抜けるよう、利益計画の策定から現場活動の支援に至るまで、原価企画の業務プロセス全般に対応したフレームワークとして機能する。 新たな局面を迎えた原価企画の取り組みに対し、「CostProducer Ver3」はどう応えてくれるのか。同社の製品開発チームに聞いてみた。

製造業を中心に多くの企業が原価企画に取り組んでいますが、思うように効果が上がっていない側面もあります。どこに問題があるのでしょうか。

原価企画パッケージ CostProducer インタビュー

第2産業・流通システム事業部
第3システム本部 第1システム部
 ユニットリーダ 福手健二 氏

 原価企画に取り組む企業の多くが、Excel(表計算ソフト)ベースの資料で対応しています。各部署で作成された資料に基づいて、原価企画の担当者がレポートを作成し部門責任者に提出する形を採っています。各部署がそれぞれ資料を作成するので、データの分散が発生してしまい、必要な情報を必要なときに引き出せない使い勝手の悪さがあります。

 またレポートを分析した結果、原価を低減できる可能性が見つかったとしても、関連部署との調整に時間を費やすため意思決定に時間がかかり、かえって業務が非効率になっていることが主な要因として挙げられます。つまり、目に見えた効果がなかなか出ないのは、原価企画を強力に推進する業務プロセスが確立していないことに起因しています。

 原価企画によって収益改善を果たすには、業務プロセスを効率良くし、多様な情報をデータベース化しノウハウを蓄積することで、いかに新たな価値を産み出せるか、現状の「データ集計中心」から「価値創造中心」の業務プロセスへ移行できるかがポイントになります。


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原価企画を効率的に実行し、かつ実効性をあげるためにはどうすればよいのでしょうか。

 原価企画は販売予定数と製品価値に基づき予定販売価格を定めた上で、販売価格から目標利益を差し引くことで目標原価をはじき出して、現場の収益改善活動に落とし込むコストマネジメント手法を言います。

 これに対して、多くの企業で行われている原価企画の取り組みは、利益計画から目標原価は設定されるものの、販売計画差異や製造原価差異がフィードバックされず「目標原価通りに造れなくて当たり前」となっているのが実態です。

 この問題に対処するために、わたしどもが開発した「CostProducer Ver3」は、経営サイドが決定した利益計画に基づき目標原価を設定し、現場は決められた目標値を達成するために、具体的な収益改善活動を実行するというPDCAサイクルを標準業務プロセスとして機能実装しました。

 経営サイドが主軸になり行う「利益計画立案機能」は、目標原価の設定から損益結果に至るまでをリアルタイムに反映して収益シミュレーションを行うことができます。利益計画の損益分岐点をグラフ表示し、損益分岐点データの増減率や値を変えることで、簡単にシミュレーションを行うことも可能です。また、例えば製品Aは市場シェアを取りたいから利益幅を小さく設定し、その一方で、付加価値製品Bは利益幅を大きく設定する“プロダクトミックス”でのシミュレーションも可能です。


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とはいえ現場の原価企画業務を軽視することはできません。

日立ソリューションズ CostProducer 

第2産業・流通システム事業部
第3システム本部 第1システム部 主任技師 伊藤啓二 氏

 もちろん上位レベルで設定された戦略的な目標値を、実際に反映させるのは現場です。現場での原価企画業務を円滑に遂行できるかどうかが、原価企画の成否をわけるポイントであることは言うまでもありません。

 たとえば「CostProducer」には、「VE(Value Engineering)活動のテーマ管理機能」というものを装備しています。これはコストを低減するのに実行可能な施策や実現時期・難易度・目論見値などを登録すると、原価低減シミュレーションができるほか、原価企画書(活動計画資料)を自動作成することもできます。また、目標の達成度によって、各部門に対して改善策の提案や改善施策の前倒し依頼なども行えます。どうやったら目標達成できるかの“シナリオづくり”ができるということです。

 現場の負担を軽減したうえで、収益力の強化を引き寄せられるフレームワークと言えるでしょう。

「経営」と「現場」の視点を取り入れたパッケージというわけですね。

 開発当初から、このような製品設計を意図していたのではありません。2007年11月に「コストマネジメントセミナー」を開催したところ、来場されたお客様の悩みが原価企画にあることがわかりました。原価企画パッケージ化のためのヒアリング調査などを行い、09年7月に「CostProducer Ver1」をリリースしました。

 このときの調査での顧客ニーズは、「いざなみ景気による増産対応で、納期遵守が第一であり、どうすれば原価企画業務を省力化・効率化できるか」ということに重点が置かれていました。そのため、Ver1では現場の原価企画活動の負担軽減をメインにした開発になりました。

 ところが08年末のリーマンショック以降、お客様の原価企画部門への要望が変化を見せ始め、コスト低減を図り競争力をつけたいというニーズが強くなりました。原価企画においてコストは、経営者層が決定した目標利益を前提にはじき出された目標原価です。したがって、コストを決定するには、上位レベルで決める目標利益などの項目をシミュレーションする機能の強化が必要となったのです。

 このような変遷を経て、お客様の要望に応える製品設計に変化していき、10年4月に「CostProducer Ver2」を、10年10月には「CostProducer Ver3」をリリースすることができました。


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各部門が「CostProducer」の有用性を認めても、従来のやり方を変えるわけですから、なかなか難しい面もあるのでは。

日立ソリューションズ CostProducer

営業統括本部 中部営業本部
第5営業部 課長代理
山村和雄 氏

 パッケージの導入で一番のネックになるのが業務プロセス変更についての“合意形成”です。Excelベースでの原価企画業務からシステムを使った業務内容に変えることが、導入の大きな障壁になっています。

 この問題を解決するため「CostProducer」導入にあたり、3つのステップを踏む方法をとっています。まず(1)標準機能で試行してもらい、(2)その間に必要となる要件を拾い上げ業務要件を決定します。(3)最後に、本格的な業務に移行するため、システム要件の組み込みを行います。

 もちろん、これらのステップをお客様に任せきりにはしません。弊社から技術者を派遣し、お客様と一緒になって要件定義を行っていきます。パッケージ製品だとしても、ITベンダーの独り善がりにならないように“お客様のニーズを汲み取って形にする”をモットーに製品開発・導入支援を行っています。

お客様の反応はいかがですか

 原価企画に携わっている担当者の多くが「これでいいのか?」という疑問を抱いています。フレームワークを導入して自分の欠点を見つけブラッシュアップしたいと感じているお客様も多々いらっしゃいます。「CostProducer Ver3」を見ていただくと、「自社でも実施している機能もあるけど、まったくなかった視点での機能も盛り込まれている。斬新だね。」と驚きに近い言葉をかけていただけることもありました。導入ユーザーからも「機能面から見てリーズナブル」との評価を頂いています。

 また目標原価に近づけるためのVE活動テーマの設定と、原価低減効果を結びつけたシミュレーション機能には一様に興味をもっていただけます。

 原価企画パッケージシステムに対するお客様の最大の関心事は、「機能と価格の両立」です。機能を盛り込みすぎると高価になります。そうかと言って、市場ニーズである機能を実装せず安価な製品にすると、競争力のある製品を市場に出せなくなる危険があります。 今回発売した「CostProducer Ver3」は、「VE(価値創造)」と「原価企画(コストのつくり込み)」業務のフレームワークを提供してもらいたいというお客様のニーズに応えられると自負しています。


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