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【第3回】シリコンバレーから考えるトレンド 〜メタバースの拡がり〜

VR上の店舗で商品を試着、購入できるバーチャルストアを体験している様子
VR上の店舗で商品を試着、購入できる
バーチャルストアを体験している様子

そして今回、Metaverse(メタバース)について初めてキーワードとして挙がりました。実際のところこの言葉の定義は曖昧なままです。会場内ではXR(AR,VR,MRなどの総称)の展示も幾つかありましたが、メタバースという単語をXRの代わりの標語として使っている企業も見られました。

見解としては2022年時点ではまだメタバースはここにはなく、今後数年間で3つのアプローチ、VRヘッドセットやハプティクスといったハードウェアベース、ゲーム・ソフトウェアベース、Crypto(暗号資産)ベースの進化によってメタバースが形作られていくということがCES内では語られていました。

このCESの2週間後に行われたNRF(全米小売協会主催のカンファレンス)ではメタバースについての定義や小売業界にとっての新たな魅力的な市場であること、そこでの商取引メタコマースについて幾つかのセッションで具体的な説明がされていました。

そこでの説明を総合すると、メタバースとは文化やデザインを牽引し、新しい表現と体験を可能にする共有デジタル領域であり、土地、建物、アバター、名前まで売買できる、永続的かつ分散型の共有的な仮想世界。現在では、一連の仮想世界として存在。将来的にはデジタルと物理的な生活が完全に融合し、事実上無制限の数のユーザーが同期的かつ持続的に、個人の存在感を持って、アイデンティティ、履歴、資格、オブジェクト、通信、支払いなどのデータの連続性を持って体験することができるようになり、そのテクノロジーとしてはNFT(Non-Fungible Token)やブロックチェーンを利用することが多い、ということでした。

メタバースの世界的な収益機会は、2024年に8000億ドルに近づく可能性があり、Facebookは2021年10月に社名をMeta(メタバースのメタ)に変更し、メタバースへの本格参入を宣言しました。またナイキやアディダスといった大手スポーツブランドは仮想世界でのデジタル体験やコンテンツを提供したり、ルイ・ヴィトン、バーバリー、ドルチェ&ガッバーナといった世界的ファッションブランドもNFTを活用したデジタルファッションアイテムを公開したりしています。

また、メタコマースは今までで最高のマーケティングや販売機会となり得るということで特に小売業界としての期待の大きさを感じます。「フィジカルグッズの最大のチャンスはバーチャルグッズ」というコメントがあるように、従来店舗やオンラインで販売していたものを先行してメタバースの世界で販売し、好評であればフィジカルでも生産する、もしくはフィジカルで売れているものをデジタル化し、メタバースの世界でも販売する、といったやり方が進んでいくと考えられます。

このメタバースが拡がっていくと考えられる前提にはGen-Z※と呼ばれる世代の特性ならびに影響力の大きさがあります。Gen-Zは世界の人口の36.7%(26億人)を占めており、さらに2030年までに世界の人口の50%になると予想されています。Gen-Zとその上のミレニアル世代はEコマースで本物の服を買うよりもアバターに着けるバーチャルグッズやNFTを買うのにお金を使う、またデジタルでのプレゼンスが高いブランドから購入するという特性があります。よって小売業界にとって今後の事業継続・拡大のためにはいやが応でもメタバースへの参入、そこでのデジタルコンテンツの提供とプレゼンスの向上を行っていく必要に迫られていると言ってよいでしょう。

小売業界にフォーカスして書きましたが、それ以外でも弊社含めメタバースへの関わり方を議論していく年になりそうです。引き続き今後の動向やトレンドについてウォッチしていきます。

Team AURORA
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