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【ミレニアル世代のトリセツ】第2回 若者との距離を縮める「横から目線」のコミュニケーション

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自主的に動かない、協調性がない、何を考えているのか分からない……。こんな若者に接したとき、つい頭に浮かんでしまう「ゆとり世代」という言葉。2000年以降に成人を迎えた「ミレニアル世代」の中で、いわゆる「ゆとり世代」にカテゴライズされるのは現在20代前半から30代前半の世代。つまり、現在の若手社員の多くがその枠内に入ります。

しかし、幼い頃から「ゆとり」「さとり」などと言われ続けた世代は、年長者からの表面的なレッテル張りに、じつは傷ついています。「これだからゆとりは……」などという直接的な口撃ではなくても、そうしたニュアンスがにじみ出るコミュニケーションを無意識にとってしまっているケースは誰にでもあるかもしれません。

若者と接する時、何かをしてほしい時、そうしたコミュニケーションは好ましくありません。必要なのは上から目線ではなく、「横から目線」。つまり、相手の立場を慮った態度で接すること。伝えたい内容は同じでも、言い方、アプローチの仕方によって、その心証は大きく変わります。また、若者の目線を心がけることで、「何を考えているのか分からない」と思っていた彼ら彼女らへの理解も徐々に深まっていくはずです。

そこで、今回は「ゆとり世代」に属するAさん(28歳)、Bさん(25歳)、Cさん(26歳)にインタビュー。上司世代の言動に対する本音、さらには彼ら彼女らが受け入れやすいコミュニケーションのあり方について聞きました。

インタビュー・構成:前田智行(フリーランスライター)

アルバイト先で初めて、自分が「ゆとり世代」だと気づいた

3人はいずれも、いわゆる「ゆとり教育」を受けてきた世代ですが、じつは20歳を過ぎるまで自らが「ゆとり世代」だと意識したことはないと言います。それを意識した、いや「意識させられた」のは社会に出てから、あるいは少し年齢が上の世代と触れ合う機会を持つようになってから。

Aさん「僕は大学2年生からバーでアルバイトを始めたのですが、そこに来る40代から60代くらいのお客さんと会話をするようになってから、『ゆとり』と言われることが増えました。何か知らないことがあったり、不手際があったりすると、『ゆとりだね〜』と言われてしまう。たとえば、お酌をするときにビールの泡の比率が多くなったとか、ビール瓶のラベルを下にして注いだとか、そんなレベルです。自分としては、それくらいでゆとりと言われてしまうことには違和感があります」

Cさん「僕も社会人になって間もない会社の飲み会で、上司からさんざん言われました。暗黙のマナーも多いお酒の席は、特にゆとり扱いされることが多い気がします」

Bさん「私は会社の人達とカラオケに行ったときに、それを言われました。上司世代には馴染みのないバンドやアイドルの曲を私が入れてしまい、場を微妙な空気にさせてしまったんです。それは私も空気が読めなかったなと思うんですけど、『ここであの曲を歌えるのは、ゆとりの力だよな』とか、『ゆとりだから仕方ないね〜』などと言われてしまって……」

Aさん「僕は逆に、上司世代とカラオケに行くときは選曲を上司側に寄せます。それは、ゆとりと思われたくないからです。ゆとり=気を遣えない、空気が読めないみたいなイメージを持たれがちですよね。ですから僕は、普段からそう思われないよう、誰よりも気を遣っているつもりなんです。バイトの時も、50代の常連さんがそのタイプで、毎回ゆとりイジリをされるのが辛かったです」

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どうやら、彼らはゆとりという言葉、またはゆとり扱いを受けることに対して、とても敏感なようです。しかし、そう言われてどう反応したかを聞いてみると、「まあ、だからといって反論はしませんけどね。『ゆとりですみませ〜ん』みたいな感じで、ヘラヘラ返してました」とAさん。内心は傷つきながらも、表面上は明るく受け入れていたといいます。

こうした若者の反応からその心中を見誤り、軽口の境界線を踏み越えてしまうのも無理はないかもしれません。しかし、ほんの冗談のつもりでも、「ゆとり」や、それを匂わせるような言動は避けたほうがよさそうです。

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