Fortanix®(フォータニクス)
クラウドやオンプレミスなど保管場所を問わず、機密性の高いデータの保護・活用を支援します

Fortanix(フォータニクス) とは
クラウド・オンプレミス問わず、さまざまな場所に保管される企業データの暗号鍵をセキュアに管理。
データの安全な活用を支援します。
必要とされる背景
DX推進に伴い、業務システムや基幹システムなど従来オンプレミスで利用されていたシステムのクラウド移行が進んでいます。
クラウドの活用は利便性に優れている一方で、下記のような「自分たちでコントロールできないところでデータが漏洩する」という懸念もあり、顧客情報や事業計画など機密情報の安全な管理が重視されています。
- 他国の法律の影響により、利用者の同意なしにデータが開示される可能性がある
- クラウドベンダーの内部不正や、ベンダー側へのサイバー攻撃により情報が漏洩する恐れがある
また、日本国内でも機密情報に係るさまざまな法改正や新たな法律が策定されています。
- 2024年4月に個人情報保護法の改正による事業者への影響拡大
- 2024年5月に運用開始となった経済安全保障推進法における経済安全保障上重要となる機微な情報の保護
このような中、Fortanixは、BYOK(Bring Your Own Key)の考え方にもとづき、お客さまが用意した鍵でデータを暗号化し、その鍵をHSM(Hardware Security Module)の基盤で管理します。高セキュリティ環境で暗号鍵を保管し、データと分散して管理することで、不正アクセスや内部不正の発生時でもデータを保護します。
BYOK(Bring Your Own Key)とは
BYOKは、クラウド上のデータを自社で用意した鍵で暗号化することでデータを第三者から保護するセキュリティ手法です。
このようなお悩みを解決します
- 課題
- 解決
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課題
- 経済安全保障推進法や各種コンプライアンスへの対応のため、機密情報の安全性を確保したい
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解決
機密情報の暗号化に使用した鍵をFIPS 140-2レベル3準拠の高セキュリティ環境で保管することで、情報を第三者から保護します。
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課題
- クラウド・オンプレミス問わず存在する機密情報を保護したい
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解決
主要なものを含めた125種類のクラウドサービス・データベースと、オンプレミス環境に対応。お客さま環境の機密情報を幅広く一元的に保護・管理することが可能です。
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課題
- 業務効率を低下させることなく、大規模なデータをリアルタイムで暗号化・復号したい
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解決
メモリー上で処理を行うことで、大規模データの迅速な暗号化・復号が可能です。高速に処理が求められるデータの安全性を確保します。
Fortanix(フォータニクス)とは
概要
暗号鍵の管理や、独自技術によるリアルタイムでのデータ暗号化、トークン化など、さまざまな手法でクラウド・オンプレミス問わず企業で利用されている機密データを強固に保護。DX推進に伴うクラウドシフトが進む一方で課題となるデータの安全性を確保し、柔軟な活用を支援します。
また、暗号化が適用されていないクラウドサービスや、使用期限が切れた暗号鍵、量子脆弱性などのセキュリティリスクを検知し、対応優先度付けしたうえで対策とともに提示する機能(Key Insight)も備えています。
特長
FIPS 140-2レベル3準拠のHSMを基盤とした高セキュリティ環境
米国連邦標準規格の「FIPS 140-2」のレベル3に準拠したHSMをクラウド環境で提供し、高いセキュリティ環境でお客さまの暗号鍵を安全に管理します。
HSMとは
HSM(ハードウェアセキュリティモジュール)は、簡単に言うと鍵を安全に保管し、管理するための専用ハードウェアのことです。
さまざまなクラウドサービス・データベースとの連携によりデータを幅広く保護
企業で利用される主要なクラウドサービス、データベースを含む、125以上のサービスに容易に適用可能です。
また、オンプレミス環境にも対応しているため、お客さま環境のデータを幅広く保護します。
<対応サービス例>
クラウドサービス
- Google Cloud
- Amazon Web Services
- Microsoft Azure
- Salesforce
- ServiceNow
など
データベース
- Oracle
- Microsoft SQL Server
- MySQL
など
大規模データを高速で暗号化
暗号鍵をローカルにキャッシュすることで低レイテンシーでメモリー内の大規模データの迅速な暗号化・復号を実現します。
リアルタイムでの取引が常に発生する業務や、一時的に取引データの大量発生が見込まれる業務(例:ECサイトでのタイムセール)など、お客さまの状況に応じた利用が可能です。
主な機能
暗号鍵の管理
FIPS 140-2レベル3をはじめ、さまざまな基準に準拠した高セキュリティな環境で暗号鍵を作成します。
作成した鍵は、その保管場所や使用期限、紐づくデータなどの情報とともに一元的に管理・可視化するため、管理者への負荷をおさえた効率的な管理が可能です。
暗号化
Runtime Encryptionと呼ばれる独自の技術を活用したプラットフォームにより、使用中のデータをリアルタイムで暗号化します。万が一、データの使用中にサイバー攻撃の被害に遭った場合にもデータの保護を実現します。
データのトークン化と高速処理
耐量子暗号モジュールや、キャッシュ技術を組み合わせて暗号化処理を高速に行うDSM Accelerator、情報を同じ長さのランダムな文字列(トークン)に置き換えることや、TDE*など、大量のトランザクションを処理しながら、安全性を確保し管理を容易にします。
*TDE:Transparent Data Encryption、透過的なデータ暗号化
利用イメージ
Amazon Web Services利用時のFortanix利用イメージです。

日立ソリューションズだからできること
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point 01
セキュリティのエキスパートが対応
暗号化・鍵管理の技術に精通したエキスパートがお客さまの利用環境をヒアリングし、適切なデータ保護方法を提案します。
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point 02
お客さま独自システムへの適用もご支援
情報漏洩防止ソリューション 秘文や、指静脈認証 静紋などさまざまな自社製品を開発してきた技術・ノウハウを生かしてお客さま独自システムや国産SaaSの暗号化も支援
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point 03
クラウド環境の構築からご支援
Google Cloud 、Amazon Web Services、Microsoft 365、 Salesforce、ServiceNowなど主要なクラウドサービスを多数取り扱っているため、暗号化・鍵管理だけでなく、DX推進に伴うクラウドシフトについてもサポート可能。
Fortanix × 日立ソリューションズ
海外のセキュリティ製品を多数取り扱う当社の「実績、技術、ノウハウ」を生かし、2024年より、Fortanix社と販売代理店契約を締結しました。定期的に日本市場でのニーズやお客さまの課題を共有するなど、Fortanix社との密接な連携により、お客さまに安心してお任せいただける体制を整えています。
Fortanixはもちろん、セキュリティに関するさまざまなご要望に対して、豊富な実績と国内外のソリューションを幅広く取り扱う当社ならではのご提案でお客さまのセキュリティ課題解決を支援します。
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最終更新日:2025年3月31日