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【第1回】「人」を主役にしたサステナビリティ

持続可能な社会を実現するには、環境への配慮だけでなく、次世代の人材を育てていくことが求められる。それぞれの立場で「人」の育成に取り組む2人が考えるサステナビリティとは──。

※本記事は2022年4月に掲載されたものです

山本二雄(やまもと・つぎお)
山本二雄(やまもと・つぎお)
1959年長崎県南島原市生まれ。78年に日立製作所入社。金融システム事業部長、執行役常務金融ビジネスユニットCEOなどを経て、2021年4月に日立ソリューションズの代表取締役 取締役社長に就任。
杉山 愛(すぎやま・あい)
杉山 愛(すぎやま・あい)
1975年横浜市生まれ。4歳からテニスを始め、15歳で世界ジュニアランキング1位に。プロではグランドスラムのシングルス62回連続出場などの記録を打ち立てた。2009年引退。現在は解説者やコメンテーターとして活躍している。
お互いを深く知り理解し合うという人間社会の原理原則が会社の原理原則でもあります
お互いを深く知り理解し合うという人間社会の原理原則が会社の原理原則でもあります
チームの仲間たちと目標を達成する楽しさを若い人たちに伝えていきたい
チームの仲間たちと目標を達成する楽しさを若い人たちに伝えていきたい

人を尊重し人を育てていく

山本杉山さんは以前から次世代育成に熱心に取り組まれていますね。

杉山後進を育成する「パーム・インターナショナル・スポーツ・クラブ」に現役の頃から関わっています。そのクラブからプロのテニス選手に育っていった人たちもいるんですよ。2018年からは「Ai Sugiyama Cup」という国際大会を主催して、18歳以下の選手たちが世界に羽ばたいていくお手伝いもしています。

山本サステナビリティが世界的な課題になっていますが、持続可能な社会をつくるためには、人を尊重し、人を育てていくことが何より大事だと私は考えています。次世代の選手を育成することは、スポーツ界をサステナブルにしていくために欠かせない取り組みだと思います。

杉山その通りですね。私の場合、選手を育てることと、メディアでの試合解説などを通じてテニスの面白さを多くの人に知っていただくこと。その2つがテニス界とスポーツ界のためにできる貢献だと考えています。

山本人を尊重するという点で重要なのがダイバーシティです。企業をサステナブルな組織にしていくためには、ダイバーシティを実現しなければなりません。例えば、LGBTQの社員がごく当たり前に自分の個性を主張しながら働ける環境をつくっていく必要があります。杉山さんは世界中でいろいろな人と接する中で、ダイバーシティの大切さを肌身で感じてこられたのではないですか。

杉山ええ。テニスはダイバーシティがとても進んでいるスポーツです。それは、過去のプレーヤーの皆さんの努力があったからです。例えば、女子テニスプレーヤーのビリー・ジーン・キングさんの活動によって、1973年という早い時期に全米オープンの賞金が男女同額になりました。その後、2007年にウィンブルドンも男女同額になって、世界4大大会はすべて平等な賞金になっています。また、マルチナ・ナブラチロワさんやアメリ・モレスモさんが自らLGBTQであることを公言したことで、性的マイノリティに対する偏見も少なくなりました。私自身、ダブルスのパートナーやトレーナーの中にLGBTQがいましたが、何の驚きもなく受け入れることができましたね。

山本最近では大坂なおみさんが、アフリカン・アメリカンへの差別に反対するBLM(ブラック・ライブズ・マター)に賛同する意思を表明していますよね。大変勇気ある行動だと思います。ダイバーシティとは性差、性的指向、人種、宗教などの違いだけでなく、あらゆる人たちの個性を尊重していくことです。当社では、女性活躍推進や障がい者スポーツの日本初の実業団チームの立ち上げなどに取り組んでいますが、あらゆる個性を活かした社会や組織づくりに向けては、まだまだ努力が必要です。ダイバーシティには一層力を入れていきたいと考えています。

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